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世界の金融を支配するシティーのマーチャント・バンク by ユースタス・マリンズ

●世界の金融を支配するシティーのマーチャント・バンク

実は合衆国の連邦準備制度はロンドンから操作されているという驚くべき見解は、初めて耳にするほとんどのアメリカ人には、たぶん理解しかねるものであろう。

しかしながら、ミンスキー[マーヴィン・リー・~、1927~、米国の数学者・教育者、人工知能の世界的権威]は「支配フレーム」理論で有名になった。彼は、どのような特殊な状況下でも、その状況下におけるすべてのものを関連づける「支配フレーム」が存在しており、それをとおして説明することができると語っている。

連邦準備制度の金融政策決定の「支配フレーム」は、もっとも利益を得られそうな連中によって決定が下されるということである。

一見、これはニューヨーク連邦準備銀行の株主たちであるかのように見える。しかし、これまで見てきたように、これらすべての株主は「ロンドン・コネクション」につながっているのである。

英国の金融地区であるロンドンのシティーでマーチャント・バンク[証券発行と外国貿易にかんする為替壬」形の引き受けを中心に、おもに企業相手の金融業務を行なう特殊銀行]として営業する許可を受けているのは17の企業だけである、と『キャピタル・シティー』前出]で知るとき、支配権力としての「ロンドン・コネクション」はより明確になる。

これらはすべてイングランド銀行の認可を受けなければならない。事実、イングランド銀行の理事のほとんどはこれら17の企業のパートナー(共同経常者)である。

クラーク社は資本金の順位では17番目。2番目はシュローダー銀行。6六番目はモルガン・グレンフェルで、これはモルガン家のロンドン支店であり、現に支配的な支店である。ラザール・ブラザーズは8番目。N・M・ロスチャイルドは9番目。ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのロンドン支店であるブラウン・シップレイは14番目である。

ロンドンのこの5つのマーチャント・バンクは、実際にニューヨーク連邦準備銀行の支配権を握っているニューヨークの銀行を支配している。

連邦準備制度の決定に対する支配権は、もう一つのユニークな状況下でも発見できる。その日の金価格を決定するために、毎日、ロンドンのN・M・ロスチャイルド商会のオフィスで、ロンドンのその他の四つの銀行の代表者たちが会合を行なっているのである。

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金相場金価格用語集⑥
http://goldprice.goldmini.net/roshia.php

ロンドンフィキシング:金・銀・白金・パラジウムそれぞれの「フィキシングメンバー」と呼ばれる業者が各社の世界中の顧客から出される売買注文に対し、一定の時間に集中的に「競り」を行ない、売り買いの注文数量が見合うか、できる限り近くなる価格を決定すること。このフィキシングに出されていた注文は、売買の全てがその一つの価格で取引されたことになる。この価格はフィキシングの瞬間だけ有効なものであり、フィキシングが終了すると、通常の価格形成がなされてゆく。公共性の高い一つの指標価格として全世界の生産者・需要家等の契約で用いられている。一日のフィキシングの開始時間及び回数は、金が10時30分(午前)と15時(午後)の2回。
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これら四人の銀行家は、17のロンドンのマーチャント・バンクのリストの5番目に位置するサミュエル・モンタギュー商会およびシャープス・ピクスレイ、ジョンソン・マセソン(ジョンソン・マッセイ?)、そしてモカッタ・アンド・ゴールドシュミットからやってくる。

金利のついた紙の通貨と約束手形の大洪水がいまや世界中にあふれ返っているというのに、ある時点で、世界のどこかのある銀行の金準備に基礎をおくという形-しかしながら、非常に小さな形-に復帰しなければならない。この要因のために、毎口の金価格を決定する力のあるロンドンのマーチャント・バンクは、彼らの力の前に屈服しなければならない国々の貨幣数量と貨幣価格の最終的な審判者となる。

合衆国はその最悪の例である。ニューヨーク連邦準備銀行または連邦準備制度理事会の公職者は、ロンドンのマーチャント・バンカーたちによって握られている世界の通貨を覆う権力に対して命令を発することはまったくできない。政治的にも軍事的にも力が衰退している英国は、こんにち最大の金融権力を行使しているのである。

ロンドンが現在の世界の金融センターであるというのは、この理由のためなのである。

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ユースタス・マリンズ 「民間が所有する中央銀行」 第6章 ロンドン・コネクション p184-186より


参考

Gold Fixing
The current five participants in the Fixing, who must be members of the London Bullion Market Association, are:

Scotia-Mocatta — successor to Mocatta & Goldsmid and part of Bank of Nova Scotia
Barclays Capital — Replaced N M Rothschild & Sons when they abdicated
Deutsche Bank — Owner of Sharps Pixley, itself the merger of Sharps Wilkins with Pixley & Abell
HSBC — Owner of Samuel Montagu & Co.
Société Générale — Replaced Johnson Matthey and CSFB as fifth seat



計算ずくめの大混乱・・・計算ずくめの大崩壊・・・ デーヴィッド・アイク
http://www.davidicke.jp/blog/nl0095/#extended


借り手の方はどんどん借金漬けになっていき、エリートたちは引き締めに入るのを手ぐすね引いて待っている。

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システム全体が信用によって築かれ、また崩される。

by oninomae | 2008-05-13 01:12 | イルミナティ  

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