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ロスチャイルドのベルギー・コネクション--ランベール家 by ユースタス・マリンズ

●ロスチャイルドのベルギー・コネクション--ランベール家

パリのロスチャイルド銀行の役員には次の人びとが含まれている。

エリー・ド・ロスチャイルド [1917-2007](ニュー・コート証券、イスラエルのレウミ銀行、キュラソーのファイブアローズ・ファンド有限会社の役員)

アラン・ド・ロスチャイルド(キュラソーのファイブアローズ・ファンド、ブリュッセル・ランベール銀行の役員)

ギィ・ド・ロスチャイルド[1909-2007](リオ・ティント・ジンク、ニューヨークのニュー・コート証券の役員)

サー・ジェームズ・ゴールドスミス[1933-97]

ユベール・フォール(コロンビア大使、マドリッド・シュネーデルおよびオーティス系10社の社長)

ベルナール・ド・ヴィルメジャーヌ(イメタル社長、コッパーヴェルト役員)

サー・ジェームズ・ゴールドスミスは、合衆国のグランド・ユニオンとコロニアル食料品店の持株会社でありキャヴェナムUSAとオクシデンタル銀行の持株会社でもあるジェネラル・オクシデンタルの会長である。ジェネラル・オクシデンタルの役員には、デイヴィッド・ルネ・ド・ロスチャイルド[David René de Rothschild;1942年~](ギィの息子)が入っているが、デイヴィッドはコンパニー・デュ・ノールとソシエテ・ド・ニッケルの役員でもある。

ロスチャイルド家のベルギー分家を探ってみると、ロスチャイルド家が19世紀にアフリカにおよぼした影響の一端をたどることができる。

レオン・ランベール男爵(フランス家ジェームズの孫娘リュシー・ベッティ[1863-1916年]と結婚)はレオポルド王のベルギー帝国の資金提供者だった。

コンゴ・シンジケートといわれた企業連合のなかには、アンパン男爵[初代、エドアール・~]のカンパニー・ドリアン(東方会社)、F・フィリプソン社、バンク・ウートルメール(海外銀行)が入っていた。この企業連合はパリ銀行、英国-イタリア・グループ、北京シンジケートと密接な関連をもっていた。

ベルギー領コンゴ(コンゴ自由国[1885-1908年]、現ザイール)は、レオポルド王スタンリー(サー・ヘンリー・モートン・~、[1841-1904年] 、行方不明になったリヴィングストンを発見)の探検隊に資金を提供したのちに、1885年に成立した。

コンゴの面積はほぼポーランドの大きさに匹敵し、コンゴ産のゴムや象牙、黒人奴隷からは莫大な見返りがあった。のちにユニオン・ミニエールが広大な銅の鉱区を獲得した。それがカンパニー・ド・カタンガ(カタンガ会社)である。

彼らの冷酷な代理人の一人がエミール・フランク(フランキとも)で、のちに中国およびベルギー救済委員会でハーバート・フーヴァーの相棒となった人物である。彼の名前はポート・フランキという地名としてコンゴに残っている。現在コンゴの利権は、1822年創立のブリュッセル最古の銀行ソシエテ・ジェネラル・ド・ベルジックと1827年創立のアントワープ銀行を合併したソシエテ・ジェネラル銀行をとおしてランベール家によって支配されている。ソシエテ・ジェネラル銀行の総裁はフォコンヴァール男爵で、ロックフェラー財団の理事でもある。

ソシエテ・ジェネラルは1981年12月にユニオン・ミニエールを取得したが、すでに1972年には以前ウートラメール銀行だったカンパニー・ウートラメールを取得しており、1964年にはヨーロッパ最大の持株会社であるSOFINA,つまりソシエテ・フィナンシェ・ド・トランスポール&アンテルプリーズ・アンデュストリエル(運輸工業金融会社)の株の25%を握っていた。これらの会社は1840年にランベール男爵の創立したロスチャイルド系のブリュッセル・ランベール銀行によって支配されている。当代のランベール男爵はソシエテ・ジェネラル銀行の役員、50の発電所を有するカンパニー・ジェネラル・ダンテルプリーズ・エレクトリック(電気事業総合会社)の社長をつとめる。

●ジャンク・ボンドで5億ドル稼いだドレクセル・バーナム・ランベールのミルケン

ブリュッセル・ランベール銀行は、ウォール街のドレクセル・バーナム・ランベール社とも関係があり、同社の株式の19%を保有する。ランベール家は、ロスチャイルド家のベルギー分家としてアメリカの金融市場に甚大な影響をおよぼした。つまり、フォーチュン500にランクされた合衆国の優良企業の多くを乗っ取り・買収するために、高金利・ハイリスクの「ジャンク・ボンド」といわれる債券をランベールは初めて広範に活用した。インサイダー取引がスキャンダルを急増させる一方で、ジャンク・ボンドを扱ったのである。

1年で5億ドルを稼いだマイケル・ミルケンのようなドレクセル・バーナム・ランベールの社員たちは、何十億ドルもの金をあっという間に生んだ。ミルケンは現在刑務所に服役している。こうした金融操作がいまアメリカを蝕んでいる大規模な不況の土壌をつくりあげたのである。

ジェラール・エスケナージはカンパニー・ジェネラルの役員である。同時に彼はシュネーデル・S・Aやヨーロピアン・トレーディング、カナディアン・インヴェストメントの持株会社であるエレクトローレル・S・Aの専務でもある。エレクトローレルの社長はアンパン男爵である。エスケナージはマタカンパニー・アンテルナショナル・デ・ワゴン・リ(トーマス・クック旅行会社)の役員でもある。エドアール・アンパン男爵と息子のフランソワ・アンパン男爵もカンパニー・ジェネラルの役員をつとめている。さらに別のベルギーの持株会社デレーズ・フレール・エ・シ・レオンは、創立が1867年だが、現在合衆国でフード・ジャイアントとフード・タウン・ストアーズを所有し、フード・ライオンと社名変更している。


ユースタス・マリンズ 世界権力構造の秘密(原著 1992、訳書 再発行 2007) 上 富と権力の強奪史 第1章 ロスチャイルド家の勃興と一族の世界支配 p145-148より

参考

違法採掘のウラン、闇市場流出か コンゴの閉鎖鉱山 新じねん
http://csx.jp/~gabana/Zaakan/hibi0403/hibi-niisi0403-26.htm


 広島、長崎への原爆投下ウランがここシンコロブエ鉱山から採掘されたものであるとしたら、これらコンゴの鉱山を支配してきたベルギーも当時のアメリカの原爆製造に加担してきたということになる。コンゴにおける鉱山最大手「ユニオン・ミニエール」は、ベルギーの「ソシエテ・ジェネラル・ド・ベルジック」(ベルギー何でも会社、の意)というエゲツない名前の会社に統括されている。その会社に資金を流しつづけてきたのがベルギー最大の「ジェネラル銀行」で、前述の「ソシエテ・ジェネラル~」はベルギー王室の持ち物である。その「ソシエテ・ジェネラル」を資金面で支えてきた「ジェネラル銀行」がベルギー第一位の預金高を誇る銀行なら、第二位はやはり王室を側面から支える「ブリュッセル・ランベール銀行」であった。この銀行の会長ジャック・ティエリー(Jacqes Thierry)のその母親の名をナディーヌ・ロスチャイルド(Nadine Rothschild)と云い、オーナー、レオン・ランベール(Leon Lambert)の妻の名をルシー・ロスチャイルドと云う(Lucie Betty Rothschild)。ここに我らがロスチャイルド財閥が登場するのだ。臆測するまでもない、事実は全てを物語る。コンゴの大地は彼らの放射する見えない富の象徴で覆われているのだ。

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大財閥の大番頭か、ダビニオン子爵の正体?-2 新じねん
http://csx.jp/~gabana/Zaakan/hibi0406/hibi-040626.htm


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by oninomae | 2008-04-11 22:13 | イルミナティ  

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