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Israel Shamir 米国:あるユダヤ国家 等メモ

Writings of Israel Shamir
http://www.israelshamir.net/


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Israel Shamir
http://en.wikipedia.org/wiki/Israel_Shamir


『米国:あるユダヤ国家』(イズラエル・シャミール著)全文和訳、第1回
http://asyura2.com/0601/holocaust3/msg/296.html


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米国は長い戦争に向かおうとしている。それは「対テロ戦争」と呼ばれるが、しかしその名前は「敵に対する戦争」という以外の意味は持たない。

この戦争の只中で、何万人もの我々のアダムとイブの兄弟たちが爆撃を受けナパームに焼かれ核攻撃で死ぬだろう。少年たちも少女たちも、まだ生まれていない子供たちも老人たちも、復讐の神の祭壇に捧げられ儀式として屠られるだろう

その「復讐のメシア」はキリスト教神学の中で実際には別の名前を持っている。彼は「反キリスト」と呼ばれる。

驚くようなことではないが、イスラエルは日常の政策の中に復讐を導入している。

米国ユダヤ人はハリウッドを創出した。そしてハリウッドは復讐をそのメイン・テーマにしたのである。

『米国:あるユダヤ国家』(イズラエル・シャミール著)全文和訳、第2回
http://asyura2.com/0601/holocaust3/msg/298.html


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 米国はユダヤ-キリスト教国家(a Judeo-Christian state)になったのだが、ユダヤ人、イスラエルそして米国の三角関係の中で《誰が誰を支配しているのか》という問題は単純なものではない。この3名の人間ドラマはバーミューダのそれよりも不可思議で間違いなくずっと危険な三角形を形作る。半年前に、ある怪しげな情報源が、シャロンが閣議で次のように語ったと伝えた。「米国については心配するな。そこは我々のコントロールの下にある」。この言葉は否定されたのだが、しかし、パレスチナの反乱が急激にヨシュア・スタイルの絶滅作戦に転化していく間に、その一方で米国は「テロに対する戦争を支持している」のだ。疑念は膨らむ。
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 「ユダヤ民族("the Jewish People")」(あるいはユダヤJewry、またはユダヤ人The Jews)として知られる共同体的実体の存在自体がたびたび否定される。200年ほど前にはユダヤ(Jewry)はフランスや教会と同じくらいに明確な形で存在していた。我々の先祖はこの超地上的な国家のメンバーだったのだ。それは一つの権威主義的な擬似犯罪集団(semi-criminal order)であり、富豪やラビたちによって運営されていた。その指導部であるKahal(ヘブライ語で共同体)が重要な決定を行い、普通のユダヤ人(Jews)は彼らの指示に従った。その指導部は、ちょうどあらゆる封建領主がそうだったように、ユダヤ人の生命と財産を奪い取ることができた。ゲットーの壁の中には意見の自由は存在しなかった。反抗的なユダヤ人は死をもって罰せられた。解放の時代がやってきたとき、Kahalの権力は内と外から打ち破られた。ユダヤ人たちは自由になりそれぞれの国で国民となったのだ。

 現在、ヨセフを知らない新しい世代のユダヤ人が現れてきている。長年の言い訳がましい洗脳によって、彼らは、どうして我々の父祖たちがユダヤ共同体の鉄の壁を破りたいと望んだのかの理由を忘れさせられた。ユダヤの概念(the notion of Jewry)は未解決の点となっている。我々ユダヤ人(Jews)の子孫は、我々が住む国の国民なのか、それともユダヤ族(the Jewish People)の国民なのか? 「ユダヤ(Jewry)」はあらゆる国家が存在するのと同様に存在しているのか、あるいは単に言葉のあやに過ぎないのか?

 ここにパラドクスがある。ユダヤ人の(Jewish)指導者はユダヤ(Jewry)をステルス・ジェット機のようであるように望んでいる。あるときあなたはそれを見るが次の瞬間には見えない。爆撃を受けるときにどこにも高射砲は無い。彼らは言う。「それはヒトラーが言ったことだ」、あるいは「それはあの偽書であるユダヤ長老の議定書の作者が発明したものだ」と。そして彼らはイスラエルの建国宣言にもまたそれが書かれていることを言い忘れる。イスラエルは実際に「ユダヤ民族の国家(the State of the Jewish People)」として描かれている。そしてそれが、目に見える(そして国境線に囲まれた領地を持つ)ユダヤ(Jewry)の部分として不相応な注意と影響を引き付けている理由なのだ。それが、テル・アヴィヴの大使としての地位が各国の外交官としてのキャリアにとって最も高く最も望ましいものであることの理由となっている。「ユダヤ民族(the Jewish People)」というコンセプトは国際法の中でユニークな認識を受けた。それはユダヤ民族(the Jewish People)が1950年と1991年に、現在のドイツによって遺言の無いユダヤ人たちの残余資産の受取人であると宣言されたときだった。イスラエルの刑法は、ユダヤ人個人、その健康、生命、財産および尊厳に敵対する行為を行った地球上に住むあらゆる人間を裁いて罰することを許可している。たとえそのユダヤ人がイスラエル国家と何らの関係も持たない場合でも同様である。

 我々は解放された世代のユダヤ人の両親を持つ者達だが、その我々が誰よりも驚いている。ユダヤ(Jewry)の奇跡的な復活に対して何の準備も無かったのだ。つい最近にそれは消え去ったばかり、実際に死刑を宣告されて、そして我々は自らを自由な人間と見なすようになったばかりなのだ。我々の生きている時代に、物事は根本的に変わってしまった。現在、我々はこの実体に忠実であることを宣言するように呼びかけられている。あるいは追放と屈辱、またはもっと悪い運命に悩むのか、である。ユダヤ(Jewry:どうかこの言葉を数百万人の中世ユダヤ人の子孫と混同しないでもらいたいのだが)は世界政治にその場を回復させ、唯一の超権力である米国の精神を征服したのである。

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 イサァク・ドイチャーはユダヤ人のマルクス主義者でトロツキーの伝記作家なのだが、この現象に気付いたほとんど最初のユダヤ人であった。彼は「誰がユダヤ人か(Who is a Jew:出版the Jewish Quarterly, London 1966)」の中で、ユダヤ人(Jews)とユダヤ(Jewry)を区別するように提案した。ユダヤ人(Jews)が様々な意見と生き方を持つ個人である一方で、ユダヤ(Jewry)は国家機関に準ずるもの(a quasi-national body)であり独自の指導部とアジェンダを持っている。彼の意見では、ユダヤ(Jewry)は姿を消しつつあったが、第2次世界大戦の灰の中から「ユダヤ(Jewry)のフェニックスが起き上がった」のである。「私はユダヤ人(Jews)が生き残ってユダヤ(Jewry)は死んでもらいたかった。」と彼は書いたのだが、「ユダヤ人の絶滅がユダヤに新しい寿命を与えたのだ」。

よみがえったユダヤ(Jewry)の自己推薦による指導部は、超富豪のマモン崇拝者【訳注:マモンは貨幣の神】たちとつながりを作り権力の絶頂を成し遂げた。彼らはそのカルトと反対者の欠如に酔いしれている。彼らは戦争犯罪人シャロンを支持するが、彼を余りにも弱いとみなす。彼らは米国の超タカ派であるポール・ウォルフォヴィッツをも不満に思った。イスラエルの政治家たちは誰でもこれを知っていて気にかける。米国にもどこにでもパレスチナでの終りの無い戦争を望むユダヤ人権力者たちがいる。彼らは第2次世界大戦にロシアと米国の軍隊によって救いがもたらされたことを理解している。それはキリスト教世界に対する彼らの個人的な勝利として、またユダヤ(Jewry)の新たな世界的超権力の時代の印としてであり、それはタルムードとカバラの教えの中で約束されていたものである。

 イサァク・ドイチャーはイスラエルにおける変化を彼らの影響であるとする。

《富豪の米国ユダヤ人は、ニューヨーク、フィラデルフィア、あるいはデトロイトで、キリスト教徒である仲間や友人たちに混じる「世界的な資本家」なのだが、心の中で『選ばれた民』のメンバーであることを誇っている。そしてイスラエルでは彼は宗教的な反啓蒙化と反動に都合よく影響力を行使する。彼は種族的・タルムード的な排他主義と優越性の精神を生かし続ける。それがアラブ人に向かっての敵対心を養い増殖させるのだ。》[7]

この「富豪のユダヤ人」が遠く離れたイスラエルだけに影響を与えるとするのは奇妙だろう。彼の影響力はむしろ自分の国、米国の中でより強いのである。そこで彼は同じ『種族的・タルムード的な排他主義と優越性』の思想を、アメリカの「ユダヤの(Jewish)」精神と十分に調和させて、推し進めるのだ。

 これらの富豪たちはパレスチナの土地など必要としない。彼らがイスラエルに移住してブドウ畑で働くことはない。彼らはイスラエルとその国民を、世界規模のゲームの中で取替えの効く道具として利用する。彼らはキリスト教徒たちの同情を弱さの印であると誤解する。彼らは彼らの親愛の情を服従であると誤解する。ネズミをくわえた猫のように、彼らはキリスト教が終に死んでしまうときを、それが反応をやめてしまうかどうかを、チェックするために生誕教会で賭けをする。同時に、彼らはエルサレムのモスクを脅かし、そして米軍の巡行ミサイルをバグダッドに導く。キリスト教とユダヤ教の代りに、彼らは新たな信仰を導入する。彼らは十字架の地位をホロコーストに置き換え、キリストの復活をイスラエル国家の創設で置き換える。彼らにとっては、キリスト教徒とイスラム教徒の聖地に対するユダヤのコントロールが、彼らの支配の目に見える証拠なのだ。両者の破壊が全面勝利のサインなのかもしれない。ある意味で彼らは正しい。一つの社会はその神聖な価値を失えば滅亡に追いやられるだろう。

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 このことはそれほど機密情報とは思えないが、あなたはあまりこれを大声で言うべきではないだろう。ユダヤの指導階層はブッシュに自分たちを「叔父さん(uncle)」と言うように命令することができるし彼はそれに従うだろう。これはフランス語で言うところの「a Polichinelle secret【訳注:公然の秘密、とでも訳すべきか?】」である。世界の他の場所は、極東から北欧に至るまで、これを十分に知っている。そして時として不注意な首相か議会の演説者がつぶやいてしまう。米国議会は常にそのような危機を切り抜け、そしてその攻撃者のつぶやきに対する強烈な反論を行う。ちょうど飲み友達の前では女房の怒りが怖いことを認めようとしない恐妻家のように。

 あなたは、米国がアフリカ人、WASPs、フリーメーソン、あるいは灰色のエイリアンによって動かされている、と言うことができるし、それに対して何の反応も起きないだろう。あなたはこの地が企業群、スタンダード・オイル、そしてボーイングによって調整を受けていると言うこともできるが、誰もそれには反対しないだろう。しかし一言でも「ユダヤ人が米国を動かしている」と言ったが最後、あなたは大変なトラブルに放り込まれることになる。さてそれでは、実際に米国でのユダヤ人はどのような地位にいるのだろうか?

 これはいろんな方法で描くことができる。彼らは新しいユダヤ-アメリカ的信仰の教会(つまり思想的装置)を代表する。彼らは米国のバラモン階級【訳注:インドのカースト制度で最高位の司祭・僧侶カースト】である。彼らは、もし支配的少数種族でないというのなら、むしろ極めて卓越したものと呼んでもよい。この点は奇妙に聞こえるかもしれないがしかし唯一というわけではない。つい最近まで英国はイートン卒業生の小さなカーストによって運営されていた。どんなユダヤ人と比べてもひけをとらぬほど排他主義的で、彼らは自分たちのグループ内で婚姻関係を結ぶことすらした。

 これが、どうしてパウエルとブッシュがシャロンに命令を下すことができないし、しようとしないのか、の理由である。彼らは何らかの自由な役割を持っている。ただし、ユダヤ民族(the Jewish People)が2つの心を持っている限り――その単一の実体がまだ自分の欲するものを決めていないうち――なのだが。今や、明らかにそのユダヤ人たち(the Jews)(ユダヤ人(Jews)に対抗するものとしての)が一つの共通意思、単一の目的と権力への意識によってまとまっている。権力中毒と統一性がこの用心深い民族の仮面を落とさせ、見せ掛けの素振りをやめさせているのだ。この新しい開けっぴろげさが、ユダヤ人たちの精神とその貨幣神崇拝者(Mammonite supporters)に対する前例の無い洞察を我々に提供するのである。
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 その一方で、何万人ものユダヤ人たちがニューヨークに集まってイスラエルによるパレスチナ人虐殺への支持を見せ付けている。15万人のユダヤ人デモ隊がパリの通りを占領してイスラエルへの連帯を表している。イスラエルの旗をひらめかせ彼らの国旗の色である青と白に身を包み(三色旗は投げ捨てられ忘れられている)、デモ隊は共和国広場からパリのバスティーユ広場まで行進した。フランス語とヘブライ語で歌いながら「昨日はニューヨーク、今日はエルサレム、明日はパリ」と読めるプラカードを掲げていた。

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この巨大な粘結力とずうずうしいまでの自民族中心主義こそが本当のユダヤ(Jewry)の強さなのだ。

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たとえば、マーク・スタイン(Mark Steyn)という男がナショナル・ポストに書いている。『あらゆる文明化された民族はユダヤ人を殺すことは悪いということに同意する。』(「殺すこと」が悪い、というのではないのだ。それならパレスチナ人を殺すことは悪いということになってしまう。ひとえに「ユダヤ人を殺すこと」だけが悪いのである。このアプローチは十戒のユダヤ的解釈に基づいている。「汝ユダヤ人を殺すなかれ」なのだ。キリスト教徒の「汝殺すなかれ」ではない。)

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ネイションのエリック・アルターマン(Eric Alterman)は無制限にイスラエルを支持する知識人のリストを公表した。

 この立身出世主義者たちは米国国民の利益を無視する能力によって選び抜かれたのである。エリートの構成と態度を計るための良い指標はアイヴィー・リーグの大学に入学を許される者たちの中で発見できる。伝統的な米国エリート、つまりWASPが占める割合は85%から35%に縮んでおり、一方でユダヤ人(人口の2%)の割合はすでに40%に届いている。言い換えると、非ユダヤ人がエリートの中で地位を見出すチャンスは大幅に減っているのである。

 このようにして、長期間の選抜過程の後に、親ユダヤ勢力が米国の中で権力と影響力を持つ地位に上ってきたのだ。このすべては次のように告げる。米国はそのイデオロギーの効力によって、ネオ・ユダヤ国家(Neo-Jewish state)になるように、ほとんど運命付けられている。アンソニー・ジャッジ(Anthony Judge)は次のように書いた。『「神が所有する国」としての米国の異常な排他主義的な見解と、「選ばれた民」への神の贈り物としてのイスラエルのそれとの間には、一つの尋常ならざる相似性が存在する。こういった見解が多国の土地に侵入し、現地人たちを追い出し殺し、‘居留地’に閉じ込め、他の文化のある空間に「西欧文明」を拡張させるための戦略的枠組みを発達させるのか、一体なぜだろうか?

 米国の創設者であるピルグリム・ファーザーたちは、自らを新しいイスラエル(a New Israel)と呼んだ。ところがサタンはそのWASPの子孫たちと残酷な取引を行った。彼は彼らを新しいユダヤ人とすることを約束し、そして自らの約束を良いものとしたのである。しかしながら、彼らはユダヤ-貨幣崇拝者同盟(the Judeo-Mammonite alliance)の中でマイナーなパートナーとなってしまい、日々その忠誠を誓うように運命付けられてしまったのである。

『米国:あるユダヤ国家』(イズラエル・シャミール著)全文和訳、第3回
http://asyura2.com/0601/holocaust3/msg/306.html


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ユダヤ(Jewry)はイスラエルのユダヤ人たちの敵となっている。パレスチナ人の隣人たちと、教会やモスクと、平和に共存したいと望んでいるイスラエル人たちは、米国ユダヤ人指導部のむき出しの筋肉に対抗できないのだ。善良なイスラエル人たちとそのパレスチナ人の同盟者は、そうするだけの力を持たない限り、勝つことができない。

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一人のアウトサイダーにとって、この2億7500万人が住む国が、二人の阿呆、ブッシュおよび/またはゴアよりもマシな指導者を見つけることができない、など、ほとんど理解できないことである。

 全面的な政治的沈滞は心の弱さに付き添われる。マス・メディアと出版界で見る米国は馬鹿である。第2次大戦前に出されたものと比べると、新しい本にロクなものは無い。米国のテレビは人間の知性を侮辱する。劇場は腐ったカスに満たされ、ビデオテープがアメリカ芸術でございと称している。このユダヤ-貨幣神崇拝者による(the Judeo-Mammonite)乗っ取りは米国の生命力を断ち切り、人々を消費の中に導き入れた。

 ユダヤ人の影響の増加は社会の分裂を伴った。金持ちは益々金持ちになり、貧乏人は益々貧乏になり、中産階級は失われていった。それは予想されるべきことだった。伝統的にユダヤ共同体の繁栄は一般の人々の利益に逆らって進むのである。聖書は我々に、ヨセフとその兄弟たちに関する祖形的な話を与えてくれる。彼らは普通のエジプト人をファラオのための奴隷にすることによって繁栄した。残虐王ドン・ペドロの時代のスペインでユダヤ共同体は国王の側に付いて一般の民衆と敵対していた。17世紀のポーランドやウクライナでも同様だった。欧州のどこででも王宮の隣にユダヤ人の居住区が位置していたのは根拠の無いことではなかったのだ。

 メディアの中で空前絶後の権力を持ったユダヤ人たち」はそのいつものたわごとに携わった。イスラエルを褒め称えること、ユダヤ・ホロコーストを嘆き悲しむこと、イラクでの大量殺人から米国での黒人の進歩への妨害にいたるまでの、あらゆる唾棄すべき日常的な事柄を支持すること、等々。ユダヤ人の下で、ハリウッドはアメリカ映画をずっと暴力的なものに、押し付け道徳的なものに、押し付けがましいものに、そして俗物的なものに作り変えた。映画界にはウッディ・アレンのような善良なユダヤ人もいるが、しかし彼はハリウッドにはいないしいずれにしてもアンチ・セミットと見なされている。法律の世界では、ユダヤ人の伸張は米国をより公正な社会にはせずに、より激しい訴訟社会にしてしまった。「ユダヤ人弁護士」は夜中に子供を震え上がらせるお化けのような存在になってしまった。「教会と社会の分離」は強制的な反キリスト教化と反精神主義化と見なすことができる。

 米国は何通りものあり方でユダヤ国家になっている。イスラエルと同じセキュリティー・チェックがあり、同じホロコースト博物館があり、同じように多数の貧困者と少数の金持ちがいる。この相似性は同様にその味方と敵によっても感じられる。

『米国:あるユダヤ国家』(イズラエル・シャミール著)全文和訳、最終回
http://asyura2.com/0601/holocaust3/msg/309.html


 この思想闘争の中に恐るべき大量破壊兵器がある。反対者の悪魔化である。キリスト教神学ではそれは「マニ教的」異端と呼ばれる

 ユダヤ人は通常、自分の共同体の中で作られた思想に対しては極めて寛容である。

 しかし外の世界に対しては、ユダヤ人たちは通常、永遠に祝福するのとは逆に、憤怒に打ち震え怒りと復讐心に満ちた永遠の呪いの思想を提供した。

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 このユダヤ民族(the Jewish people)に関する長い物語は未知の結末に向かっている。それは共有性の拒絶から始まった。そしてそれは再び問いかけられる同じ疑問によって終わる。もしシオニズムとその兄である貨幣神崇拝者たちが世界的に勝利するなら、それは多様性と憐みと精神を取り除くかもしれない。もし共有の精神が勝つなら、昔の予言が実現するだろう。

『米国:あるユダヤ国家』に対する私からのコメント、および若干の考察
http://asyura2.com/0601/holocaust3/msg/310.html


そのユダヤ教の本質部分にあるのが『復讐』で、ユダヤ教のメシアはユダヤ人だけを救済してそれ以外は撲滅するか服従させる『復讐のメシア』です。そして復讐というものは「被害者」が「加害者」に対して行うものですから、『復讐のメシア』を待望する以上、ユダヤ人自体は必ず「被害者」でなければならない。

そのようなユダヤ人たちにとって、「支配者」として認識されることは逆に自分が「加害者」、つまり復讐される立場に回りかねず、そのユダヤ教の視点を根本から崩すことになります。これはちと困る。あくまで「被害者」であり続けるためには自分たちを「支配者」と呼ぶ者の口をふさがねばならない。
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「被害者」として『復讐』を叫ぶエネルギーが『求心ユダヤ人』社会を支えているのです。

そして現在、その復讐神崇拝が貨幣神(マモン)崇拝と結び付いているわけで、これは最悪といってよいでしょう。従来、その貨幣神の方は主として米国で、そして復讐のメシアの方は主としてイスラエルで活躍してきたのですが、9・11以降、この2つの姉妹国家が一体となって、カーリー神のように血に酔いしれ破壊のダンスを踊る・・・。シャミールにこの文章を書かせたのは、この抜き差しならぬ状況に対する絶望的なまでの危機感なのでしょう。
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シャミールはユダヤ的なるものの中で、世界を破滅に追いやりかねない要素の一つとして「悪魔化」を取り上げています。これは単なる「悪口の対象」などではありません。これは「絶対善としての神」の単純な裏返し、一枚の絨毯の裏と表の関係である「絶対悪」なのです。

イスラエル・シャミールがシオニズムとの闘いを語る(レッ・ボルテール、レベリオン)

Flowers of Galilee: The Collected Essays of Israel Shamir

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The Trouble With Judaism Israel Shamir's Warning To Jews By Henry Makow, PhD

4489 「ユダヤ人問題」考 gameou

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by oninomae | 2007-11-22 00:22 | イルミナティとシオニズム  

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