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中国:米ドルに対する戦略的動きを開始 By Michael Snyder

一応メモ

http://rockway.blog.shinobi.jp/%E7%B5%8C%E6%B8%88/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%EF%BC%9A%E7%B1%B3%E3%83%89%E3%83%AB%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E6%88%A6%E7%95%A5%E7%9A%84%E5%8B%95%E3%81%8D%E3%82%92%E9%96%8B%E5%A7%8B%E3%80%80%EF%BC%8D%E3%81%9D%E3%81%AE%EF%BC%91%EF%BC%8D ほかより

中国:米ドルに対する戦略的動きを開始 【2月20日 Michael Synder — The Economic Collapse】

China Starts To Make A Power Move Against The U.S. Dollar By Michael Snyder, on February 20th, 2014
http://theeconomiccollapseblog.com/archives/china-starts-to-make-a-power-move-against-the-u-s-dollar

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 現在の我々の、債務を抱えてての繁栄を継続するためには、世界は貿易で我々のドルを使用し続けねばならないし、我々の国債を馬鹿げたほど低い金利で買い続けねばならない。

  勿論、我々のシステムに参加するため我々が依存している最大の国は中国である。中国はどの国よりも貿易に依存しており、しかも殆どの貿易は米ドルによって 行われている。このことで我々のドルの需要は高さを維持しており、また海外から我々は非常に低いコストで大量の商品を輸入することができる。

  輸出大国として中国は大量のドルを積み上げてきている。彼等はこれらの大量のドルを非常に低いレートで貸し出している。今の時点で中国は他のどの国よりも わが国の債券を持っている。しかしもしも中国が我々のゲームから去ることを決意すれば、そして米ドルと米国債から離脱したら、我々の経済の繁栄は急速に消 滅することだろう。米ドルに対する需要は落ち込み、価格は上昇するだろう。また国債の金利と金融システムの全ては障害を惹き起こすレベルにまで高まるだろ う。だから中国が我々のゲームを継続する、ということは金融の将来に対し、絶対に重要なことである。

 残念だが、中国がこのゲームから緩 やかに離脱することを決意したという兆候がある。昨年11月、中国の中央銀行が、「外貨準備金を積み重ねることは中国の利益にならなくなっている」と発表 した、と書いた。それの意味するところは、中国が抱えている米ドルの山はこれ以上高くなることはない、ということだ。

 これにくわえて、中国は過去2年間の間に他の国々と共に多くの国際通貨取り決めにサインしたが、そのことで米ドルは国際貿易で使用される量が減ることになる。

  今週、中国が12月に米ドルを放出することを開始したことを知った。多くの者たちは、中国は一旦離脱を決意すれば、市場に米国債を洪水のように放出するだ ろうと予想したが、それは意味を成さない。そうではなく、中国にとっては、少量を放出するところに意味がある。そうすることで市場はパニックにならない し、彼等が所有している国債の価格も額面に近い価格を維持できるからだ。

 ブルームバーグは、中国は500億ドル分の米国債を12月に放出したと報じた。

 アメリカの最大の債権国である中国は、連邦準備銀行がアセット購入を減らすと発表したのにあわせて、12月に米国債の保有高を減らした。昨日発表された 財務省のデータによれば、中国は1兆2700億ドルの3.6%となる478億ドル分の国債を売却したという。これは2011年12月以来、最大の削減であ る。


 これは自分が中国ならば行ったであろうと思われることと同じだ。自分なら一月に300億、400億、500億ドルを放出するだろう。自分ならゆっくりと離脱するようにするだろう。

   それで、中国が米ドルないしは米国債を溜め込まないとするならば、何が溜め込まれているのだろうか?それは勿論、金である。事実、中国はかなりの期間貪欲 に金を溜め込んできているし、ますますその勢いを増している。

 ブルームバーグによれば、スイスから先月輸出された金の80%はアジアに向かったという。

  スイスは金と銀の延べ棒とコインの80%以上はアジアに輸出したと、本日スイスの連邦税関が電子メール・レポートで報じた。スイスはそれらの多くをイギリ スから輸入した。時価基準で44%が香港向けで、インドは14%とベルンの税関で語っている。シンガポールは8.6%、アラブ首長国連邦は7.9%、中国 は6.3%であった。


 中国が金を輸入する際は、多くは香港経由である。我々は香港から中国への輸入がずっと高止まりであることを知っている。しかし、どれだけの金を中国が溜め込んでいるかは知らない。それは、数年前に中国はその件についてのレポートを出さなくなっているからだ。

  世界金融に関して言えば、中国はチェスを行っているところであり、アメリカはチェッカーを行っている。中国は、金は長期に渡って価値を維持する世界貨幣で あることを分かっている。世界の紙幣は崩壊に向かって進んでいるので、中国は実価貨幣の殆どを保有することになるかも知れず、それはその事実が明らかに なった時には、巨大なゲーム・チェンジャーになるのかもしれない。

 中国の新しい金の退蔵の発表は、金融市場を通して衝撃波を送るであろうし、中国と元を国際的テーブルで更に大きなプレーヤーにさせることだろう。

  国際的銀行専門家のジェームズ・リカーズは、テキサス・ホールデム・ポーカーのゲームにたとえている:「あなたは大きなチップの山が欲しい。アメリカは大 きなチップの山を持っている。ヨーロッパも大きなチップの山を持っている。アメリカは8000トンの金を持っている。17カ国のユーロ圏は1万トンの金を 持っている。中国は1000トンで、ゲームに加われないが、5000トンならばゲームをやれる」



 上記の引用にはとてもいい点が示されて いるが、二つの例外を取り上げたい。最初に、中国はいまや5000トン以上のゴールドを持っていると、私は考えている。次に、アメリカがまだ8000トン の金を持っている、あるいはヨーロッパが1万トンの金を持っているということは疑わしいと考えている。

 中国(結果的に残りの世界も)アメリカ基盤の金融システムから離脱していくから、その結果は劇的なものになるだろう。 

 例えば、アメリカ政府が支払っている平均金利は2.477%である。これは驚くほど低いし、実際のインフレ率よりも低い。アメリカ政府にそんなに安く金を貸すというのは、全く合理的ではないので、いつか劇的な変化を見ることになるだろう。

 その日がやってきた時、金利は劇的に上昇するだろう。そして米国債の平均金利が6%上昇するだけで、我々は国債の金利の支払いだけで1兆ドルを毎年支払う事になるだろう。

 更に恐ろしい事は、急速な金利の変化という状況が我々の銀行システムにどういう意味を持つかということである。アメリカの四つの大銀行はデリバティブで40兆ドル以上を運用している。ジョン・エンブリーがキング・ワールド・ニュースで語ったように、このバブルが弾ける時生じる修羅場はかつて無い規模になるだろう・・・

 「ストックマンはいい点を指摘した。我々は数百兆ドルの金利スワップを抱えているという事実は、世界の銀行システムを汚染している、という点だ。金利の不安定性が大きくなっているのを見れば、そしてそれは今起きていることからすれば避けがたいことだと思うが、金融システムに激震を与えるだろう。そしてどこかがデリバティブ市場で過ちを犯せば、それは大変な事になる、というのも、このデリバティブの銀行システムに対して与えているレバレッジは、とんでもないものだからだ。」


 残念ながら、「専門家」の殆ど誰もこのクラッシュが来ることを見抜けないでいる。

 殆ど誰も、それが2000年に来る事を見抜けなかった。

 殆ど誰も、それが2008年に来る事を見抜けなかった。

 そして殆ど誰も、今回それが来る事を見抜けないであろう。 

 ポール・B・ファーレルが以下のように語っているのを評価する・・

 「クラッシュの早期の警告は何回も無視された。彼等は避けがたいことについて徐々に我々をマヒさせた。歴史の教訓を我々は何度も忘れた。最終的に全くの無防備でいる我々を突然それが襲うまでは。金融歴史家のニーアル・ファーガソンは以下のようにまとめた:クラッシュの来る前は、我々の世界はほぼ定常状態に思えるものだ。外見上はそうなのだ、バランスが取れているように見える。だからこそ、クラッシュが来て我々を襲う時、それは避けがたいことだろうが、誰もがびっくりするのだ。そして我々の脳みそは、我々に対して、クラッシュの来る時ではない、と告げ続けるのだ。

 それまでは、生活はただ静かに流れ、我々を催眠状態に置くことで我々は脆弱な状況に入ると、丁度リーマン・ブラザースがバランスをひっくり返したようにショックを与えるものがやってくるのだ。そこでファーガソンは、このクラッシュは、『スポーツカーのように、夜の盗賊のように、突如スピードを増していく』と語る。そいつは我々を襲う。衝撃で我々は目が覚める」 



 やってくるクラッシュに驚かされないようにせよ。

 警告的な兆候は明らかに示されている。

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 可能な内に準備をせよ。

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焦点:活況呈する金市場、ペーパーマネー・バブル崩壊の予兆か 2014年 02月 28日 13:28 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA1R03R20140228

[東京 28日 ロイター] -金相場が活況を呈している。背景には、米経済の先行き不透明感や、紙幣や有価証券などの「ペーパーマネー」に対する不安感や不信感があるとみられ、現在の国際金融秩序を支える基盤的要素にも様々な観測が浮上している。

また、新秩序を模索する中国による需要の急増もあり、金相場の上昇は、昨年の大幅下落からの単純な揺り戻しでは説明しきれない構造変化の兆しが見え隠れする。

<中国の金需要急増>

金現物は26日、一時1オンス=1345.35ドルまで上昇し、昨年10月末以来、4カ月ぶりの高水準に達した。

昨年1年間では、ニューヨーク金先物(中心限月)は28%下落した。一方、ダウ平均株価.N225は26%の上昇となり、2013年は欧米投資家による金から株式への資金シフトが見られた年だった。

昨年の金相場急落局面で、買い向かっていたのが中国やインドだ。

ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によれば、中国の2013年の総需要は1065トンとなり、インドを抜いて初めてトップに躍り出た。

中国は、それまでの金に対する政策を2009年末に転換し、輸入規制を取り払い、国内投資家の保有を促す方向にカジを切った。外貨準備に占める金の割合(公的金保有)も増加している。・・・



ビットコイン詐欺と郵政民営化詐欺のインナーサークル ― 2014/02/27 20:24
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2014/02/27/7233603



by oninomae | 2014-02-27 00:56  

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