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詐欺の建築家たちは「秘密保全」と告発者・批判者処罰がお好き 櫻井J

地中海の中央から東へ向かってイスラエルが弾道ミサイルを発射、シリアへの攻撃に対する風当たりが強まって攻撃が先送りになる中、米政権への恫喝という見方も 櫻井ジャーナル 2013.09.03
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201309030000/

  9月3日の6時16分(GMT)/9時16分(ダマスカス時間)/15時16分(日本時間)に地中海の中央から東へ向かって2発の弾道ミサイルが発射されたことをロシアの早期警戒システムが探知した。2発とも海中に落ちたが、シリアに向かって発射されたと思われても仕方のない状況だった。

 その後、イスラエル軍の発射したミサイルだということが判明する。イスラエル国防省によると、アメリカと合同で行った防空システムのテストにともなう発射だというのだが、事前に周辺国(少なくともロシア)へ通告はなく、通常のテストとは言えない。アメリカ軍はこのミサイル発射に関与していないとしている。シリアやロシアのミサイル探知能力を調べた可能性もあるが、シリア攻撃を延期したアメリカ政府への恫喝とも考えられる。

 アメリカの軍艦がシリアの近くにいるとき、例えばイスラエルの潜水艦がミサイルを発射し、シリアが反撃してアメリカの艦船が被害を受けた場合にどうなるだろうか?

 1964年7月30日に南ベトナムの哨戒魚雷艇が北ベトナムの島を攻撃した。攻撃した哨戒艇はすぐに姿を消すが、その海域ではアメリカの駆逐艦、マドックスが情報収集活動をしていた。

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USS Maddox (DD-731)


31日にアメリカ海軍の特殊部隊SEALのメンバーふたりに率いられた南ベトナム兵部隊が再び島を襲撃、北ベトナム軍はマドックスを攻撃する。アメリカ政府は北ベトナムが先制攻撃したと宣伝、8月7日にアメリカ議会は「東南アジアにおける行動に関する議会決議(トンキン湾決議)」を可決し、本格的な軍事介入につながった。似たことが中東で起こる可能性がある。

 1967年6月7日にはアメリカの情報収集船のリバティはイスラエル軍から執拗な攻撃を受け、乗組員34名が死亡、171名が負傷している。

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これだけの被害ですんだのは、船が何とか沈没を免れ、通信兵が寄せ集めの装置とアンテナでアメリカ海軍の第6艦隊に遭難信号を発信、アメリカ軍が緊急体制に入ったからだ。この時、ロバート・マクナマラ国防長官はソ連軍がリバティ号を攻撃したと思ったと後に告白している。リバティ号が沈没し、第6艦隊へ連絡できなければ、アメリカとソ連が軍事衝突する可能性もあった。

 目的のためならアメリカ軍の艦船も攻撃するのがイスラエル。そのイスラエルと同盟関係にあるサウジアラビアは1975年3月にファイサル・ビン・アブドル・アジズ国王が暗殺されてから親米色を強め、イランでイスラム革命が成功してからイスラエルとも結びついた。

 おそらく、イスラエルとサウジアラビアが行った最初の合同プロジェクトは、ズビグネフ・ブレジンスキーを中心として展開されたアフガニスタンでの秘密工作。

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「イラン・コントラ事件」でも両国の名前が出てくる。アフガニスタンで作り出したのがイスラム武装勢力であり、そこからアル・カイダも生まれ、その武装集団をサウジアラビアが操っている。

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シリアへの直接的な軍事介入は小休止状態だが、その裏でイスラエル・ロビーは攻撃を早く実行するように圧力をかけ、その一方で米軍内部からアル・カイダ支援に反発  2013.09.04
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201309040000/

 シリアに対する直接的な軍事介入を控え、アメリカではイラク攻撃直前と似た状況が生まれている。アメリカ軍将兵の中からシリア攻撃に反対する声が出てきたのだ。その理由はイラクの際より深刻。アル・カイダのために戦いたくないというである。

 リビアやシリアで「西側」の支援を受けた地上軍の主力がアル・カイダ系の武装集団だということは隠しようのない事実。アメリカ、イギリス、フランス、トルコ、サウジアラビア、カタール、イスラエルといった国々の支配層はアル・カイダと同盟関係にあるということ。

 リビアの場合はLIFGがそうした戦闘団で、そのリーダーは自分たちがアル・カイダだということを隠していない。ムアンマル・アル・カダフィが惨殺された後、反カダフィ派の拠点だったベンガジでは裁判所の建物にアル・カイダの旗が掲げられている。

 その映像がすぐにYouTubeにアップロードされ「西側」のメディアもその事実を伝えている。当然、こうした話を日本の政府やマスコミも知っているはずで、この点に触れないとするならば、都合が悪いので事実を隠蔽しているということだ。

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 カダフィ体制が倒れた後、リビアから武器や資金がシリアの反政府軍に流れ、戦闘員も移動していくのだが、こうしたことは半ば公然と行われ、メディアでも取り上げられていた。その頃からシリアでの戦闘がエスカレートしていったことを偶然で片付けることはできない。リビアからシリアへ移動した兵器の中に化学兵器が含まれていた疑いもある。

 武器や戦闘員をリビアのアル・カイダからシリアのアル・カイダへ移動させることをバラク・オバマ大統領やジョン・ブレナン補佐官(現在はCIA長官)が承認していたことを明らかにする証拠を、ペンタゴンの幹部が一部の議員に示しているとも伝えられている。

 それに対し、イスラエル/シオニスト・ロビーはシリアを攻撃するよう、議員に強く働きかけている。(AIPACが圧力をかけているという印象を薄めるためか、ニューヨーク・タイムズ紙は何度も記事を書き直しているようだ。)親イスラエル派として有名なジョン・マケイン上院議員やリンジー・グラハム上院議員に対しては何もする必要がないだろうが、「800ポンドのゴリラ」とも呼ばれているらしいロビー団体のAIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)は攻撃を実現するため、議員に圧力をかけ、その影響下にある議員も攻撃を実現するために叫んでいるようだ。

 国民の多数意見や軍内部の批判を封印するためにも「秘密保全」は重要で、アメリカの支配層は内部告発者を厳しく罰している。本当のことを庶民に知らせるわけにはいかない。日本でも、そうした仕組みを強化しようとしている。

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 ワシントン・ポスト紙のオーナーだったキャサリン・グラハムは1988年にCIAでこんなことを言っている:「一般大衆の知る必要がなく、知ってはならない情報がある。政府が合法的に秘密を維持することができ、新聞が知っている事実のうち何を報道するかを決めることができるとき、民主主義が花開くと私は信じている。

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 これが支配層にとっての「民主主義」だ。


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TPPの稼働を控えて強まってきた言論統制 神州の泉 2013年8月31日 (土)
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2013/08/tpp-09bf.html

by oninomae | 2013-09-04 22:45 | 戦争詐欺・紛争  

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