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興味深い実験 + 「アジアンモンスーン」

ICRPとフランス原子力ロビーが作る「NGO」エートス:チェルノブイリの教訓と福島への警告(その1)/原子力ロビーからのWHO独立を目指す会(4月1日)
http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/icprngowho41-c6.html

「ベラルーシ・チェルノブイリの子どもたち協会」の設立メンバーで、『犠牲』などのドキュメンタリー映画の製作で知られるブラディミル・チェルトコフ氏は去る4月1日、スイスのジュネーブ市に本拠地を置く「原子力ロビーからのWHO独立を目指す会」(注:WHO内外の関係者による組織)にフランスNGO「エートス」についての寄稿を行いました。今日はその一部を御紹介します。

(抜粋と一部編集を行っています。)

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チェルノブイリで起きたことが福島で繰り返されようとしている。
同じ人物の手で、同じ戦略によって、同じ権力機関の庇護のもとで。


「将来フランスやEU諸国で原発事故が起きた場合、人々が(自らの健康を守るのではなく)政府や原子力への信頼を持ち続けるために必要な放射能対策とはどの程度のものか。そしてこうした状態を継続させるための持続可能な政府の管理体制とはどのようなものか。」

国際放射線防護委員会(ICRP、注1)の有力委員で、フランス電力公社(フランス最大の電力会社)・フランス原子力庁・フランス放射線防御原子力安全研究所・アレバ社が出資する「放射線防御に関する評価調査センター」(CEPN)に所属するジャック・ロシャール[Jacques Lochard]氏(注2)が率いるフランスNGO「エートス」は、チェルノブイリ原発事故発生後のベラルーシにおいて、高度汚染地域に住む人々と子どもたちの健康を放射能汚染から守ることに尽力したネステレンコ博士率いる「ベルラド研究所」の活動に入り込み子どもへの低線量被ばくの影響に関するデータを入手する一方、子どもたちが体内からセシウムを排出することを促すペクチン食品の配布を行わず人々の被ばくをあえて放置しました。

エートスがベラルーシでベラルド研究所の活動に入り込んで行った目的の一つは、「将来フランスやEU諸国で原発事故が起きた場合に、事故処理と重度汚染地域の管理を行うにあたり、人々が政府や原子力に対する信頼を維持し続けるための長期的に持続可能な管理体制、そしてそのために必要な程度の放射線医学を提供するための持続可能な管理体制」を定義した調査報告書をEUに提出することにありました。

今日、福島でも同様のことが起きようとしています。この問題について、私はベラルーシの事例をもとに説明したいと思います。


(その2へ続く)

(注1)国際原子力機関(IAEA)や経済協力開発機構(OECD)等が出資する民間組織で、緊急時の被ばく許容量を20mSv〜100mSv、緊急事故後の普及時は20mSvと定め、日本政府が福島原発事故後の被ばく許容量を20mSvと定める根拠となっている。

(注2)ICRPが公表しているジャック・ロシャール氏の顔写真と経歴(英語です)
http://www.icrp.org/cv/%7B80C6F310-670E-4CB9-A99E-65C5BE4F66FD%7D/Lochard%20CV.pdf 

興味深い実験 + 「アジアンモンスーン」_c0139575_104636.jpg


http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/icprngowho41-7b.html

1.背景: チェルノブイリ事故後のベラルーシ

1986年4月にチェルノブイリ原発事故が起きた後、当時のソビエト連邦政府は事故の影響を嘘でごまかし被害者を放置する方策を取りました。事故が 起きるや否や原発100キロ圏の住民を避難させるよう主張し左遷された元ベラルーシ科学技術アカデミー・原子力研究所所長のワシリー・ネステレンコ教授 (物理学)は1990年、政府から独立したベラルド放射線医学研究所を設立、最も重度の放射能汚染地域に370の放射線医学測定所を設置し、人々を被ばくから守るための研修を医師、看護師、教師に行うとともに各家庭への指導を行いました。今日、ネステレンコ教授が開いた測定所のほとんどは原子力ロビーの力で閉所に追い込まれています。

1996年、ネステレンコ教授はロシアやウクライナの保健省で推薦されていたセシウム排出を促すペクチン食品を活動に取り入れました。それは一ヶ月の使用で子どもの体内におけるセシウム137の濃度が60〜70%低下させることができるというものでした。また同年、ベラルド研究所はユリ・バンダジェ フスキー医師が率いるゴメル州医療研究所と協力、セシウム137の摂取量を減らすことによって体内臓器への治療不可能な障害を予防できることを証明することに成功します。この調査結果を目にしたベラルーシ独裁政権のルカチェンコ大統領は激怒し、報告書を送付した保健省関係者を証拠のないまま汚職罪で8年の刑に処します。

「エートス」という名のフランス人研究者による団体がネステレンコ教授が指導するオルマニー村の放射線医学測定所に現れたのは、そんな1996年の ことでした。
ネステレンコ教授らが被ばくデータを収集し、汚染地域に住む人々を放射線医学分野で研修するのを、手伝いたいと申し出たのです。


(その3へ続く)


http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/icprngowho41--1.html


2.NGO「エートス」

「エートス」は1976年にフランス電力公社(フランス最大の電力会社)とフランス原子力庁が設立した「放射線防御に関する評価調査センター」(CEPN)から派生してできた団体でした。フランスの原子力推進派勢力を直接代表する組織だったのです。

エートスの目的の一つは、「将来フランスやEU諸国で原発事故が起きた場合に、事故処理と重度汚染地域の管理を行うにあたり、人々が政府や原子力に対する信頼を維持し続けるための長期的に持続可能な管理体制、そしてそのために必要な程度の放射線医学を提供するための持続可能な管理体制」を定義した調査報告書をEUに提出することにありました(注3)。

1998年までの3年間、エートスはベラルド研究所の収集データを蓄積するとともに、研究所の関係者を使って自分たちの研究の為の追加データを収集しました。自ら調査への対価を払うことなく、こうしたデータの収集を行ったのです。ネステレンコ教授らがエートスが拠点としていたオルマニー村を含む5つの村からベラルーシ政府によって追い出されるまでは。

エートスには健康や医療についての専門家がいませんでした。しかしネステレンコ教授による研修や指導を受けたことで、エートスはヨーロッパにおいて「チェルノブイリにおける放射線医学分野を専門とする科学者集団」と名乗ることができるようになっていました。こうしてエートスはフランス政府やEU、国連、世界銀行などが参加する「チェルノブイリ原発事故によるベラルーシ汚染地域での生活環境再生のための協力プログラム(CORE)」のコーディネーターになることができたのでした。COREプログラムはプログラム実施期間中の5年間の間、住民への健康調査を先延ばしを行い、現地で活動するチェルノブイリ支援関係者らの非難を浴びました。


3.「興味深い実験」

エートスを率いるジャック・ロシャール氏に対し、ウクライナ緑の党の指導者で医師・作家のユリ・チチェルバックが「チェルノブイリ原発事故において最も重要だと考えることは何か」、と尋ねたことがありました。ロシャール教授は次のように答えました。

「非常に興味深いよ!私の実験室ではこんな実験は絶対にできないことでしょう。でも今私は不可能だと思っていた実験の結果を実際に観察することができるのですから。」


                                      (了)

(注3)ロシャール氏の論文によれば、原発事故による重度汚染地域において「持続可能」な住民の健康管理体制を作るためには次の四つのステップが必要だと言う。

第一段階では住民たちの悩みや希望を聞き関係者らによる協力体制を築いた上で、
第二段階では地元関係者らと共に放射線医学データの計測を実施、
第三段階では(政府予算などの)必要経費を最小限に抑えつつ地元にあるものを用いて実施できる放射線防御対策を検討し、
第四段階で初めて住民と自治体、専門家らが一緒に協力して物事を進める体制にもってゆく。

こうすることにより、最小限の政府予算でかつ政府と協力する形で住民が満足する放射能対策の体制が完成する。

(次の論文の3.2を参照。原文は英語です。)http://irpa11.irpa.net/pdfs/KL-9b.pdf 


●元の記事:「チェルノブイリにおける犯罪―福島へのモデル」ブラディミル・チェルトコフ/原子力ロビーからのWHO独立を目指す会(4月1日)
http://independentwho.org/fr/2013/04/01/crime-tchernobyl-fukushima/

++
WHOが「独立」したらWHOじゃなくなりますかね?独立したりは出来ないだろうが。



WHOはあなたを殺そうとしている? (WHO)-世界保健機関の事実と噂
http://satehate.exblog.jp/12470091/

ICRPの傲慢さ!
http://49981367.at.webry.info/201207/article_10.html

ICRP委員 ジャック・ロシャールについて
http://togetter.com/li/331454

ジャック・ロシャールはICRP委員の経済学者。ベラルーシでの放射線防護活動(エートス、CORE)を指導。「あなたたちの生活は美しい」と詩的アプローチで住民が被爆地に住むことを推奨する。・・・


「原発事故は終わっていない」~子どもたちは異常な環境下に置かれている、と描き続ける郡山の教師
http://ameblo.jp/rain37/entry-11560767920.html


[緊急 重要] 環境省が有害物規制の権限を都道府県知事から奪う法改正?なぜ賛成? 2013/6/11(火) 午後 7:49
http://blogs.yahoo.co.jp/macrobioticstudio/11084087.html

Japan made secret promise with U.S. to restart pluthermal nuclear program
http://mainichi.jp/english/english/newsselect/news/20130625p2a00m0na006000c.html

MOX燃料 高浜原発に到着 6月27日 9時3分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130627/k10015617751000.html

プルトニウムを含む「MOX燃料」と呼ばれる核燃料が、関西電力高浜原子力発電所にフランスからの輸送船で到着しました。

MOX燃料が国内に運び込まれるのは、おととしの原発事故後初めてです。

高浜原発に到着したのは、フランスで製造されたMOX燃料を積んだ専用の輸送船です。

使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を使う「プルサーマル」は、関西電力・高浜原発や福島第一原発などの4基で実施されましたが、おととし3月の原発事故の影響で原発は停止しているほか、海外からのMOX燃料の輸送も中断されていました。

関西電力は、ことし4月、MOX燃料を積んだ輸送船をフランスから日本に向けて出港させていて、輸送船は、午前7時すぎに高浜原発の岸壁に到着しました。

関西電力は来月、原発の新たな規制基準が施行されるのに合わせて運転再開に向けた申請を行う高浜原発の3号機で、MOX燃料を使う考えです。

高浜原発では、MOX燃料を入れた輸送容器が午後2時すぎから船より降ろされ、施設に運び込まれることになっています。


福井県の高浜原発にMOX到着 その陰で、米国の深海掘削船が周辺海域で深海掘削を準備 ―
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2013/06/27/6878587

・・・あの、311地震の前震である、2011年3月9日のM7.2三陸沖地震の震源付近を掘削していた米国の深海掘削船『ジョイデス・リ・ソリューション』ですが、2013年8月20日~2013年9月28日まで、日本海を大規模掘削するのです。

以下引用

Exp. 346 Asian Monsoon
航海予定期間
2013年8月20日~2013年9月28日

掘削船
JOIDES Resolution

乗船/下船地
バルディーズ(アラスカ州)/釜山(韓国)

以上引用

http://www.j-desc.org/m2/expeditions/asian_monsoon.html

プロジェクト名が『アジアンモンスーン』という名前がついてるのに、なぜか日本海を掘削。

そして、日本海の真ん中から、福井県の大飯原発・高浜原発へ向かって、縦に4つも穴開ける計画になってるんですけど、これって。。 人工地震発生装置の埋め込みじゃないの??

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(引用注:アジア人削減にはうってつけですな。アジアンモンスーンって)

海流と気候も同時にやろうとしてるんでしょうけど。

もう名前が『ジョイデス・リ・ソリューション』なんだから、悪趣味過ぎます。

この深海掘削船が掘削した海域で、軒並み大地震が起きていることは明白です。


で、一方の『ちきゅう号』ですが、現在新潟沖を掘削中です。 ・・・

興味深い実験 + 「アジアンモンスーン」_c0139575_1254474.jpg



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「あなたたちの生活は美しい」と言われているような気がします・・・

by oninomae | 2013-06-25 00:41  

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