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イスラエルによるシリア・レバノン空爆

イスラエル、シリアからレバノンに武器運ぶ車列空爆=外交筋 2013年 01月 31日 09:15 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE90U00520130131

[ベイルート/アンマン 31日 ロイター] イスラエル軍の戦闘機が30日、シリアとレバノンの国境付近を空爆したことが、複数の外交筋の話で分かった。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ向けの武器を運んでいた車列を狙ったとみられる。

一方、シリア国営テレビは、イスラエルが首都ダマスカスとレバノンとの国境の間に位置するシリア軍の研究施設を空爆したと非難。ただ、反体制派は施設を攻撃したのは自分たちの兵士だとして、国営テレビの報道に異議を唱えている。

西側の外交筋は、「標的は武器を積んだトラックで、シリアからレバノンに向かっていた」と指摘。対空ミサイルや長距離ロケットが積まれていた可能性があるという。また、複数の情報筋が、化学兵器が運搬されていた可能性はないと述べた。

シリア国営テレビは、施設への攻撃で2人が死亡したと報道。この施設については、「防衛能力の向上を目的とした」化学施設だとしているが、3カ国の外交筋はロイターに対し、イスラエルが警戒している化学兵器がこの施設にあるとみられると語った。





イスラエル軍機:ダマスカス近郊の科学研究センター爆撃 【1月30日 Russia Today】
http://rockway.blog.shinobi.jp/Entry/880/
http://rt.com/news/israeli-warplanes-bomb-damascus-114/

イスラエルの戦闘機が30日朝、ダマスカス近郊の軍の科学研究センターを標的にした、とシリア軍が発表した。この声明は、イスラエル軍がレバノンに向かっていたシリアの兵器を載せたコンボイ(護送車列)に攻撃を加えたというレポートの後に出てきたものだ。

シリア軍の総司令部は声明を発表し、ダマスカス近郊のジャムラヤにある軍の科学研究センターを標的とした空爆がイスラエル空軍によって行われた、と述べた。

「イスラエルの戦闘機は本日未明シリア領空を侵犯し、シリア防衛力の向上を目指している科学研究センターに対する直接攻撃を行った」とSANA(シリア・アラブ国営通信)が軍声明として発表した。

この攻撃でセンターは損傷し2人の従業員が死亡、5人が負傷した、と声明は指摘している。イスラエルの軍用機はレーダーの下をかいくぐって飛行し、「アルシェイク山の北側から侵入した」という。声明はこの攻撃を、シリアに対する「露骨な侵略行為」であり、シリアでのテロリストらの活動を支援していることでイスラエルを非難した。

この前に、イスラエル機が30日朝、レバノンの領空を繰り返し侵犯しながら、レバノンとの国境近くのシリア領内の標的に対する攻撃をしたというメディアのニュースがあった。アメリカ政府高官はイスラエル軍用機がシリアからレバノンに向かうコンボイを狙った攻撃があったというニュースを確認した、とAP通信が報じた。

シリア軍はしかしながらこれを否定した。国境でのコンボイに対するイスラエルの攻撃は無かった、という。

しかしながら、攻撃が行われた際にこのコンボイが軍の施設付近にいたということは「ありうる」と、外交筋がロイター通信に語った

この空爆がダマスカス近郊の軍の施設を狙ったものかどうか、確認は取れていないが、専門家らはシリアの防空システムに対する反乱勢力による何ヶ月にも渡る攻撃の後に空爆があったということはつじつまが合うと考えている。

「反乱勢力ないしは彼ら自身が好む言い方をすれば革命家らは、ダマスカス近郊の防空基地をこの7ヶ月間ずっと攻撃してきたのだから、この空爆は理にかなっているものだ」と、シリア・トリビューン・ニュースサイトの編集長であるあり・モハマド博士はRTに語った。

「彼らはS-200の基地、SM-2の4ヶ所そしてSM-3の基地への攻撃をやってのけた。今度はイスラエルの空爆だ。これらは同じ目的を持っている。イスラエルはシリアの不安定化に大きな期待をしている。そしてそれはシリア内の武装反乱勢力によって支援されてきた」と博士は語った。


■化学兵器は口実
 
イスラエルは精密兵器の積荷に対する空爆を何日も計画してきたと、繰り返し報告されてきた。それには化学兵器とレバノンのヒズボラ向けのロシア製の対空ミサイルが含まれている、と言われていた。

「この話はつまり、シリアとヒズボラに対しイスラエルの神経に障るような兵器を輸送するようなことはするな、というイスラエルの警告ということだ」と、この地域の治安筋がロイターに語った。

今のところ、イスラエルの高官の誰も、あるいはその他の関係者らも今度の空爆の正確な場所と標的について指摘している者はいない。しかしながら、匿名の外交筋はロイターに対して、化学兵器はジャマラヤ研究センターに格納されていると考えられていると語った。ただしコンボイがこれら兵器を輸送していたとは考えられない、という。

イスラエルの高官は繰り返し、アサドが化学兵器の備蓄に対する管理能力を失うことをイスラエルは恐れていると語った。しかし、アリ・モハマド博士は、化学兵器の危険性というのは、シリアの軍事研究センターを破壊する口実だと考えている。そうすることでシリア政府がこの地域の同盟者らに対し、武器の製造や供給をすることが出来なくなるようにさせるためである。

「軍事研究センターは地対地長距離ミサイルを中心に兵器の開発を進める部署である」と博士は語った。「そして、イスラエルの望みは、この研究を頓挫させることである。勿論イスラエルは、これが化学兵器に繋がっている、と非難するつもりであろう。しかし、勿論そうではない。研究センターに化学兵器など備蓄されてはいないのだから」と博士は語った。

「シリアの軍事関係の研究プロジェクトの責任を持つシリア高官がダマスカスで反乱勢力によって暗殺されたことを思い出してみよう」と彼は説明した。「また、シリアの長距離ミサイルプロジェクトに関わったダウド・ラジハ大佐がやはりダマスカスで暗殺されたことを思い出してみよう。これは、シリアの科学的軍事研究プロジェクトを頓挫させようということであり、レバノンとパレスチナのレジスタンス活動をイスラエルが圧倒できるようにさせるということである」と博士は説明した。

by oninomae | 2013-01-31 19:54 | 戦争詐欺・紛争

 

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