小樽のヒカリ 死の商人 たんぽぽ日記
http://blogs.dion.ne.jp/tanpopo0817/archives/9236746.html
色々と気になる問題はあるが、中途半端になっているテーマも数々あるのでその続きを書いていく。(サラリーマンの身で重たいテーマを綴っているので中断はお許しください)
イベリア半島のユダヤ人たちは繁栄していた。しかしキリスト教徒によるレコンキスタ(再征服)が次第に決定的なものになってゆくと旗色は変わってゆく。再征服を果たしたとはいえ、戦争による経済不況や、全ヨーロッパに蔓延していたペストにより人民は疲弊していた。庶民の暮らしが脅かされる中、一部のユダヤ人たち、すなわち貴族や政府高官、貿易商、収税吏たちは裕福な暮らしを送っていた。(現在の欧米諸国、そして第二次世界大戦前の状態と同じ、金持ちを意味するブルジョアとは、富裕なユダヤ貴族につけられた名称である)
ユダヤ人に対するキリスト教徒の不満は高まっていった。1391年、セビリヤでその不満がついに爆発、キリスト教徒によるユダヤ人迫害(ポグロム)が始まった。一度ついた火はコルドバやアラゴン王国など、スペイン全土に広がった。時には数千人ものユダヤ人が虐殺され、生き残った者も奴隷として売られた。(囚われても、金持ちは金を払って助かった)
キリスト教の司教が、「ユダヤ人は国王まで傀儡にする」と焚きつけたのだった。いわゆる反ユダヤ主義者である。―しかし事実、国王の母親はユダヤ系だった―
金持ちのユダヤ人たちの強欲のために、つつましく暮らしているユダヤ人たちまで巻き添えを喰った。ヒトラーによるホロコーストの時とよく似た状況だ。
実際にその金持ちユダヤ人たちが、宮廷ユダヤ人として政治・経済・貿易・医療まで動かしていたのだから。
けれどキリスト教徒として再征服を推し進めるフェルナンドは、ユダヤ庶民には救いの手を差し伸べなかった。王の動産と呼ばれた宮廷ユダヤ人と違い、利用価値がなかったためであろう。人間の命は金や才能によって救われることもあるのだ。
それを持たない我ら庶民は、戦争の中で打ち捨てられてゆく。第二次世界大戦中、日本でも同じことが起きている。一部の商社や、軍人たちは戦争を利用して、国家の財産を吸収していた。
私は小樽市で、市役所に勤めていたという人と知り合いになった。その身の上話に、非常に興味深い話があった。


Sさんは12歳で本州から小樽市に出てきた。当時の小樽は物資の運搬や、兵隊を送り出す拠点となっていて、経済の動きが活発だった。 (現在の観光だけになってしまった小樽とは比較にならない。北海道における銀行や郵便局の拠点も、札幌ではなく小樽にあった)
そんな小樽に仕事を探しにきたSさんは、船で貨物を運ぶ仕事に就いた(年齢は詐称していたらしい)。
そのSさんが乗った日本の商社が雇った貨物船は、武器や弾薬などを運んでいたのだが、なんとその運んだ弾薬を、沖合いで敵対する外国船に積み替えていたという。―これで外国の部隊は、遠い自国からはるばる運ばなくとも、敵国に居ながらにして武器や弾薬を手に入れることができるわけだ。


戦争を行うものどもは、世界的なネットワークで協力している。それはブラザーシップと呼ばれていて、政府、軍隊、大企業の上層部を形成している―残念なことに、Sさんがいた会社がどの商社であるか聞き出すことはできなかった。

ただ、これはまったくの憶測だから、その会社であると断言することはできないが、私にはたったひとつだけ思い当たる会社がある。それが「山下汽船」である。
かの石原裕次郎、石原都知事の父親、石原潔氏が勤めていた会社である。潔氏は山下汽船に丁稚奉公から入り、後に役員まで上り詰めた。
ご存知のように、小樽には裕次郎記念館がある。それは石原一家が小樽にかつて住んでいたためである。


潔氏は小樽で、おもに樺太から運ぶ紙の原料となる木材の切り出し作業の監督などにあたっていたという話が伝わっている。―政府は、樺太から切り出した木材を、王子製紙などに無償で与えていた。なぜなら国民に対するプロパガンダを流し続けるためには、新聞の材料となる木材はなくてはならないものだから―

その木材を運ぶために、小樽から請負の低賃金で雇われた男たちが樺太に向かった。彼らは木材の下敷きになるなど、劣悪な労働条件の中で働き、小樽に帰ってくると安宿に泊りながら、当時、小樽に存在していた遊郭で女郎を買った。
私の祖父の家も、そうした遊郭の近くにあった。そして裕次郎の家も、祖父の家からそう遠くないところにあったのだ。
しかし山下汽船は、実際には軍事物資を取り扱っていた。武器弾薬の輸送も手掛けていたのである。石原潔は国民の多くが貧しい暮らしを送る中、小樽の高級料亭「海洋亭」に通いつめ、連日どんちゃん騒ぎを繰り返していたと言う。そして日中は名門コースと言われ、現在もサン・クロレラクラシックが開催されている、「小樽カントリークラブ」でゴルフを楽しんでいた。

当時、芋ばかりたべていたと言う、私の両親たちなどからは想像もできない贅沢な暮らしを送っていた。
はたしてそのような贅沢は、ただ木材の輸送だけによってもたらされたものなのであろうか。

高級料亭で酔いつぶれ、朝帰りも珍しくなかったという石原潔の生き様に私は、金は持ってはいるが、心の苦しみを払うために、稼いだ金、そして会社の接待費をすべてつぎ込んんでゆく、悲しい人間の性を垣間見た気がする。
彼の豪遊には、特別の事情があったのではないだろうか。


戦争が終わると、その役割を終えたかのように山下汽船は消えていったが、三大船成金と言われた山下財閥は、第一次世界大戦を始めとする戦争によって莫大な利益を上げていた。
いずれにしても、生き証人が残っていない現在では、口に出せないことは「墓場まで持ってゆく」という、ユダヤ人に似た、ある種、世界共通の海の男たちの世界が実在する。

死の商人の哲学は、敵味方に関係なく武器を売ることだ。

そこには人間の血が通ってはいけない、善悪を超えた「死と再生」のドラマ、すなわち歴史で言う神話、秘密のブラザーシップによって刻まれた、一般人にはしられていない歴史が隠されている。
















「我々はすでに、ゴイの社会の意見をわれわれ自身で所有するやり方を考案してきた・・・彼らはすべて近くにやってくる・・・彼らの鼻の上に我々が掛けてやった眼鏡を通して見ながらである。」 (プロトコル 12)
関連
オウムと石原慎太郎の意外な関係
http://www.asyura2.com/12/senkyo130/msg/691.html
投稿者 チクリ虫 日時 2012 年 5 月 30 日 23:17:18
石原慎太郎都知事が講演したヘリテージ財団と統一協会の深い関係 Monday, 23 April 2012
http://dandomina.blogspot.jp/2012/04/blog-post_23.html
「1975年に米国議会はアメリカ国内のKCIAの活動を調査した際、ヘリテージ財団と文鮮明の関係に気がついた。」
「1980年代初頭に、KCIAはヘリテージ財団に寄付を始めました。その見返りに、ヘリテージ財団はアジア研究センターを設立し... 」
白洲次郎のプリンシプルとは? by 鬼塚英昭 原爆ホロコーストへの道
http://satehate.exblog.jp/9332877/
ドラマ『白洲次郎』?
http://satehate.exblog.jp/10988148/
心理操作と世界暴政の物語 by Henry Makow Ph.D.
http://satehate.exblog.jp/15104798/




11.27=119 でたらめなんですよ、でたらめ。
極言すれば、戦争は債権者を破滅させる手段に過ぎず、政治家とはとるべき責任をとらなかった行為を正当化し、一般大衆の分別に目潰しを喰わせるために公然と雇われた殺し屋である。
●徴兵の目的は脅迫によって政府は万能であるという確信を教え込むことにある
徴兵あるいは他の類似の制度のそもそもの目的は、脅迫によって、社会の若い男性に政府は万能であるという、いわれなき確信を教えこむことにある。彼はまもなく、祈りが時間をかけてやっていたことを、一発の弾丸が一瞬のうちにドンデン返しにしてしまうことをを教わる。<徴兵>
おまけ
TPP参加で経済の安全保障を高めよ 2012/8/23付
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO45286500T20C12A8EA1000/
・・・首相は一日も早く交渉参加を宣言すべきだ。尖閣諸島や竹島の領有権をめぐる中国や韓国との対立が深まり、日本の安全保障は揺らいでいる。TPPの枠組みを通して、経済の面からも日米の同盟関係を強化すべき局面だ。・・・ (藁)
笹川平和財団主催 ランドール・シュライバー氏講演会のご案内
日米のパートナーシップ強化に向けて:「アーミテージ・ナイ報告書(2012)」から
Enhancing Japan-U.S. Partnership in a New Global Order: Insights from Armitage-Nye 2012(2012.8.21開催)
TPPのすすめ 戦略国際問題研究所(CSIS)
http://satehate.exblog.jp/17058538/
笹川について再説:バチカンとの馴れ初め すみちゃん
http://satehate.exblog.jp/17507137/
人工地震と深海掘削の裏側を見る contemporary navigation
http://satehate.exblog.jp/17224300/
橋下徹「不正勝負!」 稀代のペテン師とその仲間たち 「仮面の騎士」橋下徹 を読んで 2 タンポポ日記
http://satehate.exblog.jp/17126877/
追記
小樽歴史探訪
http://orange.zero.jp/kaji204.value/rekisi.htm
小樽見聞録
http://orange.zero.jp/kaji204.value/kenbunroku.htm
by oninomae | 2012-08-24 20:32 | 戦争詐欺・紛争