リンドバーグ第二次大戦参戦記・抜粋
チャールズ・リンドバーグ、孤高の鷲・リンドバーグ第二次大戦参戦記・下

第七章 一九四四年 日本軍と対峙した日々 より抜粋
捕虜をとるな
六月二十一日 水曜日
・・・
日本軍兵士殺害に関する将軍の話--数週間前のことだが、最前線のさる技術科軍曹が、もう二年以上も太平洋地域で、戦闘部隊と行を共にしながら、ついぞ実戦に参加した経験がなく--帰国する前にせめて一人だけでも日本兵を殺したいと不平を漏らした。軍曹は敵の地域内に進入する偵察任務に誘われた。
軍曹は撃つべき日本兵を見つけられなかったが、偵察隊は一人の日本兵を捕虜にした。
「しかし、俺はこいつを殺せないよ!やつは捕虜なんだ。無抵抗だ」
「ちえっ、戦争だぜ。野郎の殺し方を教えてやらあ」
偵察隊の一人が日本兵に煙草と火を与えた。煙草を吸い始めた途端に、日本兵の頭部に腕が巻き付き、喉元が「一方の耳元から片方の耳元まで切り裂かれた」のだった。
このやり方全体は、話をしてくれた将軍の全面的な是認を受けていた。私がそのやり方に反対し、どうしても捕虜を殺さねばならないのなら疚しくない、蛮行に非ざる方法に訴えるべきだと主張すると、私は悠然たる侮蔑と哀れみの態度に接した。「野郎どもがわれわれにやったことだ。やつらを扱うたった一つの方法さ」 ・・・
六月二十六日 月曜日
八時三八分、第三滑走路からP38で離陸し、ニューギニアの密林を越えてボランデイアヘという直線コースの針路をとる。天気良好。・・・
十時五分に着陸。P38を駐機し、到着申告書に記入してハチソン将軍に電話をかける。将軍の居住区に出かけて要談と昼食。車で第五航空軍第四七五戦闘飛行連隊(愛称"サタンの天使たち")の居住区へ。チャールズ・マクドナルド大佐や数名の将校連と会議。明朝、彼らの飛行任務に加わる手筈をつける。
小屋の壁の一つに、絹地の日本国旗が三枚かかげてあった。日本軍兵士の死体から取ったものだという。その一枚は記念品(スーベニア)として十ポンド(三十三ドル)の値打があると、ある将校は説明した。日本軍将校の軍刀を所持する男は二百五十ポンドなら譲ってもよいと言った。 談たまたま捕虜のこと、日本軍将兵の捕虜が少ないという点に及ぶ。「捕虜にしたければいくらでも捕虜にすることが出来る」と、将校の一人が答えた。「ところが、わが方の連中は捕虜をとりたがらないのだ」
「*****では二千人ぐらい捕虜にした。しかし、本部に引き立てられたのはたった百か二百だった。 残りの連中にはちょっとした出来事があった。 もし戦友が飛行場に連れて行かれ、機関銃の乱射を受けたと聞いたら、投降を奨励することにはならんだろう」
「あるいは両手を挙げて出て来たのに撃ち殺されたのではね」と、別の将校が調子を合わせる。 ・・・(以下はファルージャを思い出させるようなアメリカ兵のいい訳話)
六月二十八日 水曜日
・・・
第四七五飛行連隊の将校連と夕食、夜を共に過す。話題は今夜もまた、戦争や捕虜、記念品のことに及ぶ。わが将兵の態度に深い衝撃を覚えた。敵兵の死や勇気に対しても、また一般的な人間生活の品位に対しても、敬意を払うという心を持ち合わせておらぬ。 日本兵の死体から略奪したり、略奪の最中に死者を”野郎”呼ばわりしたりすることも意に介さぬ。ある議論の最中に私は意見を述べた。日本兵が何をしでかそうと、われわれがもし拷問を以て彼を死に至らしめれば、われわれは得るところが何一つ無いし、また文明の代表者と主張することさえ出来ないと。
「ま、なかには奴らの歯をもぎとる兵もいますよ。しかし、大抵はまず奴らを殺してからそれをやっていますね」と、将校の一人が言い訳がましく言った。
・・・
七月十三日 木曜日
ルーズベルト、第四選になる民主党大統領候補を受諾すると表明。
八時、ボナー・フェラーズ将軍と朝食。午前中はブリスベーンの街を散策し、・・・
たまたま滞在中のフィル・ラ・フォレットと夕食を共にする。フィルが料理をした。戦局、昔のこと、国内の政治情勢を話し合う。その途中で、話が日本軍とわが軍が犯す残虐行為に及んだ。わが軍の一部兵士が日本捕虜を拷問し、日本軍に劣らぬ残忍な蛮行をやってのけることも容認された。 わが軍の将兵は日本軍の捕虜や投降者を射殺することしか念頭にない。日本人を動物以下に取り扱い、それらの行為が大方から大目に見られているのである。われわれは文明のために戦っているのだと主張されている。ところが南大平洋における戦争をこの目で見れば見るほど、われわれには文明人を主張せねばならぬ理由がいよいよ無くなるように思う。 事実、この点に関するわれわれの成績が日本人のそれより遙かに高いという確信はもてないのだ。
七月二十一日 金曜日
今朝、ビアク島の断崖にたてこもる日本軍の強力な拠点に再度の攻撃を加えることになった。・・・
・・・もう何週間も。二百五十名から七百名の間と推定されるいわばひと握りの日本軍は圧倒的な強敵に対して、また充分に補給された火器が撃てる限りの猛砲撃にも、その拠点を死守し続けてきたのだ。
仮に攻守ところを変えて、わが方の部隊がかくも勇敢に立派に拠点を死守したのであれば、この防衛戦はわが国の歴史上、不撓不屈と勇気と犠牲的精神との最も栄光ある実例の一つとして記録されたに相違ない。 が、安全でかなり贅沢な将校クラブに座しながら、これらの日本軍を「黄色いやつばら」と表現するアメリカ軍将校の言に耳を傾けねばならないのである。彼らの欲求は日本兵を無慈悲に、むごたらしく皆殺しにすることなのだ。オウィ島に来て以来、敵に対する畏敬の言葉も同情の言葉も聞いた覚えは全くない。
自分が最も気にしているのは、わが将兵の側にある殺戮の欲望ではない。それは戦争に固有なものである。問題は敵の尊敬に値する特質にさえ敬意を払う心を欠いていることだ--勇気、艱難、死、信念に殉ずる覚悟、卓越した訓練と装備にもかかわらず次々と殲滅されて行く部隊等に対し敬意を払う心が全くない。われわれには勇敢な行為であっても、彼らがそれを示すと狂信的な行為ということになる。 われわれは声を限りに彼らの残虐行為をいちいち数え立てるが、その一方では自らの残虐行為を包み隠し、ただ単なる報復措置として大目に見ようとする。
アメリカ兵の首を切り落とす日本兵は"どぶネズミ以下"の東洋流の蛮行だ。日本兵の喉元を切り裂くアメリカ兵は「ジャップが戦友に同じような真似をしたのを知っていたからこそ、同じようなことをやってのけたまでの話だ」。東洋流の残虐行為がしばしばわれわれのそれより極悪であることを問題にしているのではない。結局のところ、われわれは自分にも、また耳を傾けてくれる人たちにも、われわれがあらゆる"善"と文明擁護者だと絶えず言い聞かせてきたということである。
私は突っ立ったまま、密林の焼け焦げた跡や、日本軍が身を隠している洞窟と思しき断崖の黒点を眺めやる。あの焼けただれた地域の地表下に極限の苦悶が隠されているのだ-- 飢餓、絶望、そして死体や死に瀕した男たち。 ただ祖国愛と信ずるもののために耐え、よしんば心底で望んだとしても敢えて投降しようとしない、なぜならば両手を挙げて洞窟から出ても、アメリカ兵が見つけ次第、射殺するであろうことは火を見るよりも明らかなのだから。
しかし、われわれは彼らに爆撃を加えて洞窟からいぶり出さねばならぬ。戦争だからで在る。もしわれわれが彼らを殺さねば、われわれが投降の可能性を無くしたが故に彼らはわれわれを殺すであろう。われわれがもし日本兵の歯をもぎとったり、ブルドーザーで遺体を穴の中に押しやり、浚った土をかぶせたりする代わりに、人間にふさわしい埋葬を営んでやることが出来るのであれば、私はわが国民性にもっと敬愛の心を抱けたに相違ない。ブルドーザーで片付けたあとは墓標も樹てずに、こう言うのである。「これが黄色いやつばらを始末するたった一つの手さ」と。
七月二十二日 土曜日
・・・
今朝、爆撃された地域に関する報告が入ってくる。爆撃、砲撃に続いて歩兵部隊が出動した。彼らは「一弾も撃たずに」同地域を占領した。--ある洞窟では日本兵の死体が約四十個も発見され、「それよりかなり多数の身体の一部分」が散乱していた。 わずかな生存者は茫然自失の状態で坐るか横になっているかして、アメリカ兵を目にしても身じろぎさえしなかった。第一報では一名だけ捕虜にしたとあったが、後刻、歩兵部隊の佐官将校が私に語ったところによれば、「一名も捕虜にとらなかった」という。「うちの兵隊ときたら全然、捕虜をとりたがらないのだ」
七月二十四日 月曜日
ルーズベルト、トルーマンの現役組、民主党の正副大統領候補に指名される。アメリカ軍、グアム島に上陸。ヒトラー暗殺計画、未遂に終わる。
・・・十分後、ビアク島のモクメル飛行場に着陸。・・・
午後、クロード・スタップス少佐ら数人の将校とジープでモクメル西方の洞窟へ出掛けてみる。日本軍が最も頑強に堅守した拠点の一つだ。
・・・
丘の斜面を降りて行くと、峠に差し掛る。そこには一人の日本軍将校と、十人か十二人の日本軍兵士の死体が、切り刻まれた人体だけが見せるような身の毛もよだつ姿勢で四肢を伸ばしたまま、横たわっていた。彼らは峠の防衛線で倒れ、死体は埋めずに放っておかれたのである。戦闘は数週間前に行われたので、熱帯地の暑気と蟻とがそれぞれの働きをなしていた。頭蓋骨を覆う僅かな肉片だけが残っている。ある場所では一個の遺体に二つの首が並んでいるかと思えば、他の場所では遺体に首が無かった。なかには四肢がバラバラになり、身体のかけらしか残っておらぬ死体もあった。そして同行の将校が言ったように、「歩兵はお得意の商売にとりかかったようだ」。つまり、戦利品として金歯を悉くもぎとったというのである。
洞窟群へたどり着くまでには山道を横切り、もう一つの丘を登らねばならぬ。山道の片側にある爆弾でできた穴の縁を通り過ぎる。穴の底には五人か六人の日本兵の死体が横たわり、わが軍がその上から放り込んだトラック一台分の残飯や廃物で半ば埋もれていた。同胞が今日ほど恥ずかしかったことはない。敵を殺す、これは理解できる。戦争の欠くべからざる要素だ。敵を殺戮する最も効果的ないかなる方法も正当化されるだろう。しかし、わが同胞が拷問によって敵を殺害し、敵の遺体を爆弾で出来た穴に投げ込んだ上、残飯や廃物を放り込むところまで堕落するとは実に胸くそが悪くなる。・・・
・・・小屋の一つが病院に使われていたことは明らかだ。床にある死体の一つは担架の上に横たわり、半ば布地に覆われたままの姿だ。ここは日本軍が投降を試みた洞窟だといわれ、わが軍から「顔を洗って出直して来い」とやられたそうである。奥は第二の洞窟に通じ、そこも死体が散乱していた。これ以上耐えられそうもなくなったので、ジープのところへ引き返す。海岸へ出て、小さな泉の冷たい、透明な水を浴びた。洞窟内の日本軍将兵も、たった数週間前まで使っていた泉であろう。
・・・
八月三十日 水曜日
敵をことごとく殺し、捕虜にはしないというのが一般的な空気だった。捕虜を摂った場合でも、一列に並べ、英語を話せる者はいないかと質問する。英語を話せる者は尋問を受けるために連行され、あとの連中は「一人も捕虜にされなかった」という。
九月九日 土曜日
将校の話によれば、穴の中の遺体を「ブルドーザーにかける」前に、何人かの海兵隊員が遺体の間に分け入り、ポケットを探ったり、金歯探しに棒で口をこじ開けたりした。金歯を仕舞い込む小袋を持っている海兵隊員さえいた。その将校はさらに、耳や鼻を切り落とされている日本兵の遺体を幾つも見たとも言った。「兵が耳や鼻を切り取るのは、面白半分に仲間に見せびらかすためか、乾燥させて帰還するときに持ち帰るためですよ。日本兵の生首を持っている海兵隊員まで見つけましてね。頭蓋骨にこびりつく肉片を蟻に食わせようとしていたのですが、悪臭が強くなり過ぎたので、首を取りあげねばなりませんでした」。行く先々で聞かされる似たり寄ったりの話だ。
http://www.youtube.com/watch?v=4nxOqeW4nCo&feature=player_embedded
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この本は、良心の残っている人間の日記であり、上巻もお薦め。きっと「真相箱」をひっくり返してくれることでしょう。

あなたは昔、日本人がバカかキチガイで残虐だから玉砕したと教えられませんでしたか?










6日に即位60年=「開かれた王室」確立―英女王 時事通信 2月4日(土)14時32分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120204-00000042-jij-int
【ロンドン時事】父ジョージ6世の死去を受け、英国のエリザベス女王(85)が即位してから6日で丸60年になる。英国に加え、カナダやオーストラリアなど現在16カ国で元首を務める一方、時代の変化に合わせて王室改革を実施。「開かれた王室」として世界のモデルの地位を不動のものにしている。
「60年の献身的な貢献に報いるため、女王に専用船のプレゼントを」―。ゴーブ教育相は年明け早々、即位60年を記念して王室専用船を贈ろうと呼び掛けた。専用船ブリタニアが1997年、廃船になっていたからで、新船建造費は約6000万ポンド(72億円)とされた。
これには「緊縮財政の折、税金を使うのは難しい」との見方も強い。最終的にキャメロン首相が「民間ベース」での建造に支持を表明。教育相の発言に幕引きを図ったが、この種の動きが出るほど王室の人気は今、回復している。
英紙ガーディアンに昨年掲載された世論調査では「英国は王室があった方が良くなる」と答えた人は63%に達した。チャールズ皇太子の長男ウィリアム王子(29)の結婚(昨年4月)も、王室の支持率アップに寄与したのは間違いない。







by oninomae | 2012-02-05 06:10 | 戦争詐欺・紛争