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福島第一原発事故から9カ月 住民の憤りと身体を蝕む放射線障害 他



以下、暗いですが、載せときました。

7つの絶望。日本人を衰弱させていく絶望が解き放たれた  Darkness 2011年12月12日月曜日
http://www.bllackz.com/2011/12/blog-post_12.html

2011年3月12日からの一連の福島原発爆発・メルトダウンによって大量の放射能が撒き散らされた。今もあれから何も現状は変わっていない。崩壊した原発はそのままの状態だ。そして、放射能が噴出し続けている。

目に見えない放射能はすでに東日本に降り積もったのだ。首都圏にもセシウムからストロンチウムまで流れこんで来ており、誰もが無事ではない。

さらに悪いことに、瓦礫や食品を通して放射能に汚染されたものが大量に流通しようとしている。これが意味するのは、東日本にいなくても汚染が次々と日本列島を侵食していくということである。


東京電力の責任は重い

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北九州の人間が安いシイタケを買って原産地を見たら福島産だったということもある。うっかりしていればどんどん内部被曝が重なっていく。

子供に粉ミルクを飲ませても放射能汚染されている。

これは日本の品質を信頼して買っていた香港や中国の人々も驚き、「もう日本産は何もかも信用できない」と激怒する騒ぎにもなっている。(引用注:でも、中国向けは、オーストラリア産だとか)

どこの国でも子供たちが一番守られるべきだと知っている。ところが、その子供たちにセシウムを届けて内部被曝させようとしているのである。誰もが激怒して当然だ。

日本人は「信頼されること」がビジネスで一番重要だと語っていた民族だったが、口先だけだったのか。

まして「明治乳業」は汚染が事前に分かっているにも関わらずセシウム検出情報を2週間も放置していた。 「株式会社 明治」は信頼に値しない企業だということだ。 こういった企業は擁護すべきではないし、擁護することによって逆に被害が広がる。このような企業を通して、日本人に内部被曝が拡散していくのである。

もっとも、日本で一番信頼できない企業は「東京電力」だろう。すべての問題を生み出しておきながらも、責任逃れ一辺倒で生き残ろうとしている。

原子力発電がこのような事故を起こしたら日本を崩壊させると分かっていたにも関わらず、全力で原子力発電を推進して、最後には崩壊させたこの企業の責任は重い。

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報道されなくなっても、まだ放射能は撒き散らされている


「7つの絶望」

日本人はすべて東京電力や日本政府に抗議する権利がある。また、補償してもらう権利もある。

また、これほどの被害をもたらした東京電力の経営陣と、安全デマを拡散した政府関係者は、全員処罰されるべきでもある。

ところが、東京電力の責任者は誰か死刑になるどころか、誰も刑務所にすら行っていない。日本を未曾有の危機に追いやった「犯人」が分かっているのに、誰ひとりとして責任を取ろうとしていない。

責任を取るどころか、時期が来ればまた原発を「再稼働する」と言っている。福島第一原発の事故すら収束できないうちに他の原発を再起動したいと言うのである。

この国、この国の企業については多くの日本人が絶望や失望しか感じないのは、事実に対して真摯に向い合って方向転換する柔軟性を企業も国も失ってしまっているからである。

その結果、日本人は被曝されるがままになっており、この国は「7つの絶望」が生み出された。「7つの絶望」は、おそらく今のままでは払拭することができない。

そして、この絶望が日本を覆い尽くして、最後には「日本民族」そのものを消滅させていく。

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絶望(1)内部被曝の絶望

放射性物質は拡散している。確実にそれは日本の大地を侵食しており、じわじわと日本人の体内を蝕もうとしている。土煙の中に、落ち葉の中に、雨の中に、そして空気の中に、放射性物質が含まれている。

福島の各地では人間を破壊してしまうほどの濃度であり、そうでなくてもあらゆるルートで放射能が忍び寄ってくる。

どこがどのように危険なのか、安全なのか、それは国と東電の隠蔽や安全デマで確実なものではない。 その上に、瓦礫や食糧といった汚染物質が流通するので、汚染地帯ではないから安全だとも言えなくなっている。

その結果何が起きるのか。多くの日本人は「内部被曝の恐怖」に怯えながら暮らすことになる。

政府も何もしないのであれば、それが内部被曝の絶望を産んでいく。(引用注:そのために何もしないとしか思えない。ただ、人々が声を上げ動けば、対応せざるをえないこともある。以下同様)


絶望(2)産み育てることへの絶望

放射能によって遺伝子が傷つけば、自分が病気になるだけではない。精子も卵子も遺伝子が傷ついたまま受精をして細胞分裂していくのだから、これから生まれてくる子供たちにも大きな影響がある。

チェルノブイリの子供たちの多くが病気を持っていたり、障害や奇形を持って生まれてきていることは、もう多くの人たちが知っている。

この破壊的な事態はチェルノブイリではいまだに続いていて、いまだ生まれてくる子供が「人間の形をしていないことがある」とも言われている。

これから福島を中心として起きるのが、子供の奇形や障害である。

原発推進派の人々は若い女性たちがどれだけ子供を生むことの恐怖におののいているのか知っているのだろうか。

結婚して子供を産んで育てるという基本的な部分が破壊されようとしている。子供を作っても、生まれた子供が大変な障害を持つかもしれないという絶望は計り知れないものがある。

今、若い男女が絶望しているのは、もはや子供を持つことすら恐怖になったという現実である。


絶望(3)食べることへの絶望

日本人は食べることが好きなので、グルメのブームが席巻した時代もあった。

しかし、2011年3月11日から、もはや日本にグルメはありえない。それがどんなに旨いものであろうと、それが放射能汚染されていたら何の意味がないからだ。

どんなに粋な料理が出てきても「汚染されていないかどうか」のほうが重要なのである。

日本ではいくら新鮮な魚が採れたとしても、それが太平洋産の近海のものであれば、これは汚染されているのではないかと疑心暗鬼にとらわれてもおかしくない。

サシミなど食べる人間も減っていくだろう。東京電力は汚染水をひたすら海に流している。

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プランクトンや海藻が汚染されていき、小魚がさらに汚染され、大きな魚が汚染されて、放射能が濃縮されていく。最後に人間がそれを食べて、人間が内部被曝していくのである。

食べ物を目の前にして、それに疑いを持たなければ生きていけなくなっているのが今の日本の現状だ。目の前の食材・料理に対して、まったく信用ができなくなっている。

何も考えずに食べていると死ぬ。それが一時的ではなく、永遠に続く。これを絶望と言わずに何を絶望と言うのか。


絶望(4)病気になることへの絶望

文部省は年間20ミリシーベルトまで問題ないと言った。福島県の知事もそれを支持した。

しかし、国際放射線防護委員会は、すでに年間10〜20ミリシーベルトを浴びたらどうなるのか警告をしている。

・食道がんが増加する。
・肺がんが増加する。
・肝臓がんが増加する。
・非ホジキンリンパ腫が増加する。
・多発性骨髄腫が増加する。

文部省では年間20ミリシーベルトまでは問題ないと言ったが、「白血病を除く全悪性新生物の死亡率も、累積線量とともに有意に増加する」と国際放射線防護委員会は言っている。

子供たちは新陳代謝が激しく、どんどん細胞分裂をしながら育っていくが、その過程で放射能を取り込むことによって、病気になる確率が大人よりも高くなる。

健やかに育たなければならない子供たちが、真っ先に病気になっていくのである。また、放射能に内部被曝していくと、身体の抵抗力が落ちて行くので、体力のない大人も病気になりやすくなる。

しかし、政府も東電も今でさえ「因果関係が証明されない」と多くの被爆者を突き放しているのではなかったか。

これから100万人規模で広がっていく白血病や癌患者の増加の中に自分が入っていないと誰が言うことができるのだろうか。


絶望(5)職を失うこと、孤立の絶望

汚染された地区は、遅かれ早かれ打ち捨てられることになる。そうなれば職もなくなれば、地域共同体も破綻していく。

福島県知事は県民を被曝させても地域共同体を維持しようと躍起になっている。しかし、内部被曝から病気が発症するようになると、共同体は大きな崩壊を見せるだろう。

そして、これは福島県だけの問題ではないということだ。東日本は放射能拡散の影響から免れないのだから、様々な地域で地元の企業が死んでいき、土地は捨てられ、人がいなくなっていく。

急激に人口減少が起こる地域もあれば、ゆっくりと人口減少が起こる地域もある。

しかし、遅かれ早かれ汚染された地域は捨てられていき、そこから職が消え、人が消え、そして残された人間は孤立の絶望に立たされるのである。

首都圏ですら例外ではない。東日本に地盤を持っている人間は、誰しも、絶望に追いやられるはずだ。


絶望(6)老後への絶望

自分が病気になるかもしれない、家族が病気になるかもしれない、子供が病気になるかも知れない。地域が崩壊するかもしれない。孤立するかも知れない。

あるいは、東日本に不動産などを持っていたら、汚染が累積して将来は意味のない資産になるかもしれない。

日本はただでさえ国が機能不全を起こしているので、年金もあと数年で崩壊すると言われている。

これから団塊の世代がまとめて年金生活に入る瞬間に年金制度が崩壊していくのだから、老後に希望など持てるわけがない。福島原発の影響は今後、何十年にも渡って続いていくものである。

今は子供たちの健康被害に多くの人々の目がいっているが、子供が大量死する数年後は、老人たちもまた大量死する確率も高い。

政治は何も応えていない。老後は想像以上の過酷なものになっていくだろう。今のままであるならば、絶望しか残っていないのである。


絶望(7)国が崩壊することの絶望

放射能問題ひとつを取っても国は何ら対処できていないことを日本国民ははっきりと思い知った。

国はまったく機能していない。様々な利権団体に利用され、使い捨てにされ、右往左往したまま漂っているだけだ。

累積債務問題もいずれは国家を破綻させていくものになっていくだろう。

何しろ歳入(収入)よりも歳出(消費)のほうが多い。GDPをはるかに凌駕する前人未到の負債を抱えた国が、さらに負債を増やしているのが今の姿なのだ。(日本の債務残高は、2011年時点で公的には対GDP比の212.7%) (引用注:誰に「借りて」いるんですか)

日本は政治の無策、東日本大震災、放射能汚染、TPPと戦後でも最悪の状況が続いており、解決の道筋すらついていない。

もう誰も政府を信用していないし、信用したくても信用できない時代になっているのである。

結局、信頼されないものは不要なものなのだから、不要なものは捨てられていくのである。

国が崩壊するということだ。


「7つの絶望」の中で

もう一度、「7つの絶望」を俯瞰してみると、以下のようなものになる。

(1)内部被曝の絶望
(2)産み育てることへの絶望
(3)食べることのへの絶望
(4)病気になることへの絶望
(5)職を失うこと、孤立の絶望
(6)老後への絶望
(7)国が崩壊することの絶望

この絶望が日本を覆い尽くして、最後には「日本民族」そのものを消滅させていく。

そうならないために、まずやらなければならないのは、本当に国益に沿った政治家を選ぶことが第一優先になる。

逆に言えば、今の政治家たちを根こそぎ一掃するしかない。

その上で、国を脱原発に向けて舵を切り、原発利権を一掃し、汚染物質が流通しないように国が動くように努力することだ。


選挙があれば、原発推進派や国益に沿わない政治家は根こそぎ落選させる必要がある。原発即時停止の議員を当選させ、それ以外の議員はまとめて落選させる。

多くの日本人が目覚めれば、原発推進派の議員をまとめて叩き出すことは可能だ。

もし日本人が目覚めないのであれば……、「7つの絶望」が国を覆うがままになり、最後には国もろとも破滅していくことになる

果たして、日本は間に合うのだろうか。


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++
どうしようかと思っていたのですが、冒頭のビデオの存在で、この暗い記事を掲載する気になりました。




おまけ


by oninomae | 2011-12-15 19:32 | 政治詐欺・政治紛争  

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