涙のカタルシス4 王殺しとは何か ロプノールと天空城 b たんぽぽ日記
・・・河童に関しては、私にはどう見てもザビエルとその仲間にしか見えません。彼らは海からやってきたので、また古来より仏には水かきがあるとされてきたので、たぶん水かきまでつけられたのでしょう。頭のお皿(トンスラ)は見たままですが、おそらくユダヤ人の被る帽子キッパーと関係があると思われます。
本物の?カッパが実在したわけがありませんから、それは、実在したものが変化していったと考えるのが最も現実的なのです。このように神話や神、妖怪を解釈してゆくと、古代の出来事が蘇り、今まで見えてこなかった歴史が明らかになってくるのです。
(ご免なさい、長々書いて、まだ本題に入っていませんでした。金枝篇は非常に興味深い記述が多いものですから、この後本題の本題に入ります。これでも金枝篇に書かれている記述のほんの僅かです。ちくま学芸文庫版なら、上下巻で3,000円程度ですから、ぜひ買って読んでみてください。必ず新しい発見がありますから)
しかし、これほど広範囲で崇められた神ディオニュソスが、ティタン親族にバラバラにされ、食べらてしまう。同じようにオシリスもバラバラに切り刻まれる。(このバラバラという日本語も、バールが変形した言葉であって、古代のバラバラ殺人事件である、ただしこれらの神は個人ではなく、国家を意味していると私は確信しているが)
神はなぜバラバラに切り刻まれ、殺されなければならないのであろうか。
全人類の蓄積された不幸と悪行が、時として死にゆく神に押しつけられる。 神はそれらを永遠に運び去り、人々を無実で幸福なものにする、と考えられている。
われわれの代わりに、われわれの痛みと悲しみを他の誰かに負わせられるという概念は、蛮人の思考にはなじみのあるものである。
木材や石やその他もろもろを自分の背から他人の背に移し替えることができるのだから、同様に痛みや悲しみも、自分に代わってそれを引き受けてくれる他人に、移し替えることができるのだと蛮人は想像する。
蛮人はここの考え方に基づいて行動する。その結果、自分ではてとても背負いきれないような困難を他の誰かに背負わされるために、しばしばきわめて心ない方策を無数に考え出すのである。
古代スカンディナビアのバルドル、善良にして美しい神である。彼の死にまつわる物語は次のとおりである。
バルドルは、自分の死を預言するかのようなひどい夢を見た。そこで神々は会議を開き、あらゆる危険から彼を守ることを決めた。
女神フリッグは、火と水、鉄とすべての金属、石と土、樹木と病と毒、四足の獣と鳥と地を這うものたち一切に、バルドルを傷つけないと誓わせた。
これでバルドルは不死身になったと思えたので、神々はバルドルを囲んで楽しみに興じた。彼に向かって矢を放つ神もいれば、刃物で切りつける神もいた。
だがひとり、離間を策とすることを常としていた神ロキだけは不愉快に思った。ロキは変装してフリッグのもと行き、彼女の話を聞いた。
フリッグは神々の武器の一切はバルドルを傷つけることができない、自分がすべてにそれを誓わせたからだ、と語った。
そこでロキは尋ねた、「すべてのものがバルドルの命を守ると誓ったのですか」
フリッグは答えた、「ヴァルホルの東にはヤドリギというものが生えているが、これだけは幼すぎて誓わせられないと思った」
これを聞いてロキはそこへ行き、ヤドリギを引き抜き、神々の集まる場に持っていった。集会所では、神々の円陣の外に、ホズという盲目の神が立っていた。
ロキは、「どうしてバルドルに槍を投げないのですか」と尋ねた。ホズは、「彼がどこにいるか見えないんだよ。それに私には武器もない」と答えた。そこでロキは、「皆さんと同じようにしてください。同じようにバルドルに敬意を表しましょう。どこに立っているか教えてあげますから。この枝先をバルドルめがけて投げてください」と言った。
ホズはヤドリギを採り、ロキに指示されるまま、バルドルめがけてこれを投げた。ヤドリギはバルドルに当たり、体を貫通し、バルドルは倒れて死んだ。
ガリア一帯でヤドリギが称賛の的となっていること点は見過ごされてはならない。彼らの間でドルイドと呼ばれている魔術師たちは、ヤドリギと、それが生えた木がオークである場合に限ってはそのオークの木を、なによりも神聖なものと考える。

ボイオティアのダイダラ祭が現代のヨーロッパの春や夏至の祭りに類似していることは以前指摘した。この祭りの大きな特徴が、一本のオークの木を切って燃やすことであった点を思い出しても良い。総じて結論は、太陽を輝かせ大地の実りを育むことを目的とした。
木材が火で焼かれると同時に、その火の中ではオークの霊の化身である人間が焼き尽くされた。
ヤドリギと火の中で焼かれたオークの化身である人間との間には、ある重要な結びつきが存在すると信じられていた。
バルドルはオークであった、ということが分かれば、この神話の起源は直ちに明らかとなる。ヤドリギはオークの生命の中枢とみなされた。そのため、ヤドリギが無傷である限り、何ものもオークを殺すことはできないし、傷つけることさえできなかった。
オークが葉を落としているというのに、そこに生えているヤドリギは常に緑であることを見て、未開人たちはおのずと、ヤドリギはオークの生命の中枢である、という考えを抱くようになったのであろう。
ヤドリギは、いわば眠れる者の心臓のように、体が不動となった今でもなお、脈打っているのである。

したがって、この神が殺されなければならないとき、つまり、この聖なる木が焼かれなければならないとき、まずはそのヤドリギを折り取ることが不可欠とされた。
かくしてヤドリギを引き抜くことが、すなわち彼の死の合図となり、原因となったのである。
「初版 金枝篇」より抜書き
ヤドリギはバルドル(当然、バールの別名)の心臓であった。だが、ヤドリギさえ見つけられなければバルドルは生き続けることができる。
パイレーツ・オブ・カリビアンの蛸男、ディビィ・ジョーンズの体をいくら突き刺しても死なないように、その心臓(中枢)を見つけ出して潰すことによって、不死身と思われた神さえも殺すことができる。


日本の心臓は東京である。日本には裏も表もない。
けれども、たとえばユダヤ人は世界中に拠点を構えている。イギリスのシティやニューヨークは勿論であるが、スイス、オランダ、ベルギー、リヒテンシュタイン、カリブ海各地、香港やマカオ、その他挙げればきりがないほどだ。

私たちは東京シティが破壊されれば、簡単に立ち直ることはできない。
だが、ユダヤ人はどうであろうか。彼らは本国イスラエルを破壊されても、すぐにニューヨークから反撃することができる。(実際にやっている)
彼らの心臓はその体の中には存在しない。
そしてハリーポッターに登場するボル・デ・モートはもっと始末が悪い、その心臓が一ヶ所ではなく、七つに分散されているのである。 (引用注:「七つの海」を思い出しますな)

その七つでもたちが悪いのに、世界中に分霊箱が分散されているとしたらどうなるだろうか、そして、その各地の軍隊を動かすことができるとしたら。

それはもうバルドルではなく、天空城ラピュタのように、われわれの手に負えない、神の領域となってくる。

でも、それでは何も解決しない。分霊箱は確かに無数に存在するが、最も重要な分霊箱はあるはずだ。
その分霊箱がどこにあるか、不死身と思われたバルドルがなぜ死んだのか、思い合わることで、糸口は見えてくるはずだ。
ちなみにフェニキア王国は、古代の戦争によってツロやビブロス、カルタゴなどの主要都市が破壊され、消滅したことになっているが、ギリシャやエジプト、アフリカやブリテン島など各地に植民地を持っていた。
フリーメイソンが信仰する神ヘルメスは、古代国家フェニキア王国を意味している。

ヘルメスは姿を消す帽子を持っていた。

映画ハリーポッターの最終章「死の秘宝」には、三つの秘宝が登場する。そのうち、最強の「ニワトコの杖」、蘇りの「石」のふたつは役に立たなかった、けれども、「姿を消すマント」だけは「死」も彼を捉えることはできなかった。
アメリカのCIAの中に、特に古代フェニキアの神バールの名を受け継いでいる人物が多いのは注目に値する。彼らは、歴史の闇の中に姿を消し、再び表舞台に現れることを欲していないかのようだ。
姿を現し、国家として受肉すれば必ず死が待っている。特に、小さな少数者による支配という慣習を捨てきれなかった彼らには、自分自身の力だけで、国を守ることは困難である。
天空の城ラピュタは、いつ果てるとも知れない旅を続け、まるで、現れては消えるロプノール湖[Lop Nur]のように掴みどころがない。
井上靖は「楼蘭」を書いたけれども、小松左京の作品である「日本沈没」や、山内宏泰の「砂の城」は現実の話となって日本に襲い掛かった。丁度その頃、アメリカは日本を見限り、中国に肩入れすることを決定した。 (引用注:小説の作者は適当に訂正?しておきました。松本清張のままなら、「ガラスの城」、「砂の器」? 山内さんの「砂の城」は新しいので、「丁度その頃」には合いませんが、とても興味深いので、ここに絵をのせておきます)


そのために日中の国交が回復され、日本は戦争の補償をするのではなく、中国経済を推進する役割を与えられた。
たとえばODAによって、またたとえば物資の輸入や企業の進出という手段によって、日本は自分の身を削って、中国の経済成長を助けてきた。
いま日本は沈んでゆこうとしている。
私が10代であった頃から30年以上の時が経ち、日本は精神的に本当に堕落してしまった。
殺人事件は毎日のように起こり、不倫やギャンブルといった悪習が当たり前のようになった。
こうして堕落した国家である神は、世界を再生させるための象徴、つまり犠牲となって消されてきたバルドルやディオニュソスのように、バラバラにされる。


ただし、古代ユダヤ王国がそうであったように、50年後や、100年後に、再び復活できるといった保証はどこにもない。
ボル・デ・モートのように、安全な場所に、強力な分霊箱を生み出さない限り、復活は難しいかも知れない。
ただ、私たちはそうならないよう、外的にはもちろん、内部に巣くう、腐ったリンゴを取り除かなければならない。
(疲れたので、校正は明日行います。ちょっと後半バテたので、だいぶはしょってしまいました)
―書き込み中ですが、途中保存しますー
(引用者:私もだいぶばてました、まだここで続けます)



おまけ
これを嘆いたフリッグに応えて、バルドルの弟のヘルモーズが死の国ヘルヘイムへ向かい、女王ヘルに彼を生き返らせてくれと頼んだ。ヘルは「本当に、全世界の者が彼のために泣いているというならば生き返らせてやろう」と約束した。
by oninomae | 2011-07-04 00:29 | 魔術=詐欺とイルミナティ