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涙のカタルシス2 赤き龍サタン 青き衣のイシス たんぽぽ日記

涙のカタルシス2 赤き龍サタン 青き衣のイシス 2011年07月01日
http://blogs.dion.ne.jp/tanpopo0817/archives/10222855.html

復興相に横滑りした松本龍氏が記者会見し、「民主党も、自民党も、公明党も嫌いだ」と発言した。

これはなかなか格好がいい発言である。 「ひたすら被災者に歩いていく。復興基本法に魂を入れ、骨や肉をつけていく」 これもなかなかいい。

だが、会見の途中でサングラスをかけたパフォーマンスを披露し、同席した平野達雄副大臣に、 「松本さんは親分肌だ!」 などと言わせていることじたい、現状を履き違えていると言わざる得ない。

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暴力団の親分気取りで、部下と二人で三流の弥次喜多芝居を演じているようにしか見えない。余計なパフォーマンスや言葉はいいから、ただ実績を見せてくれ。まだ何もやっていないではないか。

この男、防災担当相という身でありながら、未曾有の大震災において、官邸に引きこもったままであった。

何をやっているのかさっぱり分からない。地震が起きたときにはパニック状態に陥っていたという話まである。

防災担当相という身であれば、総理大臣に続き、体を張って震災対策に邁進すべきであったはずだが、「まったくの役立たず」などと論評されている。

その人物が「チーム・ドラゴン」などと勝手な命名をして、サングラスをかけ、「これからは働きますぞ!」と言い出したわけだ。

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もう遅い、あなたの評価はすでに決まっている。獅子奮迅の働きによって男を挙げるチャンス最大のチャンスであったけれど、松本氏はそれを逃した。


さて、龍=ドラゴンと言えば、聖書ではサタン、悪魔のことを言う。

日本国における数多くの暴力団も「龍」という文字を好んで使い、または背中や腕に龍の刺青を入れている者が多い。それは龍が悪魔を意味するからなのだ。

今や札幌の風物詩となった、よさこいソーラン祭りのチームにも、数多くの龍の名がつけられているが、ある有名な地元チームの代表が暴力員であると、そのチームのメンバーから聞いたことがある。


ユダヤ魔術のカバラおいては、人間は三重のベールに包まれており、その三重のベールに隔てられた四つの世界が存在するという。

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神界であって、すべてのものが最初に流れ出すアツィルト界、(プラトン流に言えばイディア) ここにフリーメイソンの、あの薄気味の悪い目が入った三角形がある。

次に、アツィルトから流れ出した質量がたどり着くブリアー界、至高の神に続く、造物主の世界であろうか。

第三の世界はイェツィラー界 形成界とも呼ばれ、天使がいる世界とされる。

そして第四の世界がアッシャー界、我々人間がいる世界とされ、最も下位の物質界と呼ばれている。

アッシャー界から、始原であるアツイルト界までに到達するためには、各界に1枚ずつかけられた、ベールを剥ぎ取る必要がある。

これが「精神世界」と呼ばれているものである。(神への上昇、自身の内的変化を指す。聖書で言うヤコブの梯子のこと)

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これらのベイルを潜り抜けると、青き衣をまとった、女神イシスが現れる。(ドラクエで有名になりました)

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「そのもの青き衣をまといて、金色の野に降り立つべし、失われし大地との絆を結び、ついに人々を青き清浄の地に導かん」 というナウシカの有名な台詞もここから来ているものと確信している。 (イシスは青き衣をまとった大地の女神であって、宮崎映画のメインテーマとなっている、大魔術師でもある)

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前々回に書いた魔術的グノーシス観に従えば、悪である肉体を脱ぎ捨て、魂だけの世界へと移行することで、人類は「清浄なる地」へと到達したことになる。(肉体がないから、戦争もできなくなるわけだ)

現にグノーシス派やアルビ派などは、みずからを清浄なるものであると考え、従って、我々常人のことを不浄なる者と考えていた。

ナウシカはそのエンディングにおいて、キリストのようにその身を投げ打ち、皆を救う女救世主であり、ペルセポネなどと同じく、死にさらわれる大地の女神である。 (だが大地の女神は必ず復活する、ナウシカのように)

私も、若いころはこのナウシカのエンディングになると、涙があふれ出したものである。

ある意味宗教よりも、アニメの哲学的、精神的な影響力は大きいのである。

これを見ることで、人によっては私のように純粋な気持ちとなり、「もし、事が起これば私もナウシカのように・・・」 などとついつい心に決めてしまうものだ。

宮崎監督を私は嫌いではない。その映画を見ることは私も好きだ。でも、私たちが思っているほど宮崎監督は優しくはない。

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以前、ポニョを作っているときの制作過程をテレビが特番として放映したとき、宮崎監督は、「自分の土地だとか言って揉めているこの世の人間を見ていると、いっそ洪水で全部流れてしまったほうがすっきりする」などと言うような発言をしていた。

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でも、実際に地震が起き、洪水が起きて大勢の人々が死んだ現在となっては、同じ言葉は口にはできないであろう。

宮崎映画は、すべてこうした「洪水伝説」や、ギリシャ神話など、神秘主義の世界の物語を扱っているのである。

そして、ほとんどの日本人が、そのことに気づかないまま宮崎映画を見ている。

もうじき「コクリコ坂から」が公開されるが、私も楽しみにしている。

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だが、その宮崎映画に描かれている監督の真意を読み取ることができる人は少ない。それこそ、世界に散らばっている神秘主義者だけが知るものであるからだ。

だが知らなくともそれでよい。宮崎映画は人間の心を純粋な気持ちにさせてくれる。

戦争さえ起きなければ、その純粋な気持ちが良き社会へと人間を導いてくれるかもしれない。

ただし戦争が起きた場合、その純粋な気持ちがあだとなり、神風特攻隊のような、正しくない社会意識が醸成されてしまう恐れがある。現代のイスラム社会でいえば、みずから人間爆弾となって敵を殺す自爆テロにあたる。


このように、純粋であるはずの人間の心は、一歩間違えば特攻という危険な思想に早変わりしてしまう。

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興味深いのは、カバラで言われる四つの世界と、人間の脳との共通点である。

人間の脳は三層構造になっていて、カバラで言う、三つのベイルに包まれている。これらの脳は、進化の過程において、一段ずつ積み増しされていったと考えられている。

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まずはじめに、「蛇の脳」などと呼ばれる爬虫類の脳である脳幹がある。ここは生きるためにはとても重要な部分であって、ここで血液が詰まれば手術は非常に難しく、なおかつ人間の運動を司るから、植物状態に陥るか死亡してしまう。脳幹は、意識と覚醒に重要な回路であるとされる。(覚せい剤が影響を及ぼすのも脳幹なのであろうか。まだ調べてはいないが) (引用注:「覚醒剤」は、神経伝達物質であるノルアドレナリンやドーパミンに似ていて、それらを用いる化学シナプスがあるところで働きます。例えば、「アンフェタミン、メタンフェタミン、コカイン、メチルフェニデートなどは、脳内報酬系としても知られる、腹側被蓋野から大脳皮質と辺縁系に投射するドパミン作動性神経のシナプス前終末からのドパミン放出を促進しながら再取り込みをブロックすることで、特に側座核内のA10神経付近にドパミンの過剰な充溢を起こし、覚醒作用や快の気分を生じさせる。」ということになりますので、脳の各所が関係します)

その上に、「イヌ・ネコの脳」と呼ばれる哺乳類に発達している大脳辺縁系、意欲や記憶、自律神経などに関係している。

そして最後に、「人間の脳」と呼ばれる大脳新皮質がある。知覚、思考、推理、記憶など、高次の神経細胞である。

この中で、「蛇の脳」と呼ばれている爬虫類の脳の動きが活発になると、人間は攻撃的になり、理性を失ってしまう。丁度、宮崎映画で言えば、もののけ姫に登場する祟り神や、
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怒りに燃え、腕に呪いの蛇の紋章が浮かび上がり、スーパーマンかスパーサイヤ人のように、超人化してしまうアシタカの如くである。

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戦争となれば、国は国民の「蛇の脳」の働きを活発化させるため、敵方の不条理な行動を攻撃する。いわゆる「戦争プロパガンダ」である。

「北朝鮮が人をさらった」
「中国漁船が尖閣列島近辺を荒らしている」
「韓国が竹島に基地を作った」
「ロシアの大統領が北方領土に行った」
どれもこれも許せない!戦争だ!
などと一々騒いでいては、
命や国がいくつあっても足りないのだ。
(拉致事件の被害者の方々には申し訳ないが、そのために戦争をすることがあってはならない。あくまでも交渉によって解決すべきである)

だが、国民の怒りを駆り立て、死へと追いやる人間たちにしてみればたいへん都合の良いことであるだろう。国民の怒りを駆り立てる、そのためにはテレビで見せることが最も有効である。

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ここで聖書に登場する太古の蛇サタン、または666の獣について言及しておきたい。

20世紀の有名な魔術師であるアレイスター・クロウリーはこう言っている、

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サタン すなわち火と硫黄の湖たる深淵に住む太古の蛇が、太陽=父であり、生命の霊動であり自らのやき尽くすようなエネルギーで燃え上がる無限の空間の主であって、しかも宝石の街に自らの霊を充満させている御坐についた光であることが彼には分かっていない。各界は、その上位界を包み隠すヴェールである。

なぜなら、神々は人間の敵であり、人間が自らの王国に入る前に征服しなければならないのは自然だからである。真の神は人間である。人間の中には万物が隠されているのだ。これらのうち、神々、自然、時間、宇宙のあらゆる力は、反抗的な奴隷たちである。

この奴隷たちこそ、人間が野獣との戦いにおいて征服しなければならない宿敵に他ならない。か弱き人々を利してきた野獣といい、タイタン、魔術師、人間といい、その数字は666である。

新しき永劫の秘儀参入という、最大限の重要性を有する魔術操作がある。

言葉を発することが必要になる時は、惑星全体が血に浸されなければならない。人間がテレマの法を容認する準備が完了するためには、その前に大戦争が行わなければならない。この血の供犠こそ、戴冠した征服児ホルス永劫の主として声明を発する世界=儀式の臨海点である。 


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「魔術 理論と実践」アレイスター・クロウリー著 国書刊行会より引用

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こうした狂った考え方が魔術の根本的な思想なのである。魔術師は自らを神と見立て、神を使役し、神を奴隷とみなす。

また人間を666の獣であるとも言っている。その秘密が、人間の脳の仕組みに隠されているのかも知れない。

フリーメイソンの徒弟、職人、親方という三階級、そして、下位のメイソンには知られていない、もうひとつの階級を加えれば、カバラの四つの世界観と一致するだろう。

だが、神であるはずのクロウリーは、魔術や麻薬、男色といった悪しき行為に染まった人生が終焉するとき、「自分は困惑している」という、なんとも情けない言葉を残して世を去った。人間の犠牲を求める魔術にうつつを抜かした結果である。

だがクロウリーの言うように、獣は人間の肉体に潜んでいる。そして確かに、神の霊も宿っているかも知れぬ。

クロウリーとフリーメイソンの関係については、クロウリーが33階級という、非常に高位のフリーメイソンであったことを思い浮かべるだけでよい。

フリーメイソンが、典礼魔術を行っていることはもはや明白である。

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その魔術最大の秘法である「テレマの法[Thelema]」が、いま開始されている。

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人類の血によって地球全体を真っ赤に染めたとき、地球自体が、死と再生による復活の賢者の石と化し、彼らの隠された首領が姿を現す。

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ただしそれは神ではなく、悪魔であることは確実である。

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―続く-

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by oninomae | 2011-07-02 02:28 | 魔術=詐欺とイルミナティ  

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