死者の暦
Leslie Marmon Silkoの『死者の暦』が、物語るには、
一五〇〇年 七二〇〇万の人々が北、中、南アメリカに住んでいた。
一六〇〇年 一〇〇〇万人の人々が北、中、南アメリカに住んでいた。
一五〇〇年 二五〇〇万人の人々がメキシコに住んでいた。
一六〇〇年 一〇〇万人の人々がメキシコに住んでいた。
藤永茂著、『アメリカン・ドリームという悪夢』 に紹介されています。
ちょっとだけ、紹介すると、
「これらの数字は、もちろん、シルコウがまとめた統計数字だが、コロンブス以降のアメリカ大陸の人口減について現在までに発表されている研究成果に照らして、一五〇〇年からの一〇〇年間の人口減が約六〇〇〇万人というのは過不足のない推定だと判断される。これをアフリカ大陸からの黒人奴隷搬出にともなう死者数の推定約二〇〇〇万人、ベルギー国王レオポルド二世支配下のコンゴでの人口減の数百万人、ヒトラーによるヨーロッパ・ユダヤ人の人口減の数百万人など*に比較してみれば、突出した数字であることがわかる。・・・」 p208
(*引用注:この他にも、アフリカ・エイズ作戦による大虐殺[MK-NAOMI;Negros Are Only Momentary Individuals. これが、史上最大規模かも]、後期ヴィクトリア時代のインド人ホロコースト、一二〇〇万から二九〇〇万人、ウクライナ人のホロモドール、推定一〇〇〇万人、アイルランド人の大虐殺、数百万人、アルメニア人の大虐殺、そしてオーストラリア、ヴェトナム、イラク、ガザ、アフガニスタン、コソボも並べておきましょう。もちろん、まだありますが。 まあ、ほっておけば、これからが本番でしょう。 白人、「偉大なる白きブラザーフッド」、が何もしていないなんて、冗談は止めてくださいよ)
ちなみに、
この作者も、インディアン絶滅を煽っていたそうです。 p156-9
by oninomae | 2010-10-31 14:53 | ホロコースト