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京都府立医大:患者の幹細胞使い重症心不全治療に成功


これは、ポジティヴな話として宣伝しておきます。

京都府立医大:患者の幹細胞使い重症心不全治療に成功
http://mainichi.jp/select/science/news/20100702k0000m040038000c.html 毎日新聞 2010年7月1日 19時39分

京都府立医大の松原弘明教授(循環器内科)らの研究グループは1日、さまざまな組織細胞に変化する能力のある幹細胞を心不全患者の心臓から採取して増殖させ、患者本人の心臓に移植する手術に、世界で初めて成功したと発表した。患者は心臓の機能が改善し、同日、退院した。


手術を受けたのは神戸市の山口茂樹さん(60)。今年2月、急性心筋梗塞(こうそく)を発症し、重症心不全と診断された。

採取した幹細胞を約40日間増殖させ、6月のバイパス手術に合わせ、壊死(えし)していた心臓の左側の一部に注射器で移植。細胞を長生きさせる特殊なゼラチンシートで覆った。

心臓のポンプ機能を示す心収縮率(正常は75%以上)は通常のバイパス手術では3~4ポイント程度しか改善しないが、今回は手術前の22%から32%になった(引用注:10ポイントの改善)幹細胞は血管や心筋の細胞に分化し終わったと考えられ、不整脈などの副作用も出ていないという。
 
松原教授は「人工心臓や心臓移植の代替医療として10年後の保険適用を目指したい」と述べ、山口さんは「胸の痛みや動悸(どうき)が大分改善された」と話した。【広瀬登】

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昨年の参照記事

心臓幹細胞使い心筋再生…京都府立医大など
http://osaka.yomiuri.co.jp/science/news/20090915-OYO8T00279.htm

大量に増殖し移植、年内にも臨床
 
重い心不全の患者から心臓の幹細胞を取り出して増やし、元の心臓に移植して心筋を再生させる治療を、京都府立医大、国立循環器病センター(大阪府吹田市)などのチームが年内にも臨床研究として始めると14日発表した。幹細胞を使った心臓の治療を人に試みるのは世界で初めて。



府立医大の松原弘明教授、竹原有史・客員講師らは心臓の様々な細胞のもとになる人の幹細胞を2006年に発見。幹細胞を大量に増やし、約20%を心筋細胞に分化させることにも成功した。

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ブタで実験すると、心臓に移植した幹細胞の大半が数日で死んでしまったが、「bFGF」という物質が心臓幹細胞を増やすことを見つけ、これをしみこませたゼラチンシート(縦横5センチ)を移植部に張ると、幹細胞が長生きすることを確認した。心臓の収縮能力が改善し、重い不整脈や腫瘍の発生も1年間なかったため、一定の安全性が確保できたと判断。10日に厚生労働省の審査委員会で臨床研究実施の承認を得た。

臨床研究では、まず重い慢性虚血性心不全の患者6人に冠動脈バイパス手術と心臓幹細胞移植を併用する治療を行い、安全性を評価。12年度からは40人の患者で有効性を見る。別に、重い心不全の患者に人工心臓の装着と幹細胞移植を併用する治療も最初に4人、次の段階で20人に行う。臨床研究は東京大、慶応大、東北大、九州大でも行う予定。

松原教授は「心臓移植や人工心臓に代わる治療法になる可能性があり、10年後の実用化を目指したい。胸を開かずに細い管で細胞を移植する方法も取り入れたい」と話している。

(2009年9月15日 読売新聞)


関連

http://blog.goo.ne.jp/sdfa2000

(若干間違いがあるようです)

by oninomae | 2010-07-20 19:43  

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