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米軍はハイチ救援を邪魔しに行った F・ウィリアム・イングドール


米軍はハイチ救援を邪魔しに行った F・ウィリアム・イングドール 2010年1月20日 翻訳:為清勝彦 掲載2010年1月20日 
French accuse US troops of occupying Haiti By F. William Engdahl  Japanese translation by Katsuhiko Tamekiyo (http://engdahl.oilgeopolitics.net/)
http://tamekiyo.com/documents/W_Engdahl/haiti.html
 
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何千人もの米軍が救援活動に従事するため、というよりも、明らかに「セキュリティ(治安維持、安全保障)」のためにハイチに押し寄せている状況に、フランスは、米国がハイチを「占領」していると非難した。これまでのところ、米国の海岸から700マイルしか離れていないハイチで発生した惨事に対して、オバマ政権の緊急対応はひどいという以上のものがある。 ニューオーリンズのハリケーン・カトリーナと同じ臭いがプンプンする。 カトリーナのときは、わざと救援活動を遅らせて黒人の死亡と強制退去を最大化させ、白人富裕層のブッシュ一族の友達のために、ニューオーリンズを「清掃」した。

クリントン元大統領が、輸送機から仰々しく救援物資の袋を取り出す姿が巧妙に演出され写真で伝えられているが、ハイチの現場に米軍がいるという事実は、人道的な救援活動以外に目的があることを意味している。

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救援物資の輸送機を追い返す管制官

フランスでハイチ救援を担当しているアラン・ジョワイヤンデ(Alain Joyandet)大臣は(歴史的にハイチはフランスの奴隷用植民地だった)国連に対して公式に、アメリカの役割を「明確」にするよう要請した。彼が報道機関に語ったところでは、20万人以上が死亡した(と伝えられる)人類史上最大規模の惨事が発生してから、丸一週間もかかって集結した米軍は、実は、各国の救援活動を邪魔しているそうだ。ジョワイヤンデ大臣は、ポルトープランス(ハイチの首都)の航空管制塔の中で、フランスの避難民輸送機の発着陸をめぐり、米軍の司令官とケンカになったという。

「我々はハイチを助けに来たのであって、占領しに来たのではない」とジョワイヤンデ大臣は報道機関に語っている。

ジュネーブのNGO(民間公益団体)Medecins Sans Frontieresも、ジョワイヤンデ大臣を支持し、「命にかかわる医療物資を運んできた飛行機をアメリカの航空管制官が追い返している。それで何百人もの人命が危険にさらされている。」と言っている。国連の仲介を受けてようやく、米軍の司令官は、軍用機より救援物資の輸送を優先することに同意した。

およそ3百万人(人口の3分の1)が、火曜日の地震の影響を受け、2百万人が食糧支援を求めている。市内に設営された仮設キャンプに水と食糧が徐々に届きつつあるが、救援物資が行き届かないエリアでは暴動が発生している。


ハイチの政情不安と米国の関係

ハイチは、1915年から1935年まで米国に占領されている。1991年以降、二度にわたって米国政府はハイチの内政問題に干渉し、民主的に選ばれたジャン=ベルトラン・アリスティド大統領(Jean-Bertrand Aristide)を追い出し、ワシントンが設置した独裁者に入れ替えた。アリスティド大統領は、残酷なIMFの緊縮財政の強要に反対していたのである。冷戦の時代には、ワシントンは、「反共産主義者」フランソワ・デュヴァリエ(François Duvalier, Papa Doc=パパ医者)、後に彼の野蛮な息子ジャン=クロード・デュヴァリエ(Jean-Claude Duvalier, Baby Doc=子医者)の独裁政治を支援した。彼の政権下で約6万人の「共産主義者」国内反対勢力が殺された。ハイチの人々は、米軍の存在を少しも歓迎していない。


中国・アイスランドより遠い米国

治安維持の任務は主として国連にある。国連軍は、更に3000人を追加して9000人体制にする予定である。

オバマ大統領は「数日内に」と約束していたが、アメリカ国防省が人道支援、ではなく軍事力を派遣するのに約1週間かかった。かたや、国の経済・金融が危機的な状態にあるアイスランドは、地震発生後数時間後に飛行機で救援チームを送り出している。アイスランド国際捜索救援チーム(The Iceland International Search and Rescue Team)は、完全装備され、7日間は自給自足で現場活動をする能力を持っているが、即座に10トン分の工具と資材、3トンの水、テント、高度な通信機器、浄水設備を配給している。アイスランドからハイチは、米国フロリダからと比べると随分と遠い。8千マイルも離れた中国は、捜索犬を連れた救援部隊を48時間以内に派遣した。


メキシコ湾岸には救援物資がある

しかし、ひどい話はまだ続く。ハリケーン・カトリーナのときの米国の非常事態対応(対応の無さ)を調べた経歴をもつイギリスの著述家グレッグ・パラスト(Greg Palast)によると、FEMA(米連邦緊急事態管理局)には、ハリケーン救援に備え、飲料水、発電機、携帯医療機器などが、常に準備の整った状態でメキシコ湾岸にあるというのだ。「今でもそこにある」とパラストは非難して言う。カトリーナの緊急対応で救援部隊の司令官をつとめたラッセル・オノレ(Russel Honoré)陸軍中将は、「我々はカトリーナの経験で学んだはずだと思っていた。まず水と食糧を運び、そして人々の疎開を始めるということを」と『ザ・クリスチャン・サイエンス・モニター』紙に語っている。


カールビンソンは何しにきた?

信じられないまでに必要な対処ができなかった自分を弁護して、オバマの国防長官ロバート・ゲーツ(Robert Gates)は「政府がこれ以上迅速・広範囲に対処する方法があったかな?」と言っただけである。米国は、ハイチから石を投げたら届くほどの距離(プエルトリコ)に基地を持っている。フロリダ州も700マイルしか離れていない。

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丸三日かかって、ようやく米国の空母カールビンソンが現れたと思ったら・・・救援物資は少しも積んでなく、サイドワインダー・ミサイルと19機のヘリコプターを運んで来たのだ。ゲーツは、米国は、水や食糧の運び込みはできないだろうと言っている。どうしてかといえば「治安が保たれている体制」にないから。

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訳者メモ

最後の一文を読むと、ますます米軍は何をしに行っているのか不明である。ゲーツ長官の発言を伝える記事(ワシントンポスト)によると、「無法状態の沸点が過ぎたら、自分たちや一般人を守ることもできるようになる」「基本的には救援物資の配送と国連の治安維持活動の補助をするだけのつもり」「警察のような役割をするとは聞いてないよ」とワケのわからないことを言っている。

空母を送ったり、クリントン・ブッシュ募金を作ったり、米国はテレビ映りの良いことばかりしているように思える。

原文の紹介
French accuse US troops of occupying Haiti(掲載予定)

F.William Engdahl ホームページ target="_blank">http://www.engdahl.oilgeopolitics.net/

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ハイチの地震 2010年01月21日
http://icke.seesaa.net/article/138980073.html

米軍が地震の一日前にハイチの災害救助シナリオを描いていた

地震の一日前の「2010年1月11日月曜日、国防情報システム局の国際情報共有協力プロジェクトの技術責任者であるJean Demayは、たまたま、マイアミの米国南部指令所の本部にいて、ハリケーンが起こった際にハイチを救援することも含んだシナリオでシステムをテストする準備をしていた。

元記事

A Haiti Disaster Relief Scenario Was Envisaged by the US Military One Day Before the Earthquake by Michel Chossudovsky
http://globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=17122



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神戸も「清掃」だった?

by oninomae | 2010-01-22 20:33 | 政治詐欺・政治紛争  

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