自閉症、優生学と人間内での分裂 by David Rothscum 1
どうもご無沙汰しておりました。今年もまだしばらくは続けていく予定ですのでよろしくお願い致します。今年は、時節柄*、まず、ロスカムさんの記事から始めたいと思います。
自閉症、優生学と人間内での分裂 by David Rothscum Tuesday, March 17, 2009
歴史全体を通して、しばしば彼ら自身の没落に責任があったエリート界の中には、優位性についての強い意識が存在してきた。
ほぼすべての社会は、歴史の中のある個所で、その制度の中ではその国を支配するファミリーはお互いの間でのみ結婚するだろう一つのカースト制を有してきた。
古代では、その支配的エリートは彼らが神々の子孫であるというところまでいった。 アレキサンダー大王[Alexander the Great]の最も信頼したボディーガードの一人であるプトレミー[Ptolemy, ca.367 BC—ca.283 BC]は、彼がヘラクレスとディオニュソスの子孫であると主張した。
彼の神聖なる血統を純粋に保つため、彼の子孫はそれぞれお互いでのみ結婚した。このことは歴代の兄弟姉妹結婚を結果し、それは最終的に今や有名なクレオパトラ[Cleopatra VII, 69 BC-30 BC]を生みだした。
もっと最近の例は、ロスチャイルド一族とヨーロッパの王族を含む。
マイアー・アムシェル・ロスチャイルド[Mayer Amschel Rothschild (1744-1812]は、18世紀後半に著名な銀行王朝を設立した。
1世紀以上にわたって、彼の息子の子孫たちはお互いだけで結婚した。メイヤーの孫娘の4人は孫息子たちと結婚し、一人は彼女の叔父と結婚した。
ヨーロッパの王族たちは、お互いの間でのみ結婚するだろう。それは何世紀にも渡って行われてきた習慣である。
彼らの家族は狂気、不妊症、そして他のさまざまな奇形・欠陥に悩まされていた。
最後のハプスブルク家のスペイン国王、チャールズ2世は身体障害で外見を損なった状態で生まれた。
彼の家族内での近親交配の数世紀は、彼を、彼のものすごい奇形のハプスブルク家のあごのために、かむことができない状態にした。
彼の家族の最後の生きているメンバーとして、彼は結婚して子供を持つことを期待されたが、彼の結婚のどれも、いかなる子供もそもそも結果しなかった。
彼の死はスペインに対するハプスブルク家の支配の終わりを意味した。
英国のヴィクトリア女王は9人の子供たちを持っていて、その大半が他のヨーロッパの王家と結婚した。 彼女の娘のうち2人が血友病の原因となる遺伝子を持っていたので、すぐにヨーロッパ全体の王室が血友病に悩まされた。
一枚の有名な写真は、英国のジョージ5世王の隣に、彼のいとこである皇帝ニコラス2世が並んだ場面を見せている。
重なる近親交配の世代のゆえに、その2人の男たちはほぼ同じに見えた。
その遺伝子はまた、ロシアの王室にも導入された。ニコラスの一人息子、アレクセイは、彼の英王室の祖先に起因する血友病に患わされた。
今日でさえも、英国の女王は自分の一族の一員と結婚している。 彼女の夫のフィリップ殿下は、ヴィクトリア女王を通して祖父母のいとこの孫であり、そして一度デンマークのクリスチャン9世を通し一親等の間を置いてまたいとこである。
英国では、ダーウィン一族はウェッジウッド一族のメンバーとの間で歴代近親結婚を行ってきた。彼らの子孫の一人が、今や有名なチャールズ・ダーウィン[Charles Darwin, 1809-82]であった。
彼の半いとこのゴールトン[Francis Galton, 1822-1911]は、彼の進化の理論を優生学の理論を作り出すために使用した。
自然淘汰が、一つの種がもう一つ別の種への進化を通して、我々が今日見る生物種を作り出したのだから、人類も同様に進化しているに違いない。
彼は、特定の人のみに繁殖させることを許すことにより、人間におけるこのプロセスに影響を与えることが可能であるに違いないと信じた。
この理論が優生学と呼ばれる。
その優生学の理論は、他のエリート英国ファミリーから強力な支持を得て、いくつかのより著名なファミリーは同様にゴールトン-ウェッジウッド一族と結婚することを決定した。
ハクスリー一族はそのような例の一つである。トマス・ハクスリー[Thomas Henry Huxley, 1825-95]は、ダーウィンの最初の支持者たちの一人であったが、そのことが彼のニックネーム「ダーウィンのブルドッグ」をもたらした。
ハクスリーは多くの著名な孫たちを持った。
これらの一人は、アンドリュー・ハクスリー[Andrew Huxley, 1917-]という名の男で、
ヘレン・ボーエン・ウェッジウッド[Helen Bowen Wedgwood]と結婚し、そのことが彼を、私が先に言及したゴールトン-ウェッジウッド一族と結びつけた。
他の二人の孫は、有名なオルダス・ハクスリー[Aldous Huxley, 1894-1963]と
ジュリアン・ハクスリー[Julian Huxley, 1887-1975]である。
オルダス・ハクスリーは古典小説『すばらしき新世界』の執筆で最も良く知られている。 ジュリアン・ハクスリーは、トランスヒューマニスト運動[Trans humanist movement]を開始した優生学者であった。
もう一つ別の関連する優生学ファミリーはケインズ一族である。 チャールズ・ダーウィンの一人の孫娘は、ジェフリー・ケインズ[Geoffrey Keynes, 1897-1982]と結婚した。
ジェフリー・ケインズは、よく知られる英国の経済学者にして優生学者のジョン・メイナード・ケインズ[John Maynard Keynes, 1883-1946]の弟であった。
1946年の彼の死の時、ジョン・メイナード・ケインズは、優生学が「最も重要で、意義深くそして、私は付け加えたいと思うが、存在する社会学の生粋の部門」だと宣言した。
元記事は
Autism, Eugenics and the split within Humanity by David Rothscum Tuesday, March 17, 2009
http://davidrothscum.blogspot.com/2009/03/autism-eugenics-and-split-within.html (今回は和訳その1です)
*ワクチン輸入承認へ…厚労省部会 2月接種開始
http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/influenza/20091227-OYO8T00265.htm?from=tokusyu
by oninomae | 2010-01-05 21:08 | バイオハザード・医療