元CDC長官、メルク社ワクチン部門社長に就職し高給を獲得 By Mike Adams
焦点が「儲け」に偏っていますが、ミクロな具体的アジェンダ推進方法追求も重要なので、これも転載
http://tamekiyo.com/documents/healthranger/gerberding.html より
元CDC長官、メルク社ワクチン部門社長に就職し高給を獲得 By Mike Adams マイク・アダムス(ヘルスレンジャー) 2009年12月22日 (翻訳:為清勝彦 Japanese translation by Katsuhiko Tamekiyo)
Former head of CDC lands lucrative job as president of Merck vaccine division (opinion) By Mike Adams
耳にしたことはあると思うが、政府機関と企業の間を頻繁に要人が行き来する「回転ドア」の巨大版が医薬産業にはある。ジュリー・ガーバーディング博士[Dr. Julie Gerberding]が、メルク社の頂点の職を得たという今日のニュースは、この現実を嫌というほど思い知らせるものだった。

ガーバーディングは、2002年から2009年までCDCの長官を務めた人物である。メルク社(Merck)は、世界最大級の製薬会社だ。メルク社でガーバーディングが得た仕事は、ワクチン事業部の新社長である。


何とも都合が良い。ということは、CDCの元長官は、長年にわたってメルクとの関係を育て上げてきた可能性が大いにあるということになる。その長年の努力が今、大きな収穫になったということだ。子宮頸がんワクチン(ガーダシルなど)、水痘ワクチン、そしてもちろん、H1N1豚インフルエンザ・ワクチンも販売する50億ドルの部門を率いることになる。
さて、何が問題だろうか? 問題は、私的産業と、CDCやFDAのような政府の衛生当局が、そんなに仲良しであってはならないということだ。そんなに和気あいあいとされては、ビッグ・ガバメント(大きな政府)とビッグ・ファーマ(巨大製薬会社)が、共謀することになる。まさに、メルクのような製薬会社が製造・販売する豚インフルエンザ・ワクチンを政府主導で押し売りする状況を目の当たりにしたばかりである。
既にCDCは、医薬産業の営業部として機能していると言ってもよいかもしれない。季節性インフルエンザとそれほど危険性が変わらないことが明らかに分かっていても、CDCは豚インフルエンザ・ワクチンを必死に売ろうとした。今日に至ってもなお、CDCはインフルエンザの予防にビタミンDを勧めようとしない。利益につながるワクチンに多大な努力を傾注したままである。そして、奇しくもワクチンで儲かる会社が、ガーバーディングのような元CDC職員を雇っている。
企業に身を売って給料を三倍にする方法
ところで、ビッグ・ファーマに就職させてもらうことは、多くのCDC職員(ついでにFDAも)が切望する出世街道である。その方法は簡単だ。政府の職務にありながら、ビッグ・ファーマの召使いをすればよい。製薬会社にとって良いビジネスを生み出すことができれば、やがて政府の仕事の二倍、三倍も良い(さらに良いことも)給料の仕事に就職させてもらえるだろう。
CDCの全職員が、この哀れな集団だと一まとめにはしたくない。本当に賢明で正直な学者もCDCで働いており、疫病を追跡して人の命を助ける素晴らしい仕事をしている人もいる。しかし、そんな人々は、CDCの仕事を大手製薬会社の高給な仕事にありつくまでの踏み台にしか考えていない野心家たちの蔭に隠れた日陰の存在だ。だがそれにしても、ガーバーディング博士は大きな現金を手に入れた。
メルクでの彼女の給料はまだ公表されていないが、50億ドルのワクチン事業を率いることを考えれば、はした金ではないだろう。米国大統領の10倍以上の給料は手に入れているのではないかと想像する。
ガーバーディング博士の新しい仕事は、もっと沢山のワクチンを絶え間なく売り続けることだ。だが、考えてみれば、CDCで彼女が受け持っていた仕事とそれほど変わらない。より多くの人を苦しめる、より多くの病気のために、より多くのワクチンを。メルクでも、変わることのない毎日だ。ワクチンの強制がなければ健康になれない世界のために。
メルクにとって貴重なのは、ガーバーディング博士がCDC内だけでなく、WHOにも豊富な接点を持っていることだ。

CDCの元長官であれば、世界の公衆衛生行政のトップとは、まさに電話一本だ。しかし、本日より、その電話は商行為になる。企業が経費を負担する電話であり、公衆衛生の電話ではない。そこには大きな違いがある。
ガーバーディング博士は「倫理欠乏症」を患っているのか?
私の疑問は、ガーバーディング博士は、いったいワクチンや公衆衛生といった問題について倫理を少しでも持ち合わせているのかということだ。もし少しでも倫理があるならば、どうしてあからさまな科学的詐欺に携わってきた企業の仕事を引き受けようとするのか?
http://www.naturalnews.com/027582_Merck_Vioxx.html
攻撃し「非武装化」すべき医者の「標的リスト」を保持する企業で働こうとするのか? これは事実だ。最近の裁判所の文書で出ている。
http://www.naturalnews.com/027116_Merck_doctors_vaccines.html
自社の薬品のことを悪く言う医者を脅迫する傾向を持つ会社に、どうして就職するのか?
http://www.naturalnews.com/026420_Merck_Vioxx_doctors.html
自社の薬品が危険なことを示す文書を隠蔽して科学的詐欺を行う会社に、どうして平気で働こうと考えるのか?
http://www.naturalnews.com/024072_Zetia_Merck_cholesterol_drug.html
公共の水道に化学物質や廃棄ワクチンを投げ捨てる会社に働いて平然としていられるのは何故か?
http://www.naturalnews.com/023124_water_Merck_chemicals.html
実際にはメルクが巧妙に作り上げた、学会誌向けの「中立系」の学術論文を書くゴーストライターを雇ったことがバレた会社から、給与支払小切手を貰いたいと思うのは何故なのか?
http://www.naturalnews.com/023052_Merck_scientific_fraud_America.html
バイトリン(Vytorin)コレステロール剤の試験結果で露骨な科学的詐欺をした会社を代表して居心地が良いのは何故か?
http://www.naturalnews.com/022485_scientific_fraud_Merck_Vytorin.html
きっとガーバーディング博士にとっては問題ないのだろう。実に柔軟な考えの倫理をもっているのだろう。あるいは「倫理欠乏症」に苦しんでいるのかもしれない。この疫病については、さすがにメルクにもワクチンがないだろう。
いずれにしても、私の見解では、数々の詐欺行為を繰り返し、全役員が人類に対する罪で逮捕・訴追されるべき会社と、彼女は手を組んだ。彼女も、その役員に仲間入りするのだ。
CDCはメルクの背中をかばった?
まだ彼女はメルクのために何もしていないと思われるかもしれない。しかし、これをよく見てほしい。以前のNaturalNewsで取り上げたように、ジェシカという14歳の少女が子宮頸がんワクチン(メルク製)を打って死んだとき、CDCはメルクをかばい、避妊薬のせいにした。

この画策をしたときCDCを率いていたのは誰だか分かるだろうか? ジュリー・ガーバーディング博士、今やメルクの重役だ。
背中を撫でてくれたら、撫で返してあげる。
CDCは長年のガーバーディング博士の指導下で、メルクのワクチンはとても安全なので、いかなる副作用も即座に免責されるという、かなり奇妙な立場をとってきた。これについては、Dallas Morning News article (http://www.dallasnews.com/sharedcontent/dws/news/localnews/stories/DN-vaccine_06met.ART.North.Edition1.46ef875.html)の説明が一番わかりやすい。
言い換えると、CDCは、ワクチンの副作用を軽く扱い、メルクのワクチンは安全だと言い張ることで、長年メルクを防衛してきたのである。そして、今や、メルクのワクチン部門の社長と、元CDC長官は、一つにして同じ人間となった。CDCとメルクの間に何らかのレベルの継続的な癒着があったのではないか、ガーバーディング博士はどれぐらい深く関与してきたのだろうかという疑問が、当然ながら発生する。
メルクのワクチンへの非難を逸らすためにガーバーディング博士が披露した言葉遊びは、驚くべきクリントン風の演説パターンだった。ガーバーディング博士が間接的にワクチンが自閉症の原因となることを認めたやり取りを聞いてみて欲しい(彼女は「自閉症様の症状」と言ったが、まったく同じことである。そもそも症状が病気の定義になっているのだから)。YouTubeでこの部分を見てほしい。これはワクチンと自閉症の結びつきを知る必見ビデオである。
http://www.youtube.com/watch?v=Dh-nkD5LSIg
他にCDCのメルク・チームにいたのは誰?
CDCのトップがメルクのトップの一員の地位を与えられるとなると、メルクとCDCの癒着は実際どれだけ根が深いのだろうかと思ってしまう。他に何人のCDC職員がメルクの採用予定リストに載っているのだろうか。そして、その仕事を得るために、何をするつもりなのだろうか?
もちろん、この問題の解決策はある。CDC、FDA、FTC、EPA、USDAの職員は、永久に製薬会社で働くことを禁止する法律を作ればよい。規制行政や衛生行政を運営している人間が、その規制対象としていた企業に飛び込んで就職するようなことは、決して許されるべきではない。権力の相互増幅のリスクが高すぎる。これこそが、医薬産業のマーケティングの延長のような活動をしているように思えるFDA、FTC、CDCの中に現在、我々が目にしている腐敗と癒着が発生する原因である。
ビッグ・ファーマとビッグ・ガバメントの間の回転ドアが全開状態である限り、本来政府のサービスを受けるべき人々を裏切るような企業との癒着に向かう傾向は根強いままだろう。政府は、人々のために存在するというよりも、ますます大企業の利益のために存在する状態になりつつある。そして、ビッグ・ファーマほど巨大化する大企業はなかろう。
結局、架空の病気を発明し、パンデミックのパニックを創作し、いかがわしい特許薬を騙されやすい消費者に売ることは、儲かるビジネスモデルである。そして今、元CDC長官が、正式にそんな仕事に就き、そうした状況を確保しようとしている。さあ、皆、袖をまくりあげるんだ。あなたのネーム入りのワクチンがあるよ。メルクが確実に突き刺してくれるように、ガーバーディング博士がいるからもう大丈夫だ。

原文の紹介・関連情報
原文 Former head of CDC lands lucrative job as president of Merck vaccine division (opinion)
http://www.naturalnews.com/027789_Dr_Julie_Gerberding_Merck.html
NaturalNews.com
http://naturalnews.com/
ガーバーディングの社長就任を報道するロイターの記事
http://www.reuters.com/article/idUSTRE5BK2K520091221
HPV(子宮頸癌)ワクチンの大インチキを暴く(Mike Adams)
http://tamekiyo.com/documents/healthranger/hpv.html
内容紹介・訳者メモ
先日はWHOのオスターハウスの記事を紹介したが、今回は米国CDCと製薬会社の関係についてマイク・アダムスの記事を紹介する。CDCとは、以下の組織。
疾病予防管理センター(しっぺいよぼうかんりセンター、Centers for Disease Control and Prevention:CDC)とは、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタにあるアメリカ合衆国保健社会福祉省所管の感染症対策の総合研究所。
本センターより勧告される文書は、非常に多くの文献やデータの収集結果を元に作成、発表されるため、世界共通ルール(グローバルスタンダード)とみなされるほどの影響力を持ち、実際に日本やイギリス等でも活用されている。未知のウイルスや感染症などを題材にした映画や小説に登場することが多い。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
これは遠い外国の組織の話ではない。日本の厚生労働省や医師の学会等の情報を見れば分かるが、上の説明にも「世界共通ルール」とあるように、CDCの情報が全て基本となっている。CDCの情報で、政策が立案され、実施されている。そういう意味では、CDCが実質的に日本の国立感染予防センターであり、厚生労働省といえる。間接統治されているだけだ。そして今回の記事を読むと、CDC=製薬会社という察しもつくだろう。
マイク・アダムスは、政府と企業の回転ドア人事を断ち切るべきだと言っているが、おそらくそんな程度の根の浅い問題ではないだろう。というのも、実はアメリカは国ではなく、企業らしい。国民を無視した利益一辺倒という意味で「コーポレート・アメリカ」と揶揄されるが、アメリカは「企業みたい」なのではなく、冗談抜きで本当にイギリス王室の「バージニア社」という企業であり、アメリカ領土(社有地)で生まれると社員に登録される仕組みになっているようだ。「企業のような国」ではなく、「国のような企業」ということで、どっちでも良い気もするが、何だか重要な秘密がありそうな気もする。英語では大統領も社長も同じ「プレジデント」であり、日本人が勝手に意味を分けているだけかもしれない。「連合国」を「国際連合」と訳したのと同じだろうか。「オバマ社長」と訳すべきだろうか。
by oninomae | 2009-12-24 23:14 | バイオハザード・ワクチン