長期的に計画された金融危機--1977年「地域再投資法」の禍根 by 菊川征司
長期的に計画された金融危機--1977年「地域再投資法」の禍根
こうした一連の出来事は、国際金融資本家たちが長期的に計画した、世界統一政府樹立への3つのルートのうちの「地域主義」、「ばらばらの機能主義」(1章121頁参照)を同時に使って引き起こされたプロジェクトと考えられます。
第2次世界大戦後の繁栄を謳歌してきたアメリカを、その地位から引きずり下ろして北米連合の中の一国にすることと、金融危機を世界中に波及させて経済サミットを通じて世界統一通貨の必要性を認識させようとしたのです。
このプロジェクトはデービッド・ロックフェラー[David Rockefeller, Sr., b.1915]が、自分の傘下の外交問題評議会や連銀、時には大統領にまで指示を出していたのだと思われます。

この男には、アメリカの自由経済を破綻させると同時にドルを崩壊させ、憲法上では制約のかかった連邦政府の権限をさらに強化して、アメリカを社会主義国化したいという長年の宿願がありました。それで、自分の息のかかった人間を大統領の地位につけながら、じっとその機会を待っていたのです。

彼は、自分の眼鏡にかなった人間をホワイトハウスに送り込み続けました。39代ジミー・カーター(在職1977年-1981年)、41代ジョージ・ブッシュ(在職1989年-1993年)、42代ビル・クリントン(在職1993年-2000年)、43代ジョージ・W・ブッシュ(在職2001年-2008年)の4人は、ロックフェラーの忠実な臣下だといえます。
とくにまったく無名だったカーターとクリントンは、ロックフェラーの引き回しのお陰でホワイトハウスで仕事ができたのです。 ジョージア州の大ピーナッツ農場の経営者が、ホワイトハウスに住み始めた最初の年、"1977年"に、サブプライム・ローンが誕生するきっかけとなる地域再投資法が作られているのは、偶然の出来事ではないのです。
この法案ができてから間もなく発生したのがS&L危機[Savings and loan crisis]です。

この時は信用度の低い人に貸し出した家のローンを、国内で債権化して売り出したことがアメリカ国内に金融危機を発生させました。これを見たロックフェラーには、今回の2008年の金融危機"成功"とその後の対策までの明確なビジョンがあったのでしょう。それを今度は国外で売ったので前回とは比べようもないほど大規模な金融危機が起きたのです。そうした状況を事前に予想して自由市場経済を奉ずるグリーンスパンを1987年に連銀議長にすえ、セービングズ・ローン危機後も何らの法的規制もさせなかったのです。



サブプライム問題の遠因となる一連の法律を作らせて、悪徳ローン会社とウォール街の二人三脚で、巨大な果実の成る種をまかせたのです。



菊川征司 世界恐慌という仕組みを操るロックフェラー 第4章 経済編:八百長 p277-279より





「断末魔」は、中央銀行家にコントロールされたままの各国政府・地方自治体です。

「救世主」?

by oninomae | 2009-06-15 21:58 | 金融詐欺