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かくて「オリンポスの神々」は世界の有産者たちに予告していた by ゲイリー・グラム


かくて「オリンポスの神々」は世界の有産者たちに予告していた

兵器の開発レースは続いていた。一九六九年七月一日、新しい生物兵器が近々登場することが議会で遠回しに報告された国防総省における細菌戦の専門家、マッカーサー博士[Dr. McArthur]は下院予算委員会で証人として、現在われわれがエイズウイルスに関して知っていることを実際に、次のように説明してみせた。

「おそらく五年から十年以内に、新しい感染性の微生物がつくられることでしょう。その微生物は現在知られている病原性微生物の性質とは重大な違いがあります。その相違点のなかで最も重要なものは、われわれが通常、感染症から身を守り、相対的に健康な状態を保つための手段としている免疫力や治癒力ではその微生物に歯が立たないという点であります。このような計画にかかる費用のトータルはわれわれはこれを五年間で完了させるつもりですが一千万ドル前後であります」

彼がこのように述べたのはアメリカで最初のエイズ症例が報告される十年以上も前のことだったのだ![注3]

一九七〇年十月二日、国防総省長官ロバート・S・マクナマラ--ベトナム戦争当時、彼の「戦死者数」戦略は有名だった--は、世界各国の銀行家たちを前に今彼らが直面している危機について演説した。

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「まず、最も危険な問題から始めましょう。人口増加。これが、これからの数十年間、世界が直面する最も重大な問題です」と。

現在の傾向から推測すると、世界の人口が安定するのは二〇二〇年頃で、そのとき人口は約百億人、つまり一九七〇年当時の人口の二倍以上になるだろう、とマクナマラは述べた。

「発展途上国それらの国々の人口がそのころには世界人口の約九割を占めることになるのですがの貧困、ストレス、飢餓、人口過密、そして欲求不満のレベルが高まり、社会的安定や、政治的安定を求めることはとうてい不可能になるでしょう。さらにいうなら、軍事的安定などとても望めません」

明らかに、マクナマラは世界の「有産者」たちに向かって、もし何か行動を起こさなければ直面することになる混乱を予告していたのである。「そのような世の中で生きたいと思う人はいないでしょう」と、マクナマラは続ける。

「そんな恐ろしい世界状況が訪れることを阻止することはできないのでしょうか。確実とはいえませんが、人口が百億人にまで膨れ上がるのを防ぐためには、二つの可能性が考えられます。現在の出生率を急激に減少させるか、死亡率を高めるかです。ほかにはとるべき道はありません」

そして彼は「もちろん、死亡率を高める方法はいくらでもあります。熱核爆弾の時代となった今、瞬時に達成することができます。また、飢謹と疫病は古来からの自然な人口の削減法でした。そして、今もその方法は生き続けています」と結んだ。ある諜報部員が私に教えてくれたところによると、マクナマラは新しい生物兵器の開発をほのめかしていたのだ。そして、マクナマラは会合のあと、厳選された代表者とその方法について実際に議論したという。

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おそらくマクナマラは核戦争を馬鹿にしていたのだろう。ラッセルですら核戦争による解決を提唱してはいなかった。そして、世界銀行の頭取を務め、国防長官であり、オリンポスの神々の代弁者であったマクナマラは、化学細菌兵器研究所が行なっていた秘密研究の内容を知っていたのだ。生物兵器が実行可能であることを彼は知っていた。のちにブッシュ大統領の国家安全保障顧問になったブレント・スコウクロフト[Brent Scowcroft]が書いた国家安全保障『覚書二〇〇〇』の内容も熟知していた。

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この覚書には、合衆国の政治的経済的利害関係によって、 「大統領および国務長官は第三世界の人口増加を抑制する問題を最重要課題として扱うよう要求されることになるだろう」 と書かれている[注4]。

この生物学的な人口抑制に関する研究の秘密は厳守されていた。報道機関には一言も漏れなかった。ちょうど「マンハッタン計画」で何千人もの科学者、技術者そして労働者が原子爆弾をつくろうとしていた数年間、情報が漏洩することがまったくなかったように。

現在でも入手できるのは、古い極秘文書や秘密の科学論文に残されている断片的な情報のみである。ある極秘報告書には、一九七二年コールドスプリングハーバーでは、致命的な新しいウイルスの免疫反応性を遺伝子レベルでコントロールする研究に焦点が絞られていたことが記されている[注5]。

[注3] 非常に奇妙で、しかも非常に危険なことが起こりそうだという予感を一部の優れた科学者たちは感じていた。ノーベル賞を受賞した生物化学者ジョシュア・リーダーバーグ[Joshua Lederburg]はモノクロナル抗体の危険性について警告を発した。モノクロナル抗体は、たんぱく抗体で、異常細胞などの異質の物質を認識するとこれに結合して人体の免疫機構において決定的な要素を形成する。(モノクロナル抗体生産用に)融合した細胞はハイブリドーマと呼ばれる。(引用注:ここの2文の訳は換えました)リーダーバーグが懸念していたのは・フォートデトリックで行なわれていた研究の内容だった。フォートデトリックでは、従来自然な方法ではとてもつくり出すことが不可能だと考えられていた数量の抗体を生産する研究を行なっていた。

なぜそれがノーベル賞受賞者を不安にさせたのだろう? ハイブリドーマを使ったフォートデトリックの実験の真の目的は、人体の免疫機構を破壊する方法と手段を見つけることにあった。もっと多くの抗体を生産して供給する方法と手段を発見するためではなかった。フォートデトリックのウイルス学者や神経薬理学者たちは、CAB兵器に使用された神経毒が脳や神経系を攻撃し、即座に意識を喪失させ、それとほとんど同時に麻痩を起こさせることを確認したかったのだ。このような物質とエイズウイルスをミックスすることは非常に困難な仕事であったが、見事に成功した。

[注4] 米国国務省は貧しい国々の人口を削減するために考え出された多くの秘密工作に加担してきた。よく知られているものは、トーマス・エンダースが監督したカンボジア計画と、トーマス・ファーガソン(国務省のニカラグア担当官)のニカラグア計画である。

[注5] それから何年もたった一九八四年、勇気ある三人のウイルス学者、デビッド・バルチモア[David Baltimore]、ロバート・ワイス[Robert Weiss]、そしてシール博士[Dr. Seale]は口を揃えてこう発言した。 人類にとって恐るべき威力をもった遺伝子組替え技術を利用してレトロウイルスをつくるノウハウは、一九七〇年代初期にはすでに完全にできあがっていたと確信している、と。実験室の外で、レトロウイルスの遺伝子組替えが人間の体内で自然に起こることは知られていなかった、と三人は語った。エイズウイルスと他のレトロウイルスとの重要な違いは、いったん人体に侵入すると、感染者の細胞が永久に遺伝子レベルの変化を起こし、ウイルスの増殖が驚くべき速さで進むという点である。したがって、エイズ患者はまったく新しい遺伝子をもつことになり、生きている限りさらに多数のエイズウイルスを生み出すことになってしまうのだ。つまり、感染者はエイズウイルスの製造工場と化してしまうのだ。


ゲイリー・グラム 暴露 エイズウイルスは細菌兵器だった(原著 1994) 6章 アルフレッド大王計画と世界保健機関 p69-72より

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by oninomae | 2009-05-23 17:19 | バイオハザード・医療  

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