フォートデトリックの試験に獣医が参加した謎 by ゲイリー・グラム
フォートデトリックの試験に獣医が参加した謎
米国化学細菌兵器研究所は、威力ある新兵器を一日も早く開発するようにプレッシャーをかけられていた。ベトナム戦争の激化にともない、米ソの関係はこれまでにないほど悪化していた。両政府は、相手国の意図や戦力に対して偏執的といえるほどの強い恐れを抱いていた。したがって、一九六九年に英国とアメリカの諜報部員が発見した驚くべき事実を知って、内情によく通じている人々は激しいショックを受けた。
情報によれば、当時ソ連におけるウイルス学の第一人者だったヴィクトル・ザダノフ[Victor Zhdanov]ひきいるソ連のウイルス研究グループが、「死病に冒された子牛の血清」に混入させたヒトの白血球からレトロウイルスを分離することに成功したというのだ。となると、アメリカは兵器開発レースでソ連に遅れをとったことになる! 西側諸国の研究施設が、ヒトの白血球がウシのビスナ・ウイルスを寄生させて成長を助けることを証明するまでにはもう少し時間がかかった。 (引用注:米ソ見せかけの対立の中で、悪意に満ちた兵器を両陣営に作らせていったのだろう)
これでやっと、なぜフォートデトリックの試験に獣医が参加したか、そしてなぜ政府が第一線級の獣医であるO・W・ジャッド博士[Dr. O. W. Judd]に、ヒトの白血病は動物には感染しないことがわかっているのにもかかわらず、白血病の研究をさせたかが説明できる。
なぜ、ハーバード大学の獣医学部で白血病の研究が行なわれたのか? 極秘報告書によってその謎の一部が解き明かされている。 フォートデトリックの研究者は、マエディ・ビスナを予防するワクチン開発の四十年間にわたる失敗の記録と、ウマの感染性貧血を予防するワクチンの八年間の研究記録をすべて手に入れていた。
実験には、ヒト白血病ウイルスと親類関係にあるレンチウイルス、ウマの伝染性貧血ウイルスも含まれていた[注2]。テストの目的は、新しい「カクテル」がシラミバエ--一般的な感染経路。ウマでは性的接触によって伝染しない--など針をもつ昆虫によって人に媒介されるかを調べることだった。 感染の頻度および「接触」の効率の点からみて、ヒトの組織を使った実験では感染は成功した。
ここで重要なのは、ウマ、ヒツジ、ウシに由来する三種のウイルスの要素がエイズウイルスに感染した人間の体内で発見されたという点である。そしてこれらがすべて「レトロウイルス」であったことも重要である。細胞内に侵入したレトロウイルスは細胞の遺伝子を実際に変化させてしまう。これが本当にエイズウイルスに感染した人の体内で起こっているのである。ヒツジマエディ・ビスナ・レトロウイルスは非常にエイズウイルスに似ている。ウシビスナはエイズウイルスに酷似しているために、ときにはBIV--ウシ免疫不全様ウイルスと呼ばれることさえある。
[注2] アメリカの中流階級の若者はエイズによって重大な被害を受けている。最近現われ始めた症状は、慢性疲労症候群である。ウィスター研究所の行なった研究によれば、エイズウイルスHTLV-Ⅱ--やがて致命的な症状を現わすが、現在は無症状のまま潜伏しているウイルスと考えられている--が、現在報告されている慢性疲労症候群のすべての症例から検出されているという。
HTLV-Ⅱ(ヒト細胞白血病ウイルス)が登場したのはフォートデトリックでの実験のあとだ、と信じている研究者は多い。「慢性疲労症候群」は十年前までは非常にまれな病気だった。しかし一九八〇年代後半になって、HTLV-Ⅱの波がアメリカを襲い、恐るべきレベルにまで達した。諜報局は数百万人のアメリカの若者が感染していると見積もっている。 「慢性疲労症候群」は本当に過去数年間に突然広まっただけなのだろうか?この病気が発生したのは、これよりもさらに十年さかのぼるということはほとんど疑いないが、ただ、誰も気づかなかったのである。 ある極秘報告書にはこう書かれている。「テストの結果に血清変換が現われるまでには少なくとも十四年はかかる」と。 (引用注:現在では、通常、感染後二ヶ月くらいで抗体検出可能と言われてはいます。発症までの期間は、ケースによって差が大きく一年から十数年くらいの幅があるようです。その間にうつしていく仕掛けですね)

ゲイリー・グラム 暴露 エイズウイルスは細菌兵器だった(原著 1994) 6章 アルフレッド大王計画と世界保健機関 p67-69より抜粋

参考
WHO Murdered Africa The Greatest Murder Mystery of all Time
http://www.textfiles.com/conspiracy/africa.txt
AIDS is the biogenetic equivalent of the atom bomban article added by: Jeffrey Hare at 06012007
http://www.web-articles.info/e/a/title/AIDS--is-the-biogenetic-equivalent-of-the-atom-bomb/
by oninomae | 2009-05-21 19:35 | バイオハザード・医療