ゲイリー・アレンの警鐘、超国家政府の出現への3つの道程 菊川征司訳など
過去の二作を推奨しましたので、この本も、出版時に読んでみました。イスラエルの建国話が、「エドモンド・ド・ロスチャイルドさんの退屈しのぎの道楽」というのがちょっといただけないのですが、全般的にはお薦めです。それでは一部御紹介。
ヒトラー 「大きな嘘ほど民衆は疑わない」
『動物農場[Animal Farm]』で知られるイギリスの作家ジョージ・オーウェル[George Orwell=Eric Arthur Blair, 1903-50]は、「歴史は、勝者が書いている」といっています。
真実が我々一般市民に伝えられていないということは、オーウェルの見方をすると少なくとも過去250年の歴史はロスチャイルドとロックフェラーたちが勝者ということになります。彼らが今のところ勝者の立場を持続している大きな理由は、莫大な富を蓄積したことにあります。
彼らはビジネスの面で大成功し、その巨万の富を権力支配に振り向けて、地球全体を支配しようという大きな野望を実現させつつあるようです。
そのロスチャイルド家とロックフェラー家の両方に共通するものが2つあります。それは「大きな嘘をつくこと」と、「長期の展望に立った計画性」があることの2点です。
大きな嘘の典型的な例が9.11同時テロです。拙著『9.11テロの超不都合な真実』に書きましたが、
同時多発テロに関してブッシュ政権が発表したことは100%といってよいほど嘘で固まっています。1つの嘘をカバーするために次の嘘を呼びそれがまた別の嘘を呼ぶという連続で、最初から最後まで嘘に終始しています。
ヒトラーは、「大きな嘘ほど民衆は疑わない」といいましたが、実に真理のようです。
今でも大部分のアメリカ人は、同時多発テロに関して「ブッシュたちは何かを隠している」と考えている人が大勢いることが統計で出ています。とはいえ半分疑いながらも政府のいう「アルカイダ主犯説」を信じているのです。
お人よしで知られる日本人に至っては100%、アメリカ政府の発表をそのまま受け売りです。
大手マスコミの流す嘘を、頭から信じていて疑いもしません。
近年、きくちゆみさんなどの有志が、9.11関係の真相を追究しているアメリカの著名な人たちを招聘して講演会を開き、日本の皆様に真実を知ってもらおうと頑張っています。その地道な努力によって真相に気がついた日本人は多いと思いますが、全体から見るとまだまだ少数派なのは残念なことです。
(引用注:マスコミが洗脳兵器だと分かっていれば最初から分かるんですけどね)
たとえば:米国同時多発テロの「謀略史観」解析―真犯人は国際イルミナティ三百人委員会だ! 2001/11/25 出版
MI6(英国)元諜報員、元米軍関係者、共和党米大統領候補者リンドン・ラルーシュ、元英国テレビキャスターなど海外アナリストの、マスメディアでは絶対扱わない“危ない”最新・最深の情報を基に「週刊日本新聞」編集主幹太田龍が読み解く「911テロ」の全真相。
第1部 九一一事件の真相は、テロ支援超大国アメリカ、イギリスに取り憑いたユダヤイルミナティ三百人委員会の高度戦略と見抜く。(マス・メディア、知識人学者の情報・解説では何も見えてこない、見当はずれの対タリバン戦争・「ニュー・ウォー」とは何か?;ビル自爆テロ…悪魔の巣窟英国に着目せよ!こんなにもあるユダヤイルミナティ謀略の証拠;テロ支援大国アメリカ様のいいなり―最悪の日本の対応 ほか)
第2部 今の今までマスコミで語られなかった九一一事件の真相は、米国とイスラエルの関係から急浮上してくる。“謀略説”である。(一瞬のエラー―WTC爆撃の陰謀を暴く!!;アメリカよ、目をさませ!「失われた環」を隠された危険を暴く!!;ローマ法の原理「誰が得をするか」を適用すれば、自ら答えは“イスラエル”と出る! ほか)
これでもわかりましたが、グルですよね。(2001年5月より公開。日本では同年7月から公開)
これはもう言うまでもないでしょう。
ゲイリー・アレンの警鐘、超国家政府の出現への3つの道程(ルート)
彼らの「長期の展望にたった計画性」の立案と実行の良い例が、前出のゲイリー・アレン[Gary Allen]の別の著作『新世界秩序にノーといおう』に書かれているので、その内容を要約します。
この本はアレン氏が生前に書き上げ、死後1年たった1987年に出版されました。22年前に出版されたこの本の59頁から60頁にかけて、2008年に起きた金融危機に連なることが書かれていますので、少し長くなりますがその全部分を翻訳します。
**
まとめると、<新世界秩序>の達成には、3つの大きな道がある。
そのうちのーつは今まで述べてきたように、国連とその関連する機関のパワーを、事実上世界政府になるまで増大させることだ。現在の国連は多くの国がジャングルのように無秩序に存在しているだけで、世界統一政府になっていく可能性は少なくなっているが、第2次世界大戦以来、世界中でその範疇で大きな役割を果たしたことは間違いない。
<新世界秩序>に至る2つ目の道は、「地域主義」と「ばらばらの機能主義」が関係している。これは地球をいくつもの地域ごとの政府や連合政府に分割して、それを全世界的に包括する官僚によって統治する。三極委員会はこの2つ目のルートで世界統一政府樹立を目指している機関だ。そのアイデアは、独立した国家をより大きな地域内で統合して、その後各地域を合同させて、1つの世界的な政府にすることから成る。
また別の側面での「ばらばらの機能主義」による<新世界秩序>への道は、「経済サミット」だ。経済サミットは1976年以来年に1回のぺースで開かれており、世界経済をコントロールする最善のやり方を決めるという名目になっている。だが実際には国際的な政治上の会議なのだ。これは「ばらばらの機能主義」戦略における必要不可欠な重要眼目だ。
拡大する世界的な累積債務危機(発展途上国が先進国から借り入れた債務の累積の増加によって生じる世界経済・金融面での危機的状況)は、国際的な財政上の問題を改善するための世界統一通貨の推進を協議すること同様に、経済サミットを正当化する通常の弁明理由だ。
このアイデアは、世界中の国家とその国民を可能な限りお互いに依存するようにして、どのような金融や財政の危機が発生しようとも、お互いにその影響を受けやすくするためなのだ。
それから指導者たちは、問題を解決するための唯一の現実味のある解決方法として、すべての国家が受け入れるという条件つきで、新しい形の国際的な組織や世界政府を宣言するのだ。そして相互依存のために、全世界の国家がその問題解決を受け入れるしかない。
この3つ目の新世界秩序へのルートは、国連の補助機関や国際通貨基金(IMF)、世界銀行、関税や貿易に関する一般協定(GATT:General Agreement on Tariffs and Trade)、G6サミットの参加国家などのような1つの世界を目指す他の組織の、支配力と支配を及ぽす範囲や権限の強化によって達成されるのだ。
**
スタート時は6カ国しかなくてG6だったものが、今回の金融危機に集まったのは20ヵ国に及んでいて、G20にまで拡大しています。
菊川征司 世界恐慌という仕組みを操るロックフェラー 第1章 歴史編:ロスチャイルド p119-123より
by oninomae | 2009-04-20 20:58 | イルミナティ