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国際的な銀行家によって支援されたボルシェヴィキ革命 by G・アレン&L・エブラハム 1

国際的な銀行家によって支援されたボルシェヴィキ革命 by G・アレン&L・エブラハム  1


連邦準備制度が創設されて、国際的な銀行家たちは、陰謀のために国家の負債を無限につりあげる道具を手に入れた。つまり彼らは巨額の利息と、負債者に対する統制力をわがものとしたのである。こうしてウィルソンの任期中だけでも国家の負債は実に八〇〇%も増大したのである。

連邦準備法が調印される二ヵ月前、インサイダーたちは国家に利息を確実に払わせるメカニズムを編み出していた。それは累進所得税であり、力ール・マルクスが『共産党宣言』で掲げた、一国を社会主義化する十原則のうちの第二の原則にあたるものである。

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われわれは普通、金持ちは累進的に増える所得税をきらい、これにさからって戦うはずだと考えがちであるが、実際はその逆で、最も豊かなアメリカ人たちはそれに賛成しているのである

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少数の人びとは、疑いもなく公益性という点からこれに賛同している。なぜなら最初、税は非常に少なかったからである。また他の人たちは、所得税とあとからやってくる相続税を回避しようという計画でこれに賛成し、これを容易にする。そしてこの図式はつぎのような背景から生じたのであった。

すなわち、世紀末になると、地方の杜会主義者集団である人民党主義者たちは一定の力を獲得し、ニューヨークの銀行家たちと独占産業家たちのもっている権力に対して挑戦しはじめた。人民党主義者たちは合理的な解決方法を示しはしなかったが、多くの正当な問題提起を行った。しかし彼らは不幸にも、彼らの戦いの対象であり、政府をコントロールしている銀行独占が自由な企業制度の産物であるという信仰にふけっていた。

カルテル主義に対する人民党主義者のおどしが左からやってきたので(「自由放任主義」のための政治的組織というものは存在しない)、インサイダーたちはこの左を排除するという挙に出た。キグリー教授は、モルガン商会が合州国に政治的左派を浸透させることを五十年以上も前に決定していたことを明らかにしている

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この試みは難しくなかった。なぜなら、左翼集団は自分たちの信条を一般にひろげるために、どうしても資金などの援助を必要としたからである。
それをなしたのはウォール街であった。キグリー教授によれば、モルガン商会の決定には異常なことは何も含まれていなかった。というのは他の銀行家たちが、もうすでにそれについて語っており、さらにそのような試みを企てていたからである。これについてキグリー教授は、さらにつぎのように言っている。

「ウォール街の支配的な金融業者が左翼の人びとを採用したことで、事態は容易ならぬものとなった。そしてそれは、この税政策に直面して、すべての金融業者が財産保持のため税を逃れるという策に出たときに生じたのである・・・」 (『悲劇と希望』九三八頁)。

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過激な運動というものは、大資金か、外からの援護がない限り決して成功しないものである。二十世紀の偉大な歴史家オスヴァルト・シュペングラー[Oswald Spengler, 1880-1936]は、左翼がその公然の敵である大富豪によってコントロールされていることを、アメリカの自由主義者が認めようとはしないことを洞察した一人である。

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彼はその記念碑的た著書『西洋の没落[Der Untergang des Abendlandes]』でつぎのように言っている。

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  金という利益のために作動せず、またそれゆえに金によって操作されていないプロレタリアート的運動や共産主義的運動など、どこにも存在していない。そしてこのことがその運動の指導者の間にいる理想主義者によって意識されていない場合もそうなのである(1)」。

人民党主義者の運動が基本的には陰謀的ではなかったとしても、そのイデオロギーと党綱領は、インサイダーの利益に奉仕するのに適していた。なんとなれば、人民党主義者の目標は権力を政府に集中させるところにあったからである。インサイダーたちはこの権力をコントロールし、それを自分たちの目的のために奉仕させる方法を知っていたインサイダーたちはもちろん、競争相手を支持することにではなく、それを制限することに関心があったのである。

コルコ[Gabriel Kolko, b.1932]教授は、強力なマニプレイターたちが一致してルーズヴェルト・ウィルソン時代のいわゆる「革新的立法」を大いに支持していたことを証明している。

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彼によれば、この立法は表面では悪用の制御を意図していたが、実際にはこの悪用をなす者の利害と一致するように作成されていたのである。コルコ教授は彼の著書『保守主義の勝利[]The Triumph of Conservatism』(この「勝利」をコルコは誤って大企業の勝利であると考えているが)の中でつぎのように言っている。

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  「多くの事業家が、自分らの事業に対する最大の国家的干渉を期待して、そのために運動する真の理由は、歴史家や国民経済学者たちによって事実上無視されてきた。この見過ごしは<アメリカの産業はその活動をさまざまな部門において随意に合理化できるほど--たとえば生産と価格を規制すること--中央化し、独占化している>という幻想に由来している。しかし、ちょうどその逆こそ真理なのである。もろもろの会社の多くの合併や発展を度外視すれば、今世紀はじめのアメリカ経済を支配している傾向は、増大する経済競争であった。競争は、しかし多くの大会社や金融上の特権をもった利益集団には許し難いものだった・・・」。

インサイダーたちにとって、増大する競争を停止させる最良の策は、その競争相手に累進所得税を課し、同時に自分たちにはその裏口をつくるような法律を作ることである。事実、累進所得税が統制を獲得しようとする者にのみ利したということには、これに賛成した者の中でも、ほんの少数の者しか気がついていなかった。これについてフェルディナンド・ランドバーグ[Ferdinand Lundberg, 1902-1995]は、その著書『富豪と超富豪』(The Rich And The Super-Rich)でつぎのように言っている。

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  「最後に、そしてついに、この所得税制から出てきたものは、国民の家計簿ではただの傍注にとどまった。一般の大喝采を受けたこの所得税法は、だんだん<逆手式に>大衆税となってきた」。

この時期を通して、連邦準備を巧妙な偽装のうちに創設しようとする陰謀家の一人であるネルソン・オールドリッチ[Nelson W. Aldrich, 1841-1915, ネルソン・ロックフェラーたちの母方の祖父]とJ・D・ロックフェラー[John Davison Rockefeller, Sr, 1839-1937]は、上院でインサイダーの代弁役を演じていた。
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ランドバーグは、「オールドリッチがしゃべるとき、ジャーナリストは(それがオールドリッチの言葉であっても)、その基本線が確実にビッグ・ジョン(D・ロックフェラー)によって考え出されたものであることを前提にして聞いていた・・・」とい言っている。その数年前には、オールドリッチはこの所得税法に「共産主義的、かつ杜会主義的なもの」というレッテルを貼っていた。しかしこの彼は、一九〇九年には劇的な反転をなし終えていたのである。『アメリカ人名辞典』はつぎのように解説している。

  「敵側の攻勢がその頂点に達したとき、彼(オールドリッチ)は、所得税法を制定しようとする議会を強化するため、大統領(タフト)の支持を得て憲法改正案を上提し、それによって敵側の帆から風を奪ってしまった」。

ハウワード・ヒントンは、コーデル・ハルについての伝記の中で、議会で所得税法を熱心に推したハル議員がつぎのような驚くべきことを書いていると言っている。

  「過去数週間、われわれは共和党のいわゆる<伝統的で保守的な>指導者たちが、下院で、生涯抱きつづけてきた考え方を突然反転させ、不快感を顔一面にあらわして、もちこまれた所得税法改正案に賛成するという意外なドラマを演じた。それは周囲を大いに驚かせるものだった(3)」。

税支出を回避するためのインサイダー用の裏口が、ともかくも今ここに開かれたのである。所得税法が可決される前に、その改正案が州によって承認されたころ、ロックフェラー財団とカーネギー財団は活躍のまっ最中だった。

私たちはここで、さまざまな反トラスト法規が採決されたとき、その狙いはスタンダード石油(ロックフェラー)とUSスチール(カーネギー)の独占を破ることにあるといわれていたことを想い出すべきであろう。

ところが、この独占者たちが今その資産を無税のまま組み合せることができるようになったのに反し、その競争相手は累進所得税にぶつかり、資本を積み重ねることが難しくなった

社会主義とは、すでに述べたように、インサイダーたちのための資産合併計画であり、統制計画である。 

下院のため一九五三年に財団についての調査を行ったリース委員会は、ロックフェラーとカーネギーのさまざまな財産が、その創設から杜会主義に援助を与えてきたことを、圧倒的な量の証拠資料によって証明した

いまや陰謀家たちは、国家の負債をふやしながら、国家が毎年この負債利息を支払うために必要とする(国民の)納税は回避するという機構をつくり出したのである。 国家が負債をふやす理由が必要である。そのためには戦争が最も適当であるとされたとき、彼らは戦争を仕組む。こうしてついに、ヨーロッパに第一次世界大戦が仕組まれたのである。 

ゲイリー・アレン&ラリー・エブラハム インサイダー 第四章 国際的な銀行家によって支援されたボルシェヴィキ革命 p106-111より

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参照

超富豪の権力のための社会主義 by G・アレン&L・エブラハム 1
http://satehate.exblog.jp/10361412/


超富豪の権力のための社会主義 by G・アレン&L・エブラハム 2
http://satehate.exblog.jp/10368879/


超富豪の権力のための社会主義 by G・アレン&L・エブラハム 3
http://satehate.exblog.jp/10379087/


超富豪の権力のための社会主義 by G・アレン&L・エブラハム 4
http://satehate.exblog.jp/10410666/


超富豪の権力のための社会主義 by G・アレン&L・エブラハム 5
http://satehate.exblog.jp/10619224/

by oninomae | 2009-03-27 21:21 | イルミナティ

 

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