世界政府への道 by ゲイリー・アレン 4 日本人の総背番号化と思想管理
過去数十年の間、アトランティック・ユニオンや世界連邦協会、その他多くのエスタブリッシュメント組織は、世界政府の実現をめざす忍耐強い漸進主義のコースをたどってきた。これらの組織を指導するCFRの幹部たちは各国の民衆が一晩で世界政府を受け入れるほど教育が進んでいるとは思っておらず、ともかくも粘り強く反対者を孤立させ、各国の指導部を彼らの代理人によって固め、最終的な目標に確実に到達しようとしている。
しかしながらこのところ世界の億万長者や欧米の多国籍企業幹部はなぜか苛立ち気味であり、かつてのような忍耐力を明らかに失ったとみられる徴候が目立ってきている。そのことは七〇年代に入ってから西側世界でテロリズムが急激に増え始め、数多くの予想できない「偶発事件」が次々に起こっていることからも十分に推察できる。彼らの苛立ちの原因とみられるのは、この七〇年代に欧米諸国やソ連、中国共産圏の著しい経済的低迷とは対照的に東南アジア諸国がめざましい発展を遂げ、特に日本の存在が無視できないまでに大きくなったことである。日本の動向は彼らを苛立たせ、彼らに軌道修正を迫るほど大きな圧力となっているが、大部分の日本人はそのことに気づいていない(訳註:国連の公式統計によれば、一九八O年の世界総生産約一〇兆ドルのうち日本は一兆二〇〇〇億ドルを占めており、これは中国の五〇〇〇億ドル、ソ連の一兆五〇〇億ドルより多く、ECの二兆七〇〇〇億ドル、アメリカの二兆六〇〇〇億ドルに次ぐ規模となっている。その他の百数十カ国を合わせた総生産高がアメリカ一国の規模に満たない二兆ドルであることを考えれば、彼らが日本の発展に恐れを抱き、何とか日本の政治・経済・軍事力を彼らの支配下に取り込もうとやっきになるのも無理はない)。
やがてアジアに起こる激しい変化を暗示するかのように、世界の億万長者が日米欧三極委員会Trilateral Commission(略称TLC)を新たに設けたのは一九七三年のことであった。
この年、外交問題評議会の最大の実力者、チェース・マンハッタン銀行会長のデイヴィド・ロックフェラーが欧米と日本の指導的な銀行家や実業家、政治家、労働界のボスを招いて自分と一緒に多国籍活動を「計画」的に進めようではないかと提案した時、"ダビデ王"の提案に異議を唱えるほど大胆不敵な人間はいなかった
これまで永い間インサイダーたちの動向を注意深く観察してきた人々は、億万長者がその計画を大きく変更する際、しばしばニューヨーク・タイムズに短い記事を載せて仲間にメッセージを送っていることを知っている。
従って我々は、一九七四年六月一八日のニューヨーク・タイムズの片隅に「世界の圧酎的多数の生命と財産は、わずかひと握りの国家指導者によって下される決定の結ー果に左右される」という特電が掲載された時、日米欧三極委員会の行方にもっと大きな関心を払うべきであった。
この年、アメリカのニクンン大統領と日本の田中首相は強引に辞めさせられ、ロックフェラーに操られたフォード政権と三木政権が誕生した。
そしてこのあと日米欧三極委員会のメンバーは、ニューヨーク・タイムズの大げさな表現によれば「世界の圧倒的多数の生命と財産」に関わる重大な決定を下し、日本の中枢を億万長者の代理人で固めることにしたのである。
我々はこの時の決定がどんな内容をもつものであり、日米欧三極委員会のメンバーがどのような金脈と人脈をもっているか知らないですまされるだろうか (訳註:日本の金融機関と資本金一〇〇億以上の一部上場企業を対象に、年利二%の資金を売上高の二倍、もしくは資本金の一〇倍まで二〇年間にわたって無担保で融資する"M資金"は、日本の基幹産業を極秘のうちに支配下に収めようとするOHUの陰謀の有力な道具である。日米欧三極委員会の日本側委員の中に、"M資金"の関係者がいることは由々しい事態といわなければならない。また、三木内閣から大平内閣の時代まで採用された国債政策は、基本的にOHUの国家財政破壊策を無批判に受け入れたものといえる)。
『ひよわな花・日本』の著者として知られる三極委員会の事務局長ズビグニュー・ブレジンスキー(訳註:カーター大統領時代にジミー・カーターと同じCFR・TLCのメンバーとして彼を指導したユダヤ人。一九二八年生まれ。大統領と副大統領、CIA長官、国務長官、国防長官で構成される国家安全保障会議の議長を務めたロシア問題の専門家。なお、同書の日本語版を出したサイマル出版会は、ロックフェラーの影響下にある国際キリスト教大学の関係者を多数採用しており、ハドソン研究所の秘密支部も設けられている)は、日米欧三極委員会が設置されてまもなく、CFRの内部雑誌『フォリン・アフェアズ』に次のような注目すべき一文を寄せた。
私は、世界がひとつの共通のイデオロギー、ひとつの超政府を自発的に受け入れるとは考えていない。従って、この目標を実現するための唯一可能な実際的方法は、世界が生き残れるかどうかという共通の関心をかきたて、世界にその解決策を受け入れさせることである。・・・(中略)・・・大西洋共同体構想はたしかに冷戦時代の諸問題に対する創造的な答えであった。しかし今日の状況下においてその枠組みは余りにも狭いものとなり、国際共同体の前に立ちはだかる数多くの挑戦を受けとめ、その好機を生かすには不十分である。そこで私はかかる現実をすなおに認め、日本とアメリカ、ECの共同作業をさらに活発に進めることこそ、アメリカが現時点で最優先させなければならない中心的な政策課題であると提言したい。
要するにブレジンスキーは、共産主義の世界政府を我々が自発的に受け入れることはあり得ず、欧米とソ連の関係のみを問題にしてきた大西洋共同体構想だけではもはや不十分であるから、もっと包括的で強制力のある新しい計画を積極的におし進めるべきであると主張しているのだ(訳註:この計画はアメリカを含む大西洋共同体、およびアメリカを含む太平洋共同体の結束を訴え、食糧やエネルギー、情報、金融、軍備などをアメリカに依存させて、共同体諸国の包括的な支配を図ろうとしている。特にアジア太平洋地域にあって世界の富の九分の一を生産する日本は最大の標的であり、日本の国家指導者をOHUの代理人で固めることが世界政府を実現するための最優先課題となっている。日米欧三極委員会は、彼らの「前に立ちはだかる」日本を徹底的に叩きのめし、日本の国家障壁を完全に一掃しなければOHUの目的は達せられないという判断に基づいて創設された)。
日米欧三極委員会の会長には、CFRのメンバーで軍備管理軍縮局長を務めたジェラルド・C・スミス[Gerard Coad Smith, 1914-94]が就任した*。
スミスは三極委員会の目的を、次のように意味深長に語っているー「アメリ力とEC、および日本は、今や共通の問題に直面している。これら三つの地域は世界の富の六割以上を産する重要工業地域であり、環境問題をはじめとする現代工業杜会特有の諸問題について共通の関心をもっている。…-・(中略)……現在、これらの地域は地球上の諸問題について共同責任を分かち合わなければならない。しかるに我々のみるところ、三つの地域をひとつにまとめようとする試みは妨げられており、この結びつきをひき離そうとする国内要因によって脅かされている」 (訳註"傍点筆者追加)。
*スミスが軍備管理軍縮局長の地位を去り、日米欧三極委員会における新しいロックフェラー作戦の展開を指揮することになった意義を見過ごしてはならない。第8章で述べるように、世界各国の武装解除をめざす軍備管理軍縮局は世界政府に対する抵抗を事前に排除しようとするインサイダー計画の重要機関である。そのような重要機関の最高ポストをスミスが後進に譲ったということは、日米欧三極委員会がそれよりはるかに重要なものであることを意味していないだろうか(訳註:スミスはCFRの最高幹部で構成されるRF&A"ロックフェラー家とその仲間たち"の一員で、CFRの他のメンバーが知らない秘密をより多く知っている)。
デイヴィド・ロックフェラーが日米欧三極委員会の第一回会合を東京で開いたのは、一九七三年一〇月二一日(~二三日)のことであった。その後彼らは一九七四年六月にベルギーの首都ブリュッセルで、一二月にはアメリカの首都ワシントンで会合をもち、この間に同委員会の目的を織り込んだ六つの共同声明を発表した。 "トライアングル・ぺーパーズ"と称されるこれらの三角関係公文書を注意深く読むと、そこには世界の億万長者が我々に否応なく承認を求めている「四つの目標」を見いだすことができる。
その第一は世界的なクレジット決済システムを整えること、第二は"持たざる国"に対して"持てる国"がもっと経済技術援助をすること、第三は共産圏との貿易をさらに積極的におし進めること、第四は石油危機や食糧危機を回避するため、より大きな国際機関の提言を受け入れることである。
読者は、これらの目標が「四つの近代化」をめざす共産中国の基盤強化を図り、エネルギーや食糧、金融その他の指標に対する彼らの支配を強化するために提出されたものであることがわかるだろう。
もし読者が日米欧三極委員会はこれから何をしようとしているのかと考えているなら、すでに彼らはこれらの目標を着実に具体化しているのだということを知らなければならない。
今や日本はかつての欧米植民地を強化するかわりに、自分たちの恐るべき敵となるかも知れない共産中国の近代化を支援し、自らの足場を巧みに切り崩しにかかっている彼らの代理人の思うがままになっている (訳註:共産中国の真の支配者を知らない"お人よし"の日本人は、中国の見せかけの"自由化"を本物と勘違いしてあとで裏切られるかも知れない。TLCの日本側メンバーが広東経済特区の開設に尽力したお蔭で、中国軍の近代化が加速されたことはまず間違いない)。
そもそもデイヴィド・ロックフェラーが日米欧三極委員会をつくったのは、日本の政財界、官界、アカデミズムの実力者を彼らの代理人として仕立て上げ、これらの人々の個人的な影響力をフルに生かして日本の軌道修正を図ることであった。
彼らは、日本をアジア太平洋連合におけるアメリカの良きパートナーとしておだて上げる一方で、対ソ包囲網の一環を強化するという口実で共産中国の基盤強化に日本を駆り立て、将来の大合併に到る道を日本が絶対に踏みはずさないよう監視しているのである。
もし日本が彼らの警告を無視したり、彼らとは異なった世界政策を展開するなら、彼らはただちに日本の食糧やエネルギー、その他の資源供給をストップし、彼らの支配下にあるマスメディアを総動員して日本人を大混乱に落とし入れるだろう。
そのための基盤も着々と整えられているのである (訳註:すでにエネルギーと食糧の五〇%以上を支配下に収めた彼らは、目下、金融と情報を彼らの支配下に置くため急ピッチで作業を進めており、クレジット・力ードや電話力ードの国際化を進める中で日本人の総背番号化と思想管理を実現しようとしている。また彼らは、日米防衛技術協力を通じて日本の防衛システム全体の支配を図り、できるだけ日本が独自の宇宙防衛産業をもたないように仕向けている)。
(引用注:いよいよ総仕上げ中でしょうか。日本人の完全奴隷化も近い)
彼らは今、いつでも世界をかつてない大混乱のるつぼに叩きこめるよう準備しており、我々が彼らの世界政府を自発的に受け入れないなら力づくでもこれを実現してみせると意気込んでいる。
もし我々が彼らに対する備えを怠り、有効な反撃をただちに開始しなければ、近い将来訪れる世界の危機はかつてなく大規模で深刻なものとなることが予想されるのである。
ゲイリー・アレン ロックフェラー帝国の陰謀2(原著1976、訳書1986) p152-162 より
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というわけで、こういう本をすなおに読んでいた人には、今日がとうの昔に読めていたわけなんですよね。
参照
お札でわかる日本動物農場
http://satehate.exblog.jp/6926040/
マルクス主義は人類の普遍的な未来像が成熟する更に重要で創造的な段階を表す。
ロスチャイルドは「赤い交響曲」を指揮する。by Henry Makow Ph.D.
http://satehate.exblog.jp/10800240/
終了! フリーメーソン団の最終黙示録(アンコール) by Henry Makow Ph.D.
http://satehate.exblog.jp/10864509/
中央銀行家たちは全体主義権力を追い求める By Henry Makow Ph.D.
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共産主義とNWO :ウォール・ストリートのユートピア詐欺 By Henry Makow Ph.D.
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マルクス主義の秘教 by ラコフスキー & 優良惑星?
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イルミナティ反逆者が、緊急警告を発する(アンコール) By Henry Makow Ph.D.
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ビル・ゲイツ:羊の皮を被った悪魔主義者か? By Henry Makow Ph.D.
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独立史家デビッド・リビングストンがカバリストの陰謀を明かす By Henry Makow Ph.D.
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事実上の専制の正式化 by Henry Makow Ph.D.
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「不毛の年月」は共産主義へ導くだろうか? by Henry Makow Ph.D.
http://satehate.exblog.jp/10707394/
マルクス主義成立過程の種明かし by モルデカイ・モーゼ
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メシア思想とタルムードがマルクス主義の源流 by モルデカイ・モーゼ
http://satehate.exblog.jp/10658851/
資本論の源流もタルムード by モルデカイ・モーゼ
http://satehate.exblog.jp/10926138/
「帝国主義論」はユダヤ民族主義者レーニンの煽戦理論 by モルデカイ・モーゼ
http://satehate.exblog.jp/10677028/
すべてのユダヤ人(と非ユダヤ人)が知っておくべきこと By Henry Makow Ph.D.
http://satehate.exblog.jp/8315847/
転載「ゴルゴ14氏の悪魔王国の建設その3」
http://www.gameou.com/~rendaico/neoshionizumuco/golgo14_3.htm
何故共産主義思想が悪いのか 忍
http://turugi10.hp.infoseek.co.jp/kyousannsyugisisouaku.html
何故共産主義思想が悪いのか 忍
http://hiroshima.cool.ne.jp/h_sinobu/kyousannsyugisisouaku.html
「赤色テロル」型社会主義形成とその3段階 宮地健一
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mike/leninterror.htm
追記参照 2009.3.6
Millennium Endgame OUT OF EDEN
http://angel.ap.teacup.com/gamenotatsujin/338.html
さてMalachi Martinの本に戻ろう。1989年ゴルバチョフと三極委員会との密約には触れていないがバチカン主導でMikhail Gorbachev(MR.M)とヨハネパウロ二世が結託してNew World Orderつまりレーニン・マルクス主義の単一世界政府を造ろうとしていたことが理解できるがその背後にはMR.Zがいたという。つまりCPW(Communist Party of the World)である。
文書の中でルチア修道女は、「第三の予言は、キリスト教とキリスト教徒に対する、無神論を唱える共産主義の迫害と、それをめぐる戦いであり、20世紀における犠牲者の苦しみを予言したものだ」と主張している。
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13:ヨハネの黙示録 / 2章 13節
「わたしは、あなたの住んでいる所を知っている。そこにはサタンの王座がある。しかし、あなたはわたしの名をしっかり守って、わたしの忠実な証人アンティパスが、サタンの住むあなたがたの所で殺されたときでさえ、わたしに対する信仰を捨てなかった。
14:ヨハネの黙示録 / 2章 14節
しかし、あなたに対して少しばかり言うべきことがある。あなたのところには、バラム[Balam]の教えを奉ずる者がいる。バラムは、イスラエルの子らの前につまずきとなるものを置くようにバラクに教えた。それは、彼らに偶像に献げた肉を食べさせ、みだらなことをさせるためだった。
by oninomae | 2009-03-05 22:08 | NWO・番号付動物農場・警察国家