わが友・稲村公望と「かんぽの宿」スキャンダル by 山崎行太郎 ほか
わが友・稲村公望と「かんぽの宿」スキャンダル 山崎行太郎 2009-02-15
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20090215/1234659497
僕とは同郷(鹿児島)出身で、同級生の稲村公望氏(いなむら・こうぼう)は、「元郵政官僚」だが、今週発売の「サンデー毎日」に写真入で登場し、「かんぽの宿」スキャンダルに関して取材を受けて、「元大物郵政官僚が実名告発」というサブタイトルの下に、「『かんぽの宿』入札疑惑は、平成の『官有物払い下げ事件』です」と批判し、「郵政民営化」一派へ宣戦布告している。
彼は、鹿児島県徳之島生まれだが、鹿児島ラサール高校を経て東大法学部を卒業、卒業後は郵政省に入り、国際畑を中心に郵政官僚として活躍、「日本郵政公社」発足時には人事・広報担当の「常務理事」に就任したが、いわゆる小泉純一郎元首相の主張する「郵政民営化」論に当初から徹底的に反対し続けために、郵政解散・総選挙直前に退任を余儀なくされたという経歴を持っている。
退任時には、毎日新聞(2004/4/1)で、「郵政公社『反民営化』理事が退任 人事で抵抗」と報じられたことからも明らかなように、「小泉・竹中改革」のメイン・テーマであった「郵政民営化」「四分社化」、そして今、単なるスキャンダルとしてではなく、政治的疑惑事件として問題化しつつある「かんぽの宿・入札スキャンダル」を論じる場合の「中心人物」、あるいは「当事者」の一人であることは間違いない。
稲村氏は、現在、中央大学大学院公共政策研究科客員教授だが、その一方で、「月刊日本」等で、「郵政民営化」批判だけでなく、「小泉・竹中改革」批判、「新自由主義」批判、「市場原理主義」批判を展開している。
ところで、稲村氏が「かんぽの宿・入札スキャンダル」との類似性を指摘する明治時代の「官有物払い下げ事件」とは、どういう事件だったのだろうか。この事件の登場人物も、実は、鹿児島・薩摩藩の人脈に関係している。
明治期に起きたこの「北海道開拓使官有物払い下げ事件」の中心人物は開拓使長官(北海道庁)だった黒田清隆で、

彼が、船舶、農園、炭鉱などを、実業家・五代友厚に、

「当時の金額で約1400万円を投じた官有物を38万円」という異常な安値で売り払おうとして大騒ぎになり、「明治十四年の政変」をも誘発した政治的大事件だが、この事件の主役である黒田清隆、五代友厚、ともに薩摩藩士であった。
いずれにしろ、明治の「北海道開拓使官有物払い下げ事件」と平成の「かんぽの宿・入札スキャンダル」は酷似している。
払い下げの役所側の中心人物が黒田清輝であり、西川善文日本郵政社長、竹中平蔵、小泉純一郎であるのに対して、異常に安価で手に入れようとする商人・実業家が五代友厚であり、オリックスの宮内義彦と見ていい。 (引用注:まあ、あたりまえですが)





ちなみに、この明治の「官有物払い下げ事件」に反対し、ストップをかけたのが大隈重信であるが、大隈重信は、「官有物払い下げ」は中止に追い込んだが、この事件の余波で、当時の政界の主流派であった伊藤博文を中心とする「薩長派」によって追放されている。いわゆる、「明治十四年の政変」である。
さしずめ、平成の大隈重信が鳩山邦夫ということであろうが、同じような「官有物払い下げ事件」ではあるが、それを取り巻く政界の勢力地図は、明治の「官有物払い下げ事件」と平成「官有物払い下げ事件」とでは、まったく違っている。
多分、平成の「官有物払い下げ事件」で、政界から追放されるのは、小泉・竹中一派の方であることは間違いない。


++
大衆には禁止したインサーダー取引ばかりするのはやめて下さい。
参照
テレビ by Svali & おテレビ様 by 林秀彦 + かんぽの宿 by 植草一秀ほか
http://satehate.exblog.jp/10771005/
かんぽの宿:一粒で二度おいしい
http://satehate.exblog.jp/10824607/
ジャパンポストからあるリストが突然削除された by 小野寺光一 衆院選前は地震・ミサイル?
http://satehate.exblog.jp/10875895/


酒鬼薔薇聖斗 健在
11:ヨハネの黙示録 / 13章 11節
わたしはまた、もう一匹の獣が地中から上って来るのを見た。この獣は、小羊の角に似た二本の角があって、竜のようにものを言っていた。
12:ヨハネの黙示録 / 13章 12節
この獣は、先の獣が持っていたすべての権力をその獣の前で振るい、地とそこに住む人々に、致命的な傷が治ったあの先の獣を拝ませた。
13:ヨハネの黙示録 / 13章 13節
そして、大きなしるしを行って、人々の前で天から地上へ火を降らせた。
14:ヨハネの黙示録 / 13章 14節
更に、先の獣の前で行うことを許されたしるしによって、地上に住む人々を惑わせ、また、剣で傷を負ったがなお生きている先の獣の像を造るように、地上に住む人に命じた。
15:ヨハネの黙示録 / 13章 15節
第二の獣は、獣の像に息を吹き込むことを許されて、獣の像がものを言うことさえできるようにし、獣の像を拝もうとしない者があれば、皆殺しにさせた。

16:ヨハネの黙示録 / 13章 16節
また、小さな者にも大きな者にも、富める者にも貧しい者にも、自由な身分の者にも奴隷にも、すべての者にその右手か額に刻印を押させた。
17:ヨハネの黙示録 / 13章 17節
そこで、この刻印のある者でなければ、物を買うことも、売ることもできないようになった。この刻印とはあの獣の名、あるいはその名の数字である。
18:ヨハネの黙示録 / 13章 18節
ここに知恵が必要である。賢い人は、獣の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。数字は人間を指している。そして、数字は六百六十六である。

TBS「ニュースキャスター」小泉万歳報道と情報操作二つの狙い 植草一秀
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-2cdd.html
マスメディアの懸命な情報操作行動の狙いは次の二点であると考えられる。
第一は、「郵政民営化」の見直しを阻止すること。「郵政民営化」は米国の要請に基づき、米国が日本国民の資産を収奪するために推進されてきた「ビッグプロジェクト」であると判断される。
郵政民営化法が成立し、日本郵政株式会社が発足した現在、政府保有株式の市場売却に進めば、「郵政民営化」はひとつのゴールにたどり着く。
ところが、「小泉竹中政治の真実」を日本国民が気付き始めてしまった。「かんぽの宿疑惑」は「パンドラの箱」が開いたことを意味する。この「パンドラの箱」からは、夥(おびただ)しい腐臭が立ち込めている。 (以下略)
小泉・竹中売国奴構造改革を追及したTBS時事放談 天木 直人
2009年02月15日
http://www.amakiblog.com/archives/2009/02/15/
詳しくは今日のメルマガで書いたが、このブログの読者にも是非伝えておきたい。
今朝早朝に流されたTBS系時事放談は野中広務と鳩山邦夫がゲストだった。その中で両者は驚くべき率直さで次の三点を国民の前で明言した。
1.小泉発言は「かんぽの宿」疑惑の追及が自分に向かってくる事を恐れた目くらまし発言だ。
2.「かんぽの宿」疑惑を追及している内に、小泉・竹中構造改革は米国金融資本に日本を売り渡した事がわかった。
3.日本のメディアは小泉・竹中売国奴構造改革に加担し、疑惑を必死に隠そうとしている。政局報道に矮小化しようとしている。
この三点セットこそ、これまで様々な人々がネット上で指摘してきたことだ。素人が何を言っても国民はそれを信じない。しかし裏を知り尽くした元自民党政治家と、現職の政権政党閣僚の口からこのいかさまが発せられ、全国の国民に流されたのだ。
この番組はユーチューブで繰り返し、繰り返し流され、何も気づかない多くの国民が知るようになればいい。
国民の覚醒によって、日本は崩壊のがけっぷちから、まだ救われる可能性が残っている。
++
蛇足:「欧州金融資本」も言ってくれよん。 土建行政ばかりに戻るのも嫌ですよ。手遅れになる前に、日本は政府紙幣を発行して、エネルギー関連に投資しましょう。それが、人類への貢献になる。
by oninomae | 2009-02-15 18:22 | 政治詐欺・政治紛争