個人の銀行口座はすべてFinCENに見張られている by ジョン・コールマン
キャッシュレス杜会を確立しようという動きは一九九五年七月、新たな局面を迎えた。G7各国がロンドンに集まり、海外での現金バンキング天国を閉鎖する方法を徹底的に議論しあったのだ。 米国は、現金に関するスパイ活動にかけては以前から世界をリードしてきたが、前大統領ジョージ・ブッシュ[George Herbert Walker Bush]は金融犯罪取締執行ネットワーク(FinCEN:Financial Crimes Enforcement Network)という怪物的なスパイ機構を新たに作り上げた。
これは行政命令という名の国王布告によるものだった。FinCENは、合衆国の全面的金融専制政治に向けての、これまでになく真剣な動きだ。また、ジョージ・ブッシュに代わってFinCENを作ったのが、共和党首脳部だったことも記憶しておくべきだろう。
金融スパイ機関をつなぐ新世界秩序のこのネットワークは一九九一年、あたかも合衆国憲法を越えるかのような存在として生まれた。 非合法なスパイの群れの頂点に立つのは財務省の金融犯罪取締執行ネットワークで、頭文字をとってFinCENとよばれている。 FinCENには、合法的な政府機関としての権力をもつだけの根拠もなければ、そのような明確な権限をもった者もいない。憲法と照らしてもFinCENには、個人の権利を土足で侵す権力など一切ない。これは合衆国修正第四条に保障されている。
FinCENが深く恩に着ているのは、ジョージ・ブッシュが国を裏切ったことだ。 あれがなければ、FinCENは死産だった。FinCENの自慢は、高レベルの金融情報機関を集めたなかで、いわゆる「独立の地位」をもっているごとだ。このクラブには、イギリスの国家犯罪情報ネットワーク(NCIN)やフランスのTRACFIN、デイヴィッド・ロックフェラーのインターポール[Interpol]などが所属している。
こういったネットワークが発表した目的に騙されてはいけない。特にFinCENはそうだ。 憲法違反の厳罰主義で武装したFinCENは、毎年数千万もの銀行口座に目を通し、国内外を問わず、無断で膨大な数の電話通話を盗聴している。しかも捜査令状や盗聴命令を申請するような手間は、まったく掛ける必要がない。
合衆国憲法修正第四条にはこうある。
「不法な捜索および逮捕押収に対し、身体、住居、書類および所有物の安全を保障される人民の権利は、これを侵害してはならない。令状はすべて、宣誓または確約によって支持される、相当の理由に基づいてのみ発せられ、かつ、捜索されるべき場所および逮捕押収されるべき人または物を特定的に記載するものであることを要する」
ジョージ・ブッシュの裏切りと、さらに同じくらい背信的な議会のおかげで、FinCENは修正第四条をまるごと、完全にぶち壊してしまった。
FinCENは、個人の私信や銀行口座や旅行記録や電話番号など、すべてに目を通すことができる。そして、わたしたちはそれをどうすることもできないのだ。
公表されているネットワークの目的--「唯一の目的は金融犯罪、とりわけ資金洗浄と戦うことである」--に騙されてはいけない。 FinCENの主な目的は、個人の現金資金のありかを捜し出し、それを目に見えるところへ狩り出すことだ。そして麻薬貿易や、武器あるいは核兵器製造レベルのウラン取引に関わったとして、その人物を告訴するのだ。現金こそ、FinCENの嫌悪する敵なのだ。
ジョン・コールマン 300人委員会 凶事の予兆 第7章 IT革命の未来はエレクトロニクス強制収容所 中、p345-347より
上記は絶版ですが、現在は以下で読めます。
コールマン博士は知っていた―さらに的中していく“世界経済”戦慄予言
株価暴落、デリバティブ崩壊、巨大金融機関の破綻、警告のすべてが現実となってしまった…なぜコールマン予測はかくも正確なのか?300人委員会の黒い野望を解析すれば、国際マネーの未来など、たやすく見通せるのだ。
さらに的中していく“世界経済”戦慄予言。
第1章 アメリカ経済、完全崩壊の序曲が聴こえる
第2章 破局の日、生き延びる道はあるのか
第3章 300人委員会は破局の時を繰り上げた
第4章 キャッシュレス経済生活がもたらす奴隷社会
第5章 IT革命の未来はエレクトロニクス強制収容所
第6章 ペーパーマネーと戦争の邪悪な相関図
株価暴落、デリバティブ崩壊、巨大金融機関の破綻、警告のすべてが現実となってしまった・・・・
なぜコールマン予測は正確なのか?
300人委員会の黒い野望を解析すれば、国際マネーの未来など、たやすく見通せるのだ!
by oninomae | 2008-12-23 05:22 | NWO・番号付動物農場・警察国家