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政治と謀略 by G・アレン&L・エブラハム 2 キャロル・キグリーらの証言

政治と謀略 by G・アレン&L・エブラハム 1 からの続きです。

政治と謀略 by G・アレン&L・エブラハム 2

陰謀論の立場をとる者は知的エリートには一人もいないという主張はあたっていない。たとえば、(引用注:イエズス会系)ジョージタウン大学の国際学部(Foreign Service School)のキャロル・キグリー[Carrol Quigley,1910-1977]教授をあげてみよう。
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彼をまさか極右と考える者はいないであろう。キグリー教授は「自由主義者」として完全に信頼されており、また、プリンストン大学やハーヴァード大学といった自由主義的エスタプリッシュメントの学問のメッカで講義をもしている。彼の一三〇〇ぺージにおよぶ大著『悲劇と希望』(Tragedy and Hope(5))で彼は自らの経験にもとづいて、一つの陰謀のネットワークについて語っている。
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キグリー教授はそこで「私はこのネットワークの秘密性にだけ抗議し、その目標には抗議しない」といっている。そして彼は次のように述べている。

  「私はこのネットワークの作戦を知っている。というのは、私は二十年以上も研究し、一九六〇年代の初期に二年間その秘密文書と図面を検査することができたからである。私はそれに対し反感をもっていないし、またそのほとんどの目標にも反対しない。私は生活の大半の時間において密接にそれ自身と、またそれがもっている多くの装置とに関わっていたからである。私は過去においても、またごく最近にも、この政策のいくつかについて抗議した。……しかし、一般的にいって、それらが秘密裡に存在することを彼らが望んでいることに、私はなんとしても賛同しかねるのである。そしてそれを一般に知らせることは、歴史的に重大な役割を演じることであると信じている」。

この文章の最後の節は、私に本書を書かせた大きなきっかけの一つである。しかし本書は、キグリー教授が「あらゆる国家の政治的組織と全世界の経済を支配する能力を有し、しかもこれを私的に占有する金融統制の世界組織を少なくとも創設しようとする」と描写しているこのネットワークの目標に断乎反対するものである。

もっと恐るべきことは、個人的活動すべてを意図的に統制することである。キグリー教授は「……各個人は誕生とともにコード化され、そのコードによって、教育や、兵役や他の公役義務、課税状況、そして年金との関係、また他人の死亡を助けたか否かにまで至る健康状況ないし医療状況などを示すことによって、その個人の自由はごく限られた個人的な領域まで統制される」と 観察している。(参考:マイクロチップと大いなる世界人間牧場 、 

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つまり、このネットワークは、世界の全政府を統制することによって、世界経済をコントロールしようともくろんでいるわけである。この目標を達成するために、陰謀家たちは冷血に、また意図的に戦争までもひき起し、これを利用するのである彼らは競争者すべてをしりぞけ、自由な企業を独占的にコントロールしている。キグリー教授はなんとこのことを許容しているのである(引用注:キグリー教授の「晩年の考え」については下記注*参照)。

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* 一九七〇年代の後半、ゲイリー・アレン氏は署名のない一通の手紙を受け取った。封筒には「ワシントン・D・C」と消印が押されていた。私はその手紙と封筒を見たことがある。差出人は、自分はキグリーの友人であり、キグリーは晩年に彼が著書で扱ってきた人びとは実は、彼がそれを書いているとき信じていたような社会の恩人などではなかったと結論した、と述べている。この匿名の差出人によれば、キグリーはアレンが抱いていたのと同じような考えを彼らに対して抱いていた、そしてキグリーは晩年、報復を非常に恐れていたということである。 ゲイリー・ノース  インサイダー2のエピローグp230より
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(引用注:なにしろ、自作自演の弁証法[マッチポンプ]でアジェンダを進めているだけですからね)
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われわれがインサイダー(部内者)と呼ぶこの集団は、このように自らを永遠なものにしようとしているが、このインサイダーの存在に気がついているのは、学者の間ではキグリー教授ただ一人ではない。しかし、インサイダーの存在を認識している他の学者は、インサイダーに公然と対抗すれば、自分の出世と生存までもおびやかされるであろうことも知っている。筆者はそのような人びとの何人かと接触していたので、そういう人びとが実際にいることをよく知ることができた。

宗教界にも、この陰謀の存在に気づいている指導的な人物がいる。一九六五年十二月二十七日付のUPI報道によれば、ローマン・カトリックのイエズス会総長であるペドロ・アルペ[Pedro Arrupe, 1907-1991]神父は、合同教会のための公会議についての意見表明の中で、次のような非難を行っている。 
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「この……神なき集団は、少なくともその上位の指導層は、あるおそろしく効果のあるやり方で活動している。この集団は手あたりしだい、それが学問的なものであれ、技術的なものであれ、杜会的なものであれ、あるいは経済的なものであれ、手に入る一切の手段を利用している。そしてこれは周到に用意された一つの戦略に従っている。この戦略は、国際機関や金融業界、またマスコミ、すなわち新聞、雑誌、映画、ラジオ、テレビの領域にまでおよび、それらのほとんどを支配下に収めている」。 (引用注:イエズス会の中核はもともとスペイン・カトリックにひそかに対抗する「イルミナティ」だったと思われるが、イエズス会総長は、表向きの立場上、役者として、「この神なき集団」を批判してみせるのだろうか?イエズス会総長が「インサイダー」ではないとは考えがたいところで、その点キグリー教授と同様の、第2バチカン公会議[1962-1965]をふまえた「位相心理学的」発言となっている可能性もある。……以下wikiより:1965年第31回イエズス会総会 (GC XXXI) でアルペは第28代総長に選ばれた。アルペは1983年まで総長を務めた。友人であり相談相手であったヴィニー・オキーフはアルペを「第2バチカン公会議の光でイエズス会を再建した第二のロヨラ」と呼んだ。……ただ、以下も引用しておきたい:1942年3月からアルペは広島の当時安佐郡祇園町長束にあった長束修練院の院長を務めた。1945年8月6日広島に原爆が投下されると医師として被爆者の第一次救護にあたった。アルペは後にこの時のことを「私の記憶に刻まれた歴史の外の永遠の経験」と述べた。彼は修練院を臨時の病院として200人の被爆者を手当した。アルペはイエズス会の初代日本管区長 (1958年-1965年) に選ばれた。……つまり、引用者としては、アルぺ神父が「インサイダー」だったとしても、彼には、 「この……神なき集団」に対する嫌悪感も生じていたのではないか と感じ取りたいのではあった。「神父」というのは、軍事偵察諜報員で当時日本軍の動向調査を行っていただろうし、原爆観察のために広島近郊に待機していた可能性すらあるのではあるが..) 

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インサイダーはアメリカの政権が行う政治をその最上位におき、そのすべての分野を操っているが、彼らが形づくっているこの陰謀集団の存在をひとに確信させることは容易なことではない。なんとなれば、ここでは真実は詩よりも異常だからである。本書はまさに史上最大の「刑事事件」について報告することになろう。資料を丹念に研究すれば、まず信じられないような姿で現われていることが、ただ単に存在しているというだけでなく、さらにそれが大いにわれわれの生活の全領域に影響していることに読者の皆さんは気づくことであろう。

陰謀が用いる第一の手段は、すべての人びとに陰謀など存在しないと確信させることであるそして陰謀の成果は、その存在と計画が いかに秘密裡に行われているか にかかっている。 
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陰謀家の能力とはまさに、そういうものなのである。学問の世界におけるエリートやマスメディアは、インサイダーの存在をいつも笑いとばすだけで、その活動を被い隠すことによってインサイダーのためにこの上ない援護射撃を行っている

さて、自分のことが新聞記事になったり、あるいは少なくともある記事の背後関係を知っている人なら誰でも、新聞紙上の話はたいてい全体的真実を語ってはいないものだということを、つまり客観的な報道というものはまれにしかないのだということを知っている。これには、いろいろな理由があげられる。まずリポーターにとって時間的・空間的限界というものがあるだろうし、また彼が尋ねたのは関係者全員ではないだろうし、あるいはもしかしたら一部の人だけが知っていて彼らはそれを隠しているかもしれない。さらにまた、リポーターが自分の考えや好みに合うようにあるデータをつけ加えたり、省いたりしたかもしれない。その記事を読む読者がもし出来事に自らも関わったか、そうでなければ自ら調査をして、その際、真実には大いに忠実であろうとしたときにのみ、その読者は事実関係について完全に近い判断をくだすことができるのである。これと同様に、全国的な、また国際的な次元での報告もまた、「客観的であれ」という要請に対して大きな負い目をもっている。

インサイダーに関係していることがらに人びとを注目させることは、心理的な問題でもある。そして、そのことがらが本来明確なことであればなおさらである。なんとなれば、人びとはたいてい自分の古い信仰や考え方にいつまでもしがみついていたいからである。コロンブスが人びとに大地は球体であって、円盤ではないといったとき、彼らは非常に当惑した。なぜなら彼らはそれまでの考え方を捨てて全く新しい見解を採り入れるようせまられたからである。当時の「知識人たち」はコロンブスをあざわらい、コロンブスに耳を傾けると自分の杜会的名声を失うのではないかと恐れた。またほかの人びとは、世界が球体であるなどとはそもそも信じようとはしなかった。これはあまりにも多くのことを複雑にするはずであった。つまり、平らた大地こそ彼らのエゴをともなった既得権であって、彼らはこの自分たちの宇宙観に挑戦するコロンブスに、「事実によってわれわれを混乱させないでくれ。われわれの精神はもうできあがっているのだから」といって悪態をついたのであった。

今日でも、いや、まさに今日こそ、より以上に多くの者を支配する杜会的状況はその知的誠実を求めているのではないだろうか。
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インサイダーを暴露する者は、マスメディアから連続射撃をあびせられる。それは、マスメディアがエスタブリッシュメントによって操られているからである。こうして、あらゆる問題の背後に現在のアメリカを根こそぎにする一つの巨大組織があるということをあえて主張する者は、誰でもその杜会的地位を奪われるという危険にさらされる。残念ながら多くの者にとっては自分の杜会的地位の方がアメリカの自由の存続よりはるかに重要なのである。 自分の社会的地位と自分の子どもたちが奴隷になることを防ぐこととどちらが大切かと聞かれたら、誰もが後者をあげることはわかりきっているが、しかし、そのために行動するとか、あることから身を引く(行動しない)ということはまた別のことである。願望するが行動したい人たちは、ある考え方を標榜することによって世間に笑われることを恐れている。 自分の考え方を標榜すれば、出世しようとがんばっている人たちのカクテルパーティーにはもう招待されないかもしれない。そのような人たちは、インサイダーの存在ゆえには興奮せず、陰謀家をあばいて自国に奉仕しようとする人の存在ゆえに興奮するのである

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このように杜会的地位の向上をめざしてものを考える人たちには、陰謀を客観的に認識することが困難である。そして困難のもう一つの要因は、陰謀家が杜会の最上部に属している事実にある。彼らは非常に豊かで、教養があり、文化をよく意識して活動し、大の人間好きであるという名声を享受している。誰も、彼らのような人物の告発者として登場し、「彼らはアメリカ国民の奴隷化をたくらんでいる」と彼らを非難したくはないであろう。(引用注:しかし、9.11で様相が変わってきたようにも思う。他方、弾圧も、プロトコールどおりに非道になってきている)

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インサイダーは、世界をコントロールするための道具である杜会主義なるものが、ただ自由な企業家たちが多くの従業員たちと共同で杜会主義に反抗する限り存続できることを知っている。インサイダーはまた、これらの人びとが政治に対してほとんどなんの関心ももっていないと信じている。さらにまた、多くの実業家や職業人がことさら社会的虚栄に弱く、それゆえに自分たちの杜会的信用をどんなことがあっても危険にさらそうとはしないということを知っている。これらのことはすべて、目標を定めて煽動し、巧妙な戦術を用いるインサイダーの武器ともなっているのである。

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この陰謀の危険を、その全射程距離において認識することは、われわれ自身の利益のためである。このことから、われわれは絶えず人間の自由に対する関心を自分の杜会的地位に優先させたければならないということがわかってくるであろう。このようにしてのみインサイダーの陰謀を発見することができるのである。

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われわれは、陰謀家たちがアメリカ国民の心の中にまだ残っている勇気と愛国心をみくびってきたことを認識し、より多くの人びとがテレビに惑わされず、神や家族や国を自分の杜会的名声の上に置き、インサイダーの陰謀をあばいて打ち壊すために団結することを願うものである。哲学者ディオゲネスは、古代ギリシャのすみからすみまで、誠実な人間を求めて走りまわった。われわれもまた、事実を調査して、正しい結論--その結論がどんなに喜ばしいものでなくても--に至ろうとする無数の知的男女を求めて、アメリカ中を走りまわっているのである

(5)Carrol Quigley, Tragedy and Hope, MacMilan, New York 1966.

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その後元イルミナティ准最高幹部に会って話を聞いたところ「ライオネル・ロスチャイルド[1808–1879]」作で間違いないそうだ OUT OF EDEN

(引用者は、伝統の秘策ライオネル練り上げたのだと考えています)

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自分に国家の通貨をコントロールさせよ。そうすれば誰が法律を作ろうと知ったことではない メイヤー・アムシェル・ロスチャイルド[1743-1812]
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G・アレン&L・エブラハム インサイダー 1(原著初版1971、原著増補改訂版1985、訳書1986.10) 第一章 政治と謀略 p25-32 より

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++
インサイダーでも、ロボットでなければ良心というものが湧き上がってくることがあるだろう。「希望」とは人間の良心であるはずだ。

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by oninomae | 2008-12-14 13:54 | イルミナティ  

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