裸の王様・・・バラク・オバマ by デーヴィッド・アイク 1
裸の王様

バラク・オバマ
みなさん、こんにちは。
ここ3週間というもの、世界中で膨大な数の人々が、いろいろ知っているはずの人まで含めて、オバマ作戦というマインド・ゲームに騙されているのを、私はハラハラしながら見ていた。
陰謀のことをある程度知っている人でさえもこんなことを言っていた。「すくなくともブッシュではないからね」「すくなくとも新しい希望の精神が見えるのは良いことだ」
確かにオバマはブッシュではない。はるかに危険なものを秘めている。それに、嘘でしかない「希望」の精神の何に意味があるのか? そもそも「希望」にどんな意味があるのか?
オバマの妻ミッシェルは、たとえカレンダー工場の中で今日は何日かと聞いても本当の日付を言わない人間だが、「すべては希望に始まり、希望に終わる」と言った。どうしようもないナンセンスだ。希望は常に将来にしか成果がない無意味な感情であり、定義からして絶対に「今」は得られないものだ。希望とはメリーゴーランドの馬に乗っているようなものだ。いくら速く走っても、前の馬に近づくことはできない。けれども、良い方向に変わっていくだろうという「希望」を持って、馬に乗り続けていてほしいというのが彼らの発想である。失望するのを避けようと思えばできるのにそうしない。そうさせないようにシステムが計画しているからだ。


人を騙す卑怯者は、そんな風にして「希望」を利用する。将来はもっと良くなるから「希望」をもって、とりあえず今はこのクソでも食べていろと。良くするつもりはないのは自明である。バラク・オバマのご主人様の望みは、人々に良い時代が来るだろうという「希望」をもって現状を受け入れてもらうことであり、そのためにオバマは「希望」弁当の仕出屋をしている。
われわれの望み通りに、おっと、そうじゃなかった、バラクの望むとおりにさえすれば、その結果、バラクはわれわれを希望へと、すべて聖書の約束の地へとつながる希望に向けて鼓舞してくれるだろう。本当はそうじゃないが、そのことに気付く頃にはもう手遅れだ。
支配者にとってもっとも怖いことは、人々が、未来の、決して実現する時期を迎えない将来の希望を捨て、公正、正義、自由を「今」、求め始めることである。 この悪夢を避けるために、支配者たちは、こうした願望を、願望のままに留め、実際に手に入れるものではないものとしておく必要がある。かくして、われらがオバマは、話題を逸らし、時間稼ぎし、民衆が本当に抵抗しないように、「希望」を売り込む。
仕事もない、食卓には食べ物がない、家は差し押さえられた、それでも、少なくとも、われわれは「希望」を持つことができる。ご親切なことだ。
「お母さん、おなかが空いたよ。何か食べる希望はある?」
「ごめんね、かわいそうに。希望は今日食べることはできないのよ。希望というのはいつも明日なんだから、明日じゃないとだめよ」
「明日になったら食べられるの?」
「今はそう希望することができるだけなの、わかってね。でも、もし明日になったら、また次の日になると希望することができるだけなのよ」
こうして延々と続く。これが「希望」の仕組みである。何も得られない仕組みではあるが。
オバマの得意の呪文は「変化(change)」である。巨額の資金を注ぎ込んだ記録破りの選挙運動は、このたった一つの言葉、「変化」を基盤としていた。これはビル・クリントンや他の多くの政治家が使った手法であるが、いずれにしてもシステムによって大半の人々は不満のある生活を余儀なくされているのであるから、極めて効果的な言葉である。現状が気に入らない人々にとって、「変化」は説得力のあるメッセージになる。オバマのように、意味通りに言葉を使わない者が言ったとしてもだ。
「希望」、「変化」、そしてマインド・コントロールの引き金となるもう一つの言葉「信じよう」といった言葉が、どのような政策につながるのか、それによって社会全般がどのような影響を受けるのかという意味で、具体的に何を示しているのかは、オバマと彼を操る者たちにとって絶対に明らかにしてはいけないことである。 何を「希望」するのか? 何を「変える」のか? 何を「信じる」のか?
こうした疑問に具体的に答えることは、オバマの魔力にとって致命的なことだっただろう。

私は、1990年代後半から2000年にかけて、何年も軍と政府のマインド・コントロールのプログラムと技術を詳細に調査したが、オバマ「現象」はもっとも露骨な大衆心理操作作戦である。これ以上のものを見ることはできないだろう。
その作戦の中核目標は、人々の希望するものすべてをオバマに投影させることであり、人々がオバマを信じ、変化を求めるようにすることである。 「希望」「変化」「信頼」が意味することの詳細を具体的にしないことが、オバマにとって重要なのはこのためである。
しかし、私には、オバマのマインド・ゲームの文脈において、これらの言葉が何を意味するのか解読してお伝えすることができる。その意味するものは、あなたがこういう意味だと自分で決めたこと、あるいは、あなたがこんな意味であってほしいと思っていることすべてである。すべてはあなた次第であり、あなたの考えをすべてオバマに対して投影すれば、オバマはあなたのシンボルとなり、あなたの世界観になる。
具体的になってしまえば、「私は何でもあなたの望むとおりの人間だ」というシナリオが崩れてしまう。だから、「希望」「変化」「信頼」だけにして、詳細は与えられないのである。彼らはオバマを「メシア」にしたいだけではない。アブラハム・リンカーンにも、ジョン・F・ケネディにも、仏陀にも、あなたが投影したいと思う者なら何にでもなってほしいのである。オバマは真っ白な紙、何も映っていない画面、空っぽのスーツである。オバマは、あなた自身で作りだしたリーダーであり、あなた自身の想念の投影物である。(もしあなたがまだ目覚めていないならということ。もし多少なりとも目覚めていれば、オバマの正体は自明なことだ)
この記事の末尾にリンクをつけた「いかにしてオバマは当選したか」というビデオを見てもらいたい。大衆を操作するのは簡単なことがわかるだろう。児戯に等しい。




「私はあなたの自己投影だから、あなたが望むもの何にでもなれる。ほら、笑顔が素敵でしょ」
人を操る最強の方法は、人が聞きたがっていることを話し、聞きたがっていないことは黙っていることである。二重ガラスのセールスマンは、何気ない会話から客の好き嫌いを嗅ぎつけ、それを使って商品が売れるように応対するよう訓練されている。そのテクニックは、収集した好き嫌いの中から、潜在顧客が言ってほしいと思っていることを話すという単純なものだ。
オバマもその同類であるが、はるかに大きなスケールで、助言者や指導者のネットワークが総出になって人々の思考、意見、行動を操る芸術的活動に従事した。
オバマの自分向けに書かれた演説は、心を込めたものではなく、表示された原稿を読んでいる。「ハート」の演出は豊富な練習経験によるものであり、単なる演出を超えた話し振りで「彼は本気で言っている」と思わせるビル・クリントン的な能力によるものである。トニー・ブレアも同じような訓練を受けている。
しかし、一歩ひいて、冷静になって彼らを見れば、彼らが意識的にテクニックを使っていることがわかるであろう。ブレアは極めて露骨な詐欺師であり、演説をするときに、強調するために文章の途中で止まり、偽の感情表現を入れるために下を向く。オバマはもう少し巧妙にやるが、ここ一年ぐらい観察している限りでは、それほどでもない。
オバマは考えながら話し、字幕スクリーンを左から右に眺め、重要なメッセージのところで正面のカメラに顔を向けているのがわかるだろう。心から話す人はそんなことはしない。自分の感じていることや言っていることに没頭していて、どこを見たらいいかとか、どのような言い回しにしようかなどとは考える余裕はまったくない。
私は十年以上テレビ局で働いたことがあり、ディレクターからイアホン越しにどのカメラに顔を向けろと指示されながら、字幕を読んでいたものである。そして、1990年代の初めからは、世界中の聴衆を前に真実について語ってきた。だから私には、人が作った字幕を読み、身体のしぐさを使って話すことと、原稿なしで心を込めて話すことの違いがわかる。繰り返すが、オバマの場合、心からではなく、字幕から話している。

「私はあなたを愛している、あなたも私を愛している。私はあなたのものをタダでもらいます」 バカの美辞麗句を信じよう
オバマの演説にはマインド・コントロールのテクニックと神経言語学的洗脳(NLP)が満載されており、視聴者の思考の中に思い込みや物の見方を埋め込むように慎重に組み立てられている。このニューズレター末尾にリンクした「オバマ演説にこっそりと利用された催眠術の考察」という研究を参照されたい。
私がしつこく強調しているように、オバマのサーカス全体が大衆心理操作の軍事演習であり、多くの人々が恒久的なトランス状態に入って生活しているところを見ると、これまでのところ大成功をおさめているようである。これらすべてまとめて、ナチス・ドイツ、ファシストのイタリア、類似の歴史上の政権とそっくり同じに思える。
オバマは、見た目はヒトラーとは違うかもしれないし、ヒトラーのような話し方でもないが、テーマはまったく同じである。第一次大戦後の1930年代、ドイツは、ロスチャイルド・イルミナティが操った1919年のベルサイユ「平和」会議によって課された賠償金によって、経済的・軍事的に悲惨な状態にあった。
その混乱の渦中から、今日多くの人がオバマに見ているものと同じものを、ドイツ人が見出した男が登場した。その名はアドルフ・ヒトラーであり、彼の演説と言論術は、マインド・コントロールの技術を基盤とした儀式的な演出によって補強され、ヒトラーをドイツの「メシア」に仕立てあげた。ドイツの「オバマ」ともいえる。
戦争と金融破綻の影響が広がる最中に、ヒトラーは、「変化」と「希望」と、「信じる」ことができるものを約束した。ヒトラーの新しい明日のビジョンを支持して出現した大衆運動と、ヒトラーを崇拝する追従者たちの大集会に、ヒトラーは語りかけた。
著述家のウェブスター・タープレイが指摘したように、本当の意味でのファシズムというのは、ピラミッドの頂点の階層から押し付けられた警察国家というだけではない。最終的にはそうなるのかもしれないが、そもそも最初は、掲げられた「変化」「希望」「信頼」が本当は何を意味するのか理解していない人々の中から生じた大衆運動によって政権が確立するのである。 オバマに対する人々の反応と同様に、人々は何かが足りないということだけを理解しており、自分たちが勝手に思い込んだ内容で「変化」「希望」「信頼」の意味を理解しているに過ぎない。自分たちが承認したものが何であったのかに気付いて恐怖に震えるのはしばらく後になってからだ。

オバマのアメリカ

ヒトラーのドイツ
別世界のようにも見えるが、テクニックはまったく同じだ。
オバマはブッシュよりも遥かに危険である。オバマはトランス状態の人々に演説を売り込むことができるのに対し、ブッシュ(息子)にはそれと同じようなことはできない。ブッシュはわかりやすいバカであり、まったくコミュニケーション能力がなかったために、選挙投票をごまかすという大規模な詐欺をやらないと正式に「当選」できなかった。「希望」「変化」「信頼」という空虚な言葉がいったい何を意味するのかわかりもしない状態で、こうした標語を掲げて人々を大衆運動へと駆り立てるリーダーには絶対になることができなかった。
しかし、オバマには明らかにできる。実際にやり遂げたのであるから。
ナチスでもヒトラー青年運動があったように、オバマ(を操作する人々)の主なターゲットの一つは、若い人々である。もしこの類似が突飛だと思われるならば、次のビデオを見てもらいたい。いかにして熱烈なオバマ崇拝が若者の間に広がっているかわかるだろう。ヒトラー青年隊もまったく同じ状態だった。
ビデオを見る
これと同じ問題を取り上げているのが、今月のWorldNetDaily(ウェブサイト)にある。
「次期大統領バラク・オバマの公式ウェブサイトChange.govでは当初、オバマはすべての中学校から大学生までを対象に地域サービス課程を「必修」にすると伝えていた。 しかし、オバマが提案した青年コープに子供が徴集されることについてブログに動揺が広がり抗議となったため、ウェブサイトの表現が穏やかな内容に修正された。
当初は、Change.govの<貢献するアメリカ>というタブのところに、『次期大統領オバマは、アメリ・コープやピース・コープなどの国の奉仕活動プログラムを拡大し、さらに健康コープ、クリーン・エネルギー・コープ、退役軍人コープを新設するとともに、教員不足の学校で教師を補助するように学級コープを新設する』
『オバマは、中学校と高校では毎年50時間、大学では100時間の地域サービスを必修とする計画を進展させることにより、あらゆる年齢の国民にアメリカに貢献するよう呼びかける』 と記載されていた」
(訳註:コープ corps は、単なる団体という意味の他に、軍隊・軍団という意味もある)
全文を読む

7月のコロラドスプリングスでの演説で、オバマは、海兵隊、海軍、空軍に匹敵するぐらいの能力と予算をもつ「市民による国家安全保障部隊」を実現したいと言った。 演説のビデオを見る(英語) 当該部分は16分目あたりから始まる。
WorldNetDailyの開設者であるジョセフ・ファラーは述べている。
「米国の軍隊を全部寄せ集めたものと同じ規模の能力と予算をもつ国民による警察力のようなものを作るというのが本当ならば、これはずいぶんと大きな話ではないか? 私は今まで、民主党というのは、軍事予算を削減する主張をしているものと思っていた。
民主党の候補者が作るよう努めている何かしら巨大なもの、しかし陸軍、海軍、海兵隊、空軍を全部合わせたものより大きなものになりかねない大衆参加の国民警察だが秘密警察でもあるようなものをどうやったらできるのだろうか?
オバマは、軍よりも大規模で高くつく国内の治安維持戦力のようなものを真剣に作ろうとしているのか? もし勘違いなら、どうしてそんなことを言ったのか? 何が言いたかったのか?」
オバマは、花で飾ったような言葉をとりまぜながら、平和にも自由にも興味がないということをいいたかったのだ。 オバマは、ブッシュ(息子)、クリントン、父ブッシュ、レーガン、カーターその他大勢を操ってきたのと同じ支配者によって操られた大衆煽動の看板男である。 違いといえば、オバマはヒステリックともいえる状態までに誇大宣伝され祭り上げられたために、今までの大統領よりも遥かにうまくやり抜けることができるということである。 少なくとも、催眠術にかかってオバマを支持している大多数の民衆が真実という夜明けに直面するまではそうであるが、その時を迎えるまでしばらくかかりそうである。




続く
参照
誰がオバマを所有しているか? By Brother Nathanael Kapner
http://satehate.exblog.jp/10109558
オバマと「予言された」世界危機 By Brother Nathanael Kapner
http://satehate.exblog.jp/10078976
イルミナティ銀行家たちは経済的手段による「革命」を追い求めている by Henry Makow Ph.D.
http://satehate.exblog.jp/9918498
私はプーチンのバンドワゴンには乗らない By Henry Makow Ph.D.
http://satehate.exblog.jp/9646553
ハンブロー帝国 by デーヴィッド・アイク +パペット・オバマのアフガン・パキスタン
http://satehate.exblog.jp/9490291
【註】
アイクの十一月二十三日のニューズレターは、「オバマ」を取り上げた。
世界中で多くの人々が、イルミナティの傀儡としてのオバマによってだまされた、と、アイクは言う。
オバマはファシズムの再版である、と。
アイクは、ウェブスター・タープレイを引用して、ファシズムは、単なる警察国家のようなものではない。
それは下からの大衆動員として始まる、と。

「オバマは、ブッシュよりもはるかに危険である」、と。

オバマをコントロールして居るものたちの主要な標的は、若者をだますこと。

アイクは、World Net Daily のウェブサイトを引用する。
オバマ次期大統領の公式ウェブサイトに、オバマ政権はアメリカの青少年、アメリカの市民を世界奉仕軍に動員する計画が公表された、と。
この件は、「ミッドナイトメッセンジャー」二〇〇八年九、十月号ベリト・ショスの記事で詳しく説明されてあり、我々はそれを日本語に翻訳して、週刊日本新聞、十一月十七日号、二十四日号に掲載した。
アイクは、オバマのコントローラーは、ブレジンスキー(ユダヤ人)である、と強調する。
「オバマの政策は、まっすぐにブレジンスキーの著作から来る」、と。
アイクは、一九七〇年に出版された、ブレジンスキーの「二つの時代の間で―テクネトロニック・イーラ(時代)に於けるアメリカの役割」から引用する。
オバマ次期大統領は今、次々に新政権の主要人事を公表している。
まっさきに決定されたのは、オバマ大統領の主席補佐官、エマニュエル下院議員(シカゴ)である。
この人物はユダヤ人。悪名高きシオニスト。イスラエル第一主義者である。
そしてその父親は、イスラエル建国当時、有名なテロリストであった、と。
オバマの振り付け師、オバマのハンドラーはこれもユダヤ人、シオニストのデーヴィット・アクセルロードである、と。
オバマは、国務長官に、ヒラリー・クリントンを任命すると伝えられて居る。
ヒラリー・クリントンは何者か。
アイクは、二〇〇六年のニューズレターの中で、ヒラリーについて詳細な暴露記事を発表した。
我々は、davidicke.jp に、この二年前のアイクの論説の日本語訳を、後日公表するであろう。
(了)
「太田龍の時事寸評」より抜粋 平成二十年(二〇〇八年)十一月二十三日(日) (第二千六百十五回)

by oninomae | 2008-11-29 07:50 | 政治詐欺・政治紛争