食べ物を放射能で汚染させ、五〇万人を殺す計画 by 広瀬隆 (続き)

ロバート・オッペンハイマーのエンリコ・フェルミへの手紙
http://satehate.exblog.jp/9749404/
の続きです。


食べ物を放射能で汚染させ、五〇万人を殺す計画について記述したこの書簡は、一九四一年一二月八日(アメリカ時間で七日)に日本が真珠湾を攻撃してから、ほぽ一年半後に書かれたものである。

ここに登場する人物は、時には読者になじみのない人もあるかも知れない。ところが以下のように、いずれもアメリカと言うよりは地球上の政治・科学・核兵器・医学・国連などの世界で、文字通りトップの重要人物たちであった。

そして今日も、同じような人間によって世界が動かされているのである。



ロバート・オッペンハイマー J. Robert Oppenheimer (April 22, 1904 – February 18, 1967)  アメリカの秘密の原爆製造部隊「マンハッタン計画」の中心人物としてニューメキシコ州ロスアラモス研究所の所長をつとめ、一九四五年七月一六日、世界最初の原爆実験を成功させ、広島長崎に原爆投下後、"原爆の父"と呼ばれた人物。本書のなかでは、プルトニウム人体実験を指示したと目される最大の黒幕。


エンリコ・フェルミ Enrico Fermi (September 29, 1901 – November 28, 1954)  一九四二年一二月二日、シカゴ大学で世界最初の連鎖反応臨界実験を成功させたイタリアからの亡命物理学者。一九三八年ノーベル物理学賞。書簡当時、マンハッタン計画の理論物理学の総本山となったシカゴ大学冶金学研究所総監督をつとめる。のちロスアラモス研究所に移って、オッペンハイマーと共に世界最初の原爆実験を成功させる。前記の書簡では、このフェルミが五〇万人殺教計画の首謀者と考えられる。



エドワード・テラー Edward Teller (original Hungarian name Teller Ede) (January 15, 1908 – September 9, 2003)  ハンガリー移民の物理学者。ルーズヴェルト大統領に原爆製造を促した有名なアインシュタイン書簡の発起人のひとりとして、フェルミのシカゴ大学冶金学研究所でマンハッタン計画に参加した。この書簡当時は、ロスアラモス研究所に移って原爆の製造に従事していた。のち、世界最初の水爆実験を成功させた中心人物として"水爆の父"と呼ばれ、スタンリー・キューブリック監督の映画『博士の異常な愛情』のモデルとなる。


参謀総長ジョージ・マーシャル George Catlett Marshall, Jr. (December 31, 1880 – October 16, 1959)  第二次世界大戦の開戦と同時に陸軍参謀総長に就任し、マンハッタン計画部隊の最高責任者となる。戦後は、国連代表、トルーマン内閣の国務長官としてヨーロッパ復興で有名な"マーシャル・プラン"の起草者として世界的に知られ、また朝鮮戦争の開戦直後から国防長官に就任してペンタゴンを取り仕切った人物。


レスリー・グローヴス Leslie Richard Groves (August 17, 1896 – July 13, 1970)  マンハッタン計画の総指揮官として、ロスアラモス研究所~シカゴ大学冶金学研究所~ハンフォード・プルトニウム製造工場を直接監督した陸軍准将で、歴史上は前記マーシャル将軍より実質的な現場の最高責任者として、広島・長崎への原爆投下をおこなった人物として知られる。のち、人体実験で重要な役割をつとめ、本書にたびたび登場するアルゴンヌ国立研究所やオークリッジ国立研究所の責任者となる。



ジェームズ・コナント James Bryant Conant (March 26, 1893 – February 11, 1978) 第一次世界大戦の化学兵器を担当し、マスタード・ガスより強力な毒ガスを開発した化学者で、若くしてハーヴァード大学総長に就任し、書簡当時、マンハッタン計画を統括する国家防衛研究委員会の委員長をつとめていた。トルーマン大統領に日本への原爆投下を勧告した重要人物。のち、原子力委員会の最高幹部、西ドイツ大使などを歴任した。彼の義父は、ノーベル化学賞の受賞者セオドア・リチャーズであった。



ジョゼフ・ハミルトン Joseph Gilbert Hamilton (11 November 1907 – 18 February 1957)  本書のプルトニウム人体実験で中心的な役割を果たした医師として、頻繁に登場する特異な人物。カリフォルニア大学の放射線医学の権威として、おそらく世界で最初に放射性物質を人体に注射した人物として知られる。書簡当時、マンハッタン計画の研究プロジェクトの一主任をつとめ、のち、原子力委員会、国際放射線防護委員会(ICRP)などで大きな役割を果たす。


サミュエル・アリソン Samuel King Allison (November 13, 1900 – September 15, 1965)  カリフォルニア大学からシカゴ大学に移って、前記コナントのもとで国家防衛研究委員会の要職につき、書簡当時、フェルミのシカゴ大学冶金学研究所で化学部長(のち所長)をつとめた人物。


ジェームズ・フランク James Franck (August 26, 1882 – May 21, 1964)  ドイツのカイザー・ヴィルヘルム研究所からアメリカに亡命した物理学者。著名なグスタフ・ヘルツと共に量子論を実証して一九二五年にノーベル物理学賞を受賞。書簡当時、シカゴ大学教授としてマンハッタン計画に参加し、のちシカゴ大学冶金学研究所で化学部長となる。


アーサー・コンプトン Arthur Holly Compton (September 10, 1892 – March 15, 1962)  電子の軌跡を写真撮影し、X線の波長の変化を追跡した"コンプトン効果"の発見によって、一九二七年にノーベル物理学賞を受賞し、アインシュタインの量子論を確立した人物。マンハッタン計画には初期から参加した中心人物で、ウランの軍事利用を研究する国立科学アカデミーの委員長をつとめたあと、書簡当時、シカゴ大学冶金学研究所の所長としてフェルミの連鎖反応を成功させ、のち、デュポン社を「使って」(「」は引用者)ハンフォードのプルトニウム製造工場で新しい核物質の量産に尽力した。本書のプルトニウム人体実験で、内臓、骨から遺体に至るまで人体組織の研究をおこなった機関、アルゴンヌ国立研究所の理事長をつとめた。


長兄の力ール・コンプトン Karl Taylor Compton (September 14, 1887 – June 22, 1954)もマサチュセッツエ科大学(MIT)の学長として放射線物理学の権威であったが、アーサーと共に、トルーマン大統領に日本への原爆投下を勧告した重要人物。


次兄のウィルソン・コンプトン Wilson Martindale Compton (1890-1967)は、第二次世界大戦中に陸軍の原料部門を担当し、ベルギー領コンゴからのウランの調達につとめ、ワシントン州立大学の総長、国連総会アメリカ代表をつとめた要人である。彼らは"原爆のコンプトン三兄弟"として知られたが、この書簡に登場するのは、オッペンハイマー~フェルミの研究現場にいた末弟のアーサーと考えられる。


これからのウェルサム・レポートに登場する人体実験の被験者に長生きした症例があったことをもって、プルトニウムは安全だLと誤解されないよう注意していただきたい。それは例外的に長生きし、そのために貴重な証言が残っただけであった。 のちに述べるように、ほかの被験者のほとんどが殺されていたのである・・・


アルバカーキー・トリビューン編 広瀬隆訳・解説 プルトニウム人体実験 p33-37より





参照

闇の奥の奥 by 藤永 茂
http://satehate.exblog.jp/8255438


書籍紹介:藤永茂「闇の奥の奥」:今後、中国を支配する者達の正体 by オルタ
http://satehate.exblog.jp/8816674


スティムソン:原爆の最高指導者 by 鬼塚英昭
http://satehate.exblog.jp/9443843/


チャーチル by 鬼塚英昭
http://satehate.exblog.jp/9420789


チャールズ・ハンブロー:原爆産業の黒幕工作員 by 鬼塚英昭
http://satehate.exblog.jp/9467115


フーヴァーとその後援者 by ユースタス・マリンズ
http://satehate.exblog.jp/9064687


ロスチャイルドのベルギー・コネクション--ランベール家 by ユースタス・マリンズ
http://satehate.exblog.jp/8640230



「厳格な措置」ワクチン接種/狙いを絞って大量虐殺も by デーヴィッド・アイク
http://satehate.exblog.jp/8389107


環境保護:今でも、セシル・ローズらが始めたことを継続している by デーヴィッド・アイク
http://satehate.exblog.jp/8662118


ローマクラブ・環境運動・優生学・グローバル2000・地球の友・虐殺と乗っ取り by デーヴィッド・アイク
http://satehate.exblog.jp/8652153


中南米とオーストラリアでもまったく同じ「環境保護」・「民営化」作戦 by デーヴィッド・アイク
http://satehate.exblog.jp/8718226


かつて緑の党スポークスマンであったデーヴィッド・アイク、怒りの告発 世界自然保護基金(WWF)の秘密
http://satehate.exblog.jp/8644284


コンゴ謀略:ルムンバ暗殺 by ジョン・コールマン
http://satehate.exblog.jp/8632942


ボノとは? アフリカ/ウラニウム・ゴールド・ダイヤ・レアメタル・石油/エイズ/食料
http://satehate.exblog.jp/8985061



絶滅・環境保護・エイズ(AIDS/HIV)・撲滅・What&Why
http://satehate.exblog.jp/8669492





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by oninomae | 2008-09-20 22:32 | 放射能・ラジオハザード | Trackback | Comments(0) 

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