私的「中央銀行」 by アンドリュー・ヒッチコック
彼らは国内に大量の通貨をあふれさせ、イングランド銀行に対するイギリス政府の負債は、わずか四年で当初の一二五万ポンドから実にその一二八○パーセントの一六〇〇万ポンドにまで膨れあがっていた。
彼らの目的は何なのか?答えは簡単だ。たとえば、国内に五〇〇万ポンドの貨幣が流通していたとする。中央銀行は計画の第一段階として、さらに一五〇〇万ポンドの銀行券の発行を決め、印刷する。そしてこれを、融資等を通じて金融市場に供給する。
すると、銀行設立前に流通していた当初の五〇〇万ポンドの価値は当然ながら下がることになる。当初は経済の100パーセントであった五百万ポンドが、今やたった二五パーセントになったのだから。また、銀行は供給した一五〇〇万ポンドで流通している貨幣の七五パーセントをコントロールすることができることにもなる。
これによってインフレが発生する。大量の通貨が出回ったために、一般の人々が持っていた貨幣の価値が単純に下がったわけである。この経済を作り出したのは中央銀行だ。
一般市民の所持金の価値が下がれば、銀行に行って借金をしないと事業が立ちゆかなくなる。
充分な貸付を行ったと思うところで、中央銀行は融資を拒否して、通貨供給を締めつける。これが計画の第二段階である。
第三段階は、人々が借金に苦しんで破産するのをただ黙って待つだけである。これで銀行は、事業や資産といった真の富を手にすることができる。しかも、ほんのはした金で。
インフレが中央銀行に影響を及ぼすことは決してない。むしろインフレで唯一得をするのが中央銀行だ。金=紙幣なら、通貨不足を装って、いくらでも印刷することができるのだから。
アンドリュー・ヒッチコック ユダヤ・ロスチャイルド 世界冷酷支配年表 740-1789 p039-040より
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誰でも、ちょっとまともに考えれば同じところにたどりつきますね。
by oninomae | 2008-09-14 05:04 | イルミナティ