内部被曝の脅威:死の穀倉地帯 他

『内部被曝の脅威』 肥田舜太郎 鎌仲ひとみ (2005年6月10日第一刷) より一部抜粋

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一九五〇年代、ハンフォード核施設[Hanford Site]の風下に広がる広大な砂漠が、政府のプロジェクトで開拓された。第二次世界大戦や朝鮮戦争で闘った兵士に格安のローンで土地を分け与え、砂漠を緑化する基盤整備が行われることで砂漠は緑の穀倉地帯へと変貌した。 p126

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中略

死の一マイル 

私(鎌仲ひとみ)は二〇〇一年、広島で開催された原水爆禁止大会でトムと出会った。 自らをアメリカの被爆者と呼ぶ当時五十四歳の彼は、小学校の同級生の半分がすでに死んでいると語った 

ハンフォード風下地区で行われたことを、トムは「農民をモルモットにした人体実験」として捉えている。彼の家を起点とした一マイル四方の地域を「死の一マイル」と名付けた。

ほとんどの女性が甲状腺障害を患い、流産が多発し、障害を持って生まれた子供が何人もいる。一つの家族に複数の癌患者が発生した。これらの人々は、アメリカ全土から集まってきた様々な人種から構成された地域住民であり、遺伝的な繋がりは全くなかった。

一九五四年、ハンフォードから放射性ヨウ素131を乗せた気象観測用の気球が飛ばされ、風下にこの放射性物質をばらまいた。放射性物質は人体の特定の部位に集中して蓄積される性質があり、放射性ヨウ素は甲状腺に集中する。

私がインタビューしたケリーという農民は地元出身の妻の八人姉妹全員が甲状腺障害があると語った。彼が飼っていた犬がいつも白血病で早死にをしたし、彼自身の子供は二人ともものすごく疲れやすい体質だという。

ワインバーガー婦人の娘は両眼がない子供を出産した。 彼女は丘の上に通っていた女子学生の多くが婦人科系の病気を患って、死ぬ者もいたと語った。彼女のもう一人の娘、リンダは腎臓の摘出手術を受け、甲状腺障害がある。

放射能汚染された土地に住み、そこで採れる作物を食べていた農民たちに起きていたのは食物連鎖による微量放射性物質の生体濃縮だった。 植物や動物の体内に日々取り入れられた放射性物質は蓄積し、数百万倍にも濃縮されることが知られている。どの農家も牛を飼って、ミルクを絞っていた。

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その牛は地元の牧草を食べて育ったものだから、ミルクのなかには当然放射性物質が濃縮して入っている。子供たちはこのミルクを飲んで育った。

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輸出される被ばく

ハンフォードの風下地区は政府の灌漑整備によってアメリカ有数の穀倉地帯となった.あらゆる作物がここで生産され、もっぱら輸出される。りんご、じゃがいも、小麦、コーン、牧草、蕎麦などだ。その大部分を買っているのはファーストフード産業と日本の商社である。(引用者:苦笑) ハンフォード地区の農民たちは、自分たちが世界を養っていると自負している。

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(引用者:なるほどネ)


その農地に一本の鉄条網が引かれている.その手前と向こうで危険と安全が分けられていた。汚染されているという向こう側の土地は、一九五〇年代、通常の四五〇倍の放射線が検出されている。一方、政府によって安全という「お墨付き」を得た手前側の土地では、巨大な灌漑システムで絶えず水がまかれ穀物が作られている。アメリカ政府が安全と判断した根拠は、もちろん体外被曝の許容線量を基準にしたものであり、放射性物質が体内に入ってから先は考慮に入れられていない。かくして汚染作物は世界を巡り続けてきたし、今もそうだ。

事実が明るみに出た時、トムは政府に放射能汚染による健康被害の疑問を投げかけた。とたんに地域住民は彼を村八分にし、銀行は融資を止めた。一農民が政府を批判するとは何事かというのだ。政府は機密書類によって明るみに出た汚染の事実は認めたが、病気との因果関係は否定し、補償がほしければ裁判でこい、と言った。 ・・・  p128-130

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この本は、必読でしょう。

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関連

アメリカと日本が隠していること 肥田舜太郎医師
http://www.jcan.net/tanpoposya/jco930/4th_2003/930_4th_hida.htm

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http://savechild.net/

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/etc/RFERL/Banda-j.htm

弁護側によれば、ベラルーシの当局は、低線量の放射線が人体に与える影響が著しく過小評価されていることを立証した、バンダジェフスキー被告の研究結果が公表されるのを阻止しようとしたのだという。それは、実際のところ、低レベルの放射能も人体に蓄積され、その影響で腎臓や肝臓、それに心臓や肺が冒されているというものだ。

8月3日 お米の高すぎる基準値500Bq/1kgと放射能瓦礫の都会受け入れについて 小出裕章 2011年8月4日
http://hiroakikoide.wordpress.com/

http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65755480.html

水野「でー、まあ、お米っていうのは主食ですし、万一のことですから。一生食べ続けるという意味でも他の食品とは意味の重さが違うのではないかとわたくしは思います。」

小出「はい」

水野「そうしたお米について、この500ベクレルという数値、小出先生からご覧になると妥当なものでしょうか」

小出「高すぎます

おまけ

小出「そうです。私は500ベクレル以上でも出回らせていいと主張してきてる人間です。そういう汚染の高いものは、原子力を許してきた日本人が食べ ればいいと思いますし。東京電力の社員食堂、国会の議員会館の議員食堂等は滅茶苦茶な汚染のものを、でつくってほしいと思って、いますし。えー私のように 原子力を許してきた世代の大人は甘んじて食べて欲しいと思って、います。ただし、子どもは守らなければいけませんのでどのお米がどれだけの汚染だというこ とをきっちりと知らせる責任が今の国と東京電力にあると私は思います。」


お米の500ベクレルとは?
http://takedanet.com/2011/08/500_fdbb.html

政府はできるだけ早く500ベクレルを、少なくとも100ベクレル以下にする必要があります。


スクープ 千葉県の高級住宅街 5万ベクレルの異常値 行政は放っておくのか 2011年08月04日(木)週刊現代
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/13879

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千葉県柏市の土壌を採取し、専門機関にて検査を依頼したところ、セシウム134が2万3663ベクレル、セシウム137が2万8884ベクレルという驚きの結果が出た 土を採取した柏市の道路。閑静な住宅街のすぐそばで、通学路にもなっている

 
福島県から遠く離れていても、放射性物質は風に乗り、雨に流され、長閑な住宅街を汚染する。福島原発より200km遠方の土から検出された5万ベクレルのセシウム。これは一体何を意味するのか。

フクシマから200km地点

日本各地で、福島第一原発由来の放射性物質による汚染が進行している。農作物や畜産物の汚染はもちろんのこと、最近では土壌そのものの汚染が懸念されており、各研究機関によって、土壌汚染の実態調査が行われている。放射線計測学を専門とする神戸大学の山内知也教授は、6月下旬、福島市内4ヵ所で土壌の調査を実施。その結果、各地から土1kgあたり約1万6000~4万6000ベクレルの線量を検出した。この数値が意味するところを、山内教授が解説する。

「放射線障害を防止するための法律の基準では、1kgあたり1万ベクレルを超えると、それを扱う人は許可が必要だし、管理区域を設けたり、年に1回の健康診断を受けることが義務付けられる。私が調査した土壌の1kgあたり4万6000ベクレルという数値は、非常に高いレベルの〝汚染〟だといえます。できる限り早く土を除去しなければいけません」

福島市内の土壌汚染は深刻だと山内教授は言う。しかし、その福島市よりさらに高いレベルの数値が、なんと福島原発から200kmも離れた千葉県柏市で検出されたことが判明した。

JR柏駅西口から約1・2km、徒歩12分ほどのところにある高級住宅街。この街の道端で集めた土を専門の検査機関で検査したところ、土1kgあたりセシウム134が2万3663ベクレル、セシウム137が2万8884ベクレル、合算すると5万2547ベクレルもの放射線量が検出されたのである。

・・・ 続きは元ページ


海上保安庁は放射能から海を守る組織 のハズなのに・・・
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1090.html



「僕と核」・上   8. スターングラス博士インタビュー  presented by shing02
http://www.e22.com/atom/page08.htm

http://www.unity-design.info/staff/blog/?p=3776

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Time-lapse Map of All 2053 Nuclear Explosions 1945 -1998 ~ Isao Hashimoto Japanese Artist
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by oninomae | 2011-08-04 20:31 | 放射能・ラジオハザード  

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