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農家も予測不能な稲わらCs汚染が続出 農畜産にかかわる原発事故対策の根本的見直しを 農業情報研究所

農家も予測不能な稲わらセシウム汚染が続出 農畜産にかかわる原発事故対策の根本的見直しを 農業情報研究所
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/nuclear/tepco-nuclear-disaster/11071601.htm

 
高濃度の放射性セシウムを含む稲わらを与えられた南相馬市の農家が出荷した牛の肉から基準値を超える放射性セシウムが検出されたことを契機に各地で始まった検査で、セシウム汚染稲わらが次々と発見されている。

事故原発から60キロ以上離れた福島県浅川町の畜産農家が80キロほど離れた白河市の稲作農家から購入した高濃度汚染稲わらを牛に与えていたことが明らかになった(14日)あと、15日には宮城県栗原、登米両市の肥育農家が保管する稲わらからも最大で国の暫定基準値の2.7倍に当たる放射性セシウムが検出され(餌用稲わら 栗原・登米も基準超 セシウム最大2.7倍 河北新報 11.7.16)、16日には郡山市の2戸、喜多方市の2戸、相馬市の1戸の肉用牛農家でも汚染されたわらを与えていたこと判明した(汚染の稲わら、さらに5戸の農家が使用 福島県発表 朝日新聞 11.7.16)。稲わらのセシウム汚染はどこまで広がるか分からない様相を呈してきた。

http://savechild.net/archives/5316.html
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南相馬市と浅川町からの牛肉のセシウム高濃度汚染が明らかになると福島産牛相場が急落したが、いまや相場下落は周辺産地の牛にも及びつつあり、東北牛農家全体を廃業の危機にさらすまでになっている稲わらから高セシウム 牛枝肉相場が急落 日本農業新聞 11.7.16)。とはいえ、セシウム汚染稲わらを飼料として供給し・使用した農家を、このような事態を招いた張本人と非難することはできない。非は、こうした事態を想定できず、適切な措置を講じることができなかった行政の側にある。(引用注:それどころか、反対に「風評被害」と言いさえした)

実際、稲作農家7人からなる白河市有機農業研究会のメンバーから汚染わらを購入し・使用した浅川町の畜産農家の一人は、「放射能汚染が分かっていたら、牛にやるはずがない」、「自分だって稲わら農家だって汚染されているとは思っていなかった」と言い、「当事者として、被害者とばかりは言っていられない。健康被害が出ないことを祈っている」と消費者をおもんばかり、有機農業研究会の一員は「自分たちも被ばくしただろう。本業の稲作にも影響しなければいいが」と不安を口にする( 「悔しい」苦しむ農家 浅川・白河 河北新報 11.7.1)。彼らも、消費者も、そして福島全体の農畜産業者も、むしろ杜撰な行政対応の被害者・犠牲者なのだ。

「自分だって稲わら農家だって汚染されているとは思っていなかった」というのは”わけ”がある。農水省は3月19日、県を通じ、屋外に置いていた「乾牧草」を飼料を牛に与えないように畜産農家に通知していた(稲わら提供農家には、通知もしていない)。決して「稲わら」とは言っていない。しかも、屋外に置いていた「乾牧草」を飼料を牛に与えないようにという指示が適用されるのは、「文部科学省がとりまとめている都道府県別環境放射能水準調査結果、原子力施設周辺環境モニタリングデータ等」を参照して「大気中の放射線量が通常よりも高いレベルで検出された地域」においてであった(農業情報研究所:福島浅川町の飼料稲わらセシウム汚染 農水省飼養管理指導の甘さ露呈)。

白河市や浅川町がこうした地域に該当しただろうか。稲作農家も、畜産農家も、そんな通知のことは全く知らないと言う。白河の稲作農家は、「外に保管していた稲わらは売らないようにとの通知は聞いていなかった。まさか白河市で放射線が出るとは思っていなかった」と言う(セシウム汚染牛:稲わらへの通知「聞いてない」 農家苦悩 毎日新聞 11.7.16)。もし県が伝えていなかったとすれば、怠慢か、あるいはこの地域を「大気中の放射線量が通常よりも高いレベルで検出された地域」と認識していなかったからであろう。

実際、県による3月20日の環境放射能測定結果は、福島、伊達、本宮、二本松市役所等での毎時8〜13マイクロシーベルトほどに対し、浅川市役所では0.80にすぎなかったhttp://www.pref.fukushima.jp/j/zenken0311-0331.pdf)。さらに、今年の耕作の可否を決めるために県が行った4月6日時点での水田・畑の土壌セシウム濃度検査でも、土壌1キログラム当たり5000ベクレルの基準を超える場所は飯館村を除けばどこにもなく、最高が本宮市一地区の4984ベクレル、浅川の調査地点では145ベクレルにすぎなかった。この調査は、一市町村一地点ほどの調査しか行っておらず、15センチほどの土を掘り起こし・混ぜて計測したものだから、調査結果は表面で計測される線量を大きく下回るだろう。こういう調査の限界を認めたうえで、浅川の数字は、ここを汚染地域と認めるに難しい数字である。

まして白川や後に稲わらの高濃度汚染が明らかになった栗原、登米の両市、喜多方市の農家が、自分の場所がそんな汚染地域とは想像もできなかったであろう。登米市は6月11日、栗原市瀬峰地区は6月17日、乳用牛・肥育牛への牧草給与・放牧の暫定許容値を下回っているとして、3月11日以降に収穫保管した粗飼料の利用自粛措置を解除されている(宮城県:牧草の放射能測定結果(H23.6.14~15採取、 PDFデータ))。「喜多方の農家2戸は「会津地方は放射線量が低いので、大丈夫だと思い、収穫した」と話している(汚染の稲わら、さらに5戸の農家が使用 福島県発表 朝日新聞)。

しかし、稲わらの基準を超える汚染は現実に起きている。杜撰な土壌検査結果を大きく上回る土壌汚染も予想される。今年の秋のコメも心配になる。土壌調査が適正に、かつ隈なく行われていれば、こういう結果は予想でき、従って防止できたかもしれない。「本業の稲作にも影響しなければいいが」という白河の稲作農家の恐れも回避できたかもしれない。

汚染は予想を超えて広がっている。放射能汚染に対する行政の安易ば対応は、福島の畜産のみならず、稲作の破滅にもつながる恐れがある。今の値なら何度か食べた程度では問題にならないと言われる肉だが(汚染牛肉を「安全」という専門家)、コメは毎日食べねばならないものだ。食品検査の抜本的強化、それをテコとする汚染源・経路の究明と根絶の全力を注ぐべきである。



内臓に蓄積するセシウム 2011-07-16
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67fe1ec5c06aed002949e053da5deb87

・・・しかしベラルーシのゴメリ医大では内臓に蓄積されたセシウム137をかなり正確に測定することができました。

それは、ゴメリ市で病死した人(大人も子どもも含む)を解剖して、内臓をそれぞれ取り出してから、個々に測定し1キロ当たりのベクレルを計算して、また内蔵を元の場所に戻し、縫い合わせて遺族に返す、ということを行ったからです。

1997年に死亡した大人と子どもの内臓のセシウム137の分布については元ゴメリ医大の学長だったバンダジェフスキー氏が発表した「人体に入った放射性セシウムの医学的影響」という著書(日本語に訳されています。)で、発表されています。

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それによると、大人は比較的平均してセシウムが内臓に分布するのですが、子どもはとびぬけて甲状腺に高い値のセシウムが蓄積しています。1キロあたり1200ベクレルです。大人では約400ベクレルです。

このほか大人は蓄積が少ないのに、子どもは多い、という内臓は心筋(大人約150ベクレル、子ども約600ベクレル)、小腸(大人300ベクレル弱、子どもは700ベクレル弱)です。 


このほか、心臓や血管の病気で死亡した人の心筋と、消化器官の病気で死亡した人の心筋を比べると、前者のほうが多くのセシウム137の蓄積が見られました。

伝染病で死亡した人と、血管と消化器官の病気(主に胃と十二指腸の潰瘍)で死亡した人の肝臓、胃、小腸、すい臓と比べると、前者のほうが多くのセシウム137の蓄積が見られました。・・・


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原発も根本的見直しを




放射線リスク:「内部被ばく、最も懸念」英国の専門家訴え 2011年7月18日 2時30分 更新:7月18日 2時42分
http://mainichi.jp/select/today/news/20110718k0000m040124000c.html

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クリストファー・バズビー科学議長=東京都内で2011年7月17日、坂本智尚撮影

放射線による健康影響を分析する「欧州放射線リスク委員会[European Committee on Radiation Risk]」のクリストファー・バズビー[Christopher Busby]科学議長(65)=英国=が17日、東京都内で毎日新聞の単独インタビューに応じた。東京電力福島第1原発事故に伴う健康影響について、内部被ばくが最も懸念されると指摘し、住民の健康とその要因になる大気や土壌など環境中の線量の調査が必要と訴えた。

バズビー氏は、英国の核燃料再処理工場周辺の調査から、河川付近や谷地などが放射線量が局地的に高くなる「ホットスポット」になると指摘「日本でも原発から200キロ圏内の放射線量をきめ細かく測定し、インターネットで詳細データを公表すべきだ。現状の汚染は深刻だ」と警告。また、健康影響を把握するため、行政から独立した機関が5000人規模を対象に科学的に長期間追跡するよう提言した。

放射性セシウムに汚染された牛肉の流通問題では「食品による内部被ばくは代謝で体外に排出されるので危険性はあまり高くない。呼吸で放射性物質を取り入れる方が問題だ」と語った。

バズビー氏は、低線量放射線による健康被害の専門家として知られ、英政府の内部被ばく調査委員会などの委員を務める。今回、福島県郡山市の保護者ら、児童・生徒の「集団疎開」を求める市民団体の招きで来日した。【坂本智尚】

by oninomae | 2011-07-17 14:12 | 放射能・ラジオハザード  

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