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国家の犯罪‐原発マフィアが日本を狂乱化した 鬼塚英昭

http://www.asyura2.com/11/cult8/msg/224.html コメント欄101より その1

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最終章 日本は「核の冬の時代」に入った

国家の犯罪‐原発マフィアが日本を狂乱化した


「サンデー毎日」(二〇一一年四月三日号)に、前福島県知事・佐藤栄佐久のインタビュー記事が掲載された。

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 「東西冷戦下の1954年、当時の日本学術会議が結論を出す前に、国民や科学者らが関与せず、議論もないままで一部の政治家が主導して3億円の原子炉予算を組んだのが、不幸の始まりでした。(中略) 今回の事故については、”天災”の一部だという声があるようです。(中略) 原発事故は決して天災ではありません。起きてはならないことが、起こるべくして起こったのです。”彼ら”が私たちに信じさせてきたのは、”いかなる事態(災害)が起きても事故は起こらない”ということだったのですから」

・・・

佐藤の告白の中の「彼ら」とは、日本の原子力政策を推進する経産省、とりわけ資源エネルギー庁などの霞ヶ関官僚を指す。

 「”人災”と言えば東電の責任論になりがちですが、これまでの原子力政策を実際にコントロールしてきたのは、国会議員ですらタッチできないような勢力、ネットワーク、あるいはシステムとでも呼ぶべきものでした。そのコントロールの下で電力業界が動かされる状況の中で、今回の事故が起きたのです。」

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私は佐藤栄佐久が「国会議員ですらタッチできないような・・・」と呼ぶ勢力についてこれまで書いてきた。東京電力の一方的な責任論をマスコミは今となって書くけれども、「国会議員ですらタッチできないような・・・」勢力について、記したり、伝えたりは決してしない。続けて読んでみよう。読者は今までの報道とは異なる何かを知るはずである。

 「1984年4月に旧ソ連でチェルノブイリの原発事故が発生しました。言うまでもなくソビエト独裁制の下での事故でした。あそこまで酷くはないのかもしれませんが、原子力政策に関しては日本も独裁制にあると思います。(中略)

 策定会議が原子力の長期計画を作り、それに基づいてエネルギー政策基本法が制定され、その下で基本計画が作られるという流れなのですが、実は法律には「原子力」の文字がありません。さらに言えば、策定会議のメンバーには国民の代表である国会議員が入っていない。つまり原子力は、国会議員ですら政策作りにタッチできないブラックボックスになっているのです。原子力の専門家も取り込まれています。実際に計画を作るのは経産省のお役人。いわば経産省が”参謀本部”で、その下にあるのが東電という構図です。これでは「国会は適当にごまかしておけばいい」ということになります。」



私はこの佐藤栄佐久の”告白”を読み、やっぱりそうだったのか、と思った。

原発マフィア第二号・中曽根康弘の長男、中曽根弘文(ひろふみ)が科学技術庁長官(一九九九年~二〇〇〇年)を務めた。

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そして総理府の機関である原子力委員会の委員長も兼任した。中曽根弘文の後を継いだのは大島理森(おおしまただもり)だった。


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大島は科学技術庁長官になると、中央庁再編を機に二〇〇一年一月以降、原子力委員会を内閣府の審議会という位置付けにした。

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それまで科学技術庁長官が委員会を兼務していた原子力委員会の委員長に学識経験者を置くことにした。委員長を含む計五人の委員は、国会の同意を得て首相が任命するようになった。また佐藤栄佐久が指摘した「原子力政策大綱策定会議」の構成員(二十六名)も、学識経験者の中から首相が任命(任期一年)することとなった。

これは、国会議員を原子力委員会から追い出そうとした中曽根弘文(背後に中曽根康弘がいる)と大島理森の二人の科学技術庁長官の策謀なのではないか。

中曽根康弘と弘文親子は青森六ヶ所村の核施設に原発利権を持っている。大島理森はその青森県選出の衆議院議員である。そして、大島の政策秘書による六ヶ所村の公共工事などでの疑惑が報道されたこともある。原子力委員会はこうして、原発事業の目付役から、経産省の支配が及ぶ、お飾り的な組織に成り果てた。 

・・・それは、原発製造メーカーの東芝、日立、三菱重工の三社が原発製造に本腰を入れ始めた時期と一致する。その背後に、「原発ルネッサンス」を掲げたGEとフランスの原子力政策が透けて見えてくる。 私は、原発マフィア第二号・中曽根康弘が、息子の中曽根弘文と青森県選出の大島理森を使って、国際金融マフィアである原発マフィアの意向を受け入れて策謀をなした結果だとみている。


・・・「週刊朝日」(二〇一一年四月八日号)の一部を引用する。佐藤栄佐久の”告発”が出ている。・・・

 「この年の1月6日、福島第二原発の3号機で原子炉の再循環ポンプ内に部品が脱落するという事故が起きていたことが発覚しました。しかし、東電は前年暮れから、異常発生を知らせる警報が鳴っていたにもかかわらず運転を続けていたうえに、その事実を隠していました。県や地元市町村に情報が入ったのはいちばん最後だったのです。(中略)

日本の原子力政策は、大多数の国会議員には触れることのできない内閣の専権時効となっています。担当大臣すら実質的には役所にコントロールされている。つまり、経産省や内閣府の原子力委員会など”原子力村の人々”が政策の方向性を事実上すべて決め、政治家だけでなく原発を抱える地方自治体には何の権限も与えられていないのです。」



佐藤栄佐久の考えに、私はいささか異論がある。前述したように、日本では、東芝、日立、三菱重工の力が強く働いていると私は思う。彼らは日本に原発をどんどん造るよう、国際原発マフィアから、たえず脅されていると思う。日本の首相も経産省もこの力の言いなりなのだ。オーストラリア政府から(現実にはRTZから)大量のウラン購入を続けなければ、約束違反に問われる。日本の三つの原発メーカーと、九つの電力会社は一連托生の運命にある。 ・・・


・・・インターネット上の「れんだいこ」(二〇〇九年十月十九日)の一文を私は読んだ。ここに引用する。私はこの「れんだいこ」と心を一にする。

 「佐藤元知事の舞台裏を詮索しておこう。佐藤元知事は、「原発銀座」とまで呼ばれ、10基もの原発を有する福島県で原発を止めた。このことが、日本の原発政策責任者の怒りを呼び、報復逮捕となった可能性が強い。日本の原子力行政は、ナベツネの親玉にして戦前は治安警察のドンとして、戦後は国際金融資本のエージェントとして今日に知られている正力松太郎と児玉、中曽根のスリータッグにより始まった。戦後の再軍備も、この連中により後押しされた。逆にいえば、日本の防衛政策と原子力政策こそが国際金融資本の意を呈したキモであり、ここにこそ真の利権が介在していることになる。これにメスを入れようとした者は次から次へ葬られる。佐藤元知事もその犠牲者の一人として遇するべきではなかろうか。かく見立てれば、この事件は小さくない意味を持っていることになる」(By れんだいこ)


佐藤栄佐久が逮捕されたとき、当時の民主党幹事長・鳩山由紀夫は「本日、佐藤栄佐久前福井県知事が収賄容疑で逮捕された。容疑通り、佐藤前知事が公共工事の発注をめぐり不正な利益を得ていたとすれば、県政のトップとしてあるまじき行為であり、その責任は極めて重大である・・・」とのコメントを出した。

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今、民主党政権で国家戦略担当大臣、そして原子力行政にも影響を与える科学技術政策担当大臣を兼務している玄葉光一郎は、佐藤栄佐久の娘・美樹子を妻としている。いわば、義父である佐藤栄佐久の力添えで国会議員になった男である。

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この玄葉光一郎は一貫して原発推進派である。

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彼は義父について何も語らない。だがその人相たるや、日々、これ見るに忍びがたきものとなった。人たることは、よき事をなすにあり。

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・・・私は渡部恒三のこれまでの行状を記録したファイルを数多く作ってある。

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その他の民主党の幹部連中のファイルもだ。しかし、これら原発マフィア・スモールの群れについて書くことはやめる。一言でいうなら、彼らは原発利権にようやくありついた途端に、3・11に遭遇したということである。江田五月法務相も、海江田万里経産相も原発利権に食いつらいている、とだけ書く。民主党員の一人として”反原発”の哲人ありや。玄葉光一郎よ。お前もか、私たちを裏切ったのは!

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・・・二〇〇三年七月十八日付けの「読売新聞」に「東京電力福島第二原発の残土処理をめぐり、受注した水谷建設が、亀井静香代議士が関与しているともいわれる「日安建設」と「行政問題研究所(行研)」に、それぞれ約2億4000万円、1億2000万円の実体のないリベートを支払っていたことがわかった」という記事が出た。東電は佐藤栄佐久を逮捕させるべく水谷建設の会長水谷功に裏工作を依頼したばっかりに、ついにヤクザ組織までもがタカリに入る。亀井静香と白川司郎は東電のみならず、青森の原発施設でも原発利権にありつく。水谷建設、西松建設がこの二人に協力する。


渡部恒三がいみじくも語った「安全神話が崩れた今となっては」、何が起こるかわからない。第二、第三の白川司郎が青森六ヶ所村に殺到しているという噂もある。暴力団住吉海のフロント企業が活動を開始したとの話さえある。

”原発マフィア”第二号・中曽根康弘よ。天応から大勲位の称号を授けられた元首相よ。あなたも渡部恒三のように”ざんげ”の告白をしたらどうでしょうか。「ざんげの値打ちもない」と言っていると、天罰がくだらないとも限らないよ。

世の中、そうそう甘くはないんだよ。

これから、日本は「核の冬」の時代に入る。異色の原発マフィア・スモールが数多く登場してくる。電力会社は後悔してもしきれなくなる。

・・・こんな日本に誰がしたんだ。美しい瀬戸の海どうして汚すんだ

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渡部恒三よ、福島の避難民に会いに行った後、長島に行ってください。そして「申し訳なかった」と詫びてほしい。

佐藤栄佐久とて、かつては原発を推進してきた県知事であった。 日本の四十七都道府県の知事で、原発反対をはっきりと掲げている者は一人もいない。これが日本の現実である。

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by oninomae | 2011-06-17 00:31 | 放射能・ラジオハザード  

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