オズの魔法使いのオカルトルーツ By Vigilant その1

オズの魔法使いのオカルトルーツ By Vigilant October 8th, 2009  その1


その印象的な物語と多彩な登場人物たちによって、オズの魔法使いは忽ちアメリカの古典となった。

この本の発売から100年以上の後に、子供たちは今でも、あらゆる場所で、オズの不思議の世界に魅了されている。

少数の者は、しかしながら、オズの魔法使いが、その欺瞞的単純さの下に、神智学によって霊感を受けた深い異教的真実を秘めていることを認識している。ここでは、我々はオズの魔法使いのオカルト的意味とその著者の背景を考察するだろう。

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オズの魔法使いは、一つの無邪気な子供のおとぎ話として広く理解されているが、ドロシーの探求に対してある象徴的な意味を帰属させないということはほとんど不可能である。

すべての偉大な物語におけるように、オズの魔法使いの登場人物たちと象徴は、第二層の解釈を与えることが出来る。それは、その読者の認識力に依存して変化するだろう。何年にも渡って現れた多くの分析が、その物語を一つの「無神論者のマニフェスト」として記述している一方で、他の者たちは、それを大衆主義の促進として見た。

しかしながら、その物語の真の意味が把握出来るのは、その著者の哲学的背景と信念の理解を通してである

オズの魔法使いの著者、ライマン・フランク・ボーム[L. Frank Baum, 1856-1919]は、オカルト研究と宗教の比較研究に基礎を置く組織である神智学協会のメンバーであった。

ボームは神智学の深い理解を有しており、意識していようがいまいが、彼がオズの魔法使いを書いたとき神知学者の教えの一つの寓意物語を作り出した。


神智学とは何か?

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神智学協会は、一つのオカルト組織で、主としてヘレナ・P・ブラヴァツキー[Helena P. Blavatsky]の教えに基づいていた。それは、一つの普遍的教義を形作るために、すべての宗教の共通の起源を抽出することを追求する。

「しかし、たぶん明白に述べることが望ましい。いかほど断片的で不完全であるとしても、これらの本に含まれている教えが、ヒンズー教、ゾロアスター教、カルデア教、エジプト宗教、仏教、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教いずれにも排他的に属するのではないことを。 秘密の教義は、これらのすべての精髄である。それらの起源において、それから生じたその様々な宗教的枠組みは、今、その中からあらゆる神秘と教義が成長し、発展し、そして具体化されてきたそれらの原初の要素へと合流させられる。」 - HP・ブラヴァツキー、『秘密の教義』

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(その創始者たち)ブラヴァツキー、ジャッジ、そしてオルコットらによって設立されたときの、元々の神智学協会の3つの公言された目的は以下のごとくである:

「第1-人種、信条、性別、カースト、または肌の色にかかわらず、人類の普遍的同胞の中核を形作ること。 第2-比較宗教学、哲学、そして科学の研究を奨励すること。 第3-自然の解明されざる法則と人間の潜在力を調査すること。」 -『神智論者』、巻75、第6 号  (訳注:これ自体は、おかしなことではない)

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HP・ブラヴァツキー


神智学の主要教義は、ブラヴァツキーの作品、『ベールを脱いだイシス[Isis Unveiled]』と『秘密の教義[The Secret Doctrine]』の中で徹底的に記述されている。

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神智学の教えの中核には、多くの他のオカルト学派の中に見いだされるものと同じ教義がある:適切な規律と訓練によって、精神的イルミネイションと事実上の神性の状態へと導き得る、すべての人物の内部にある「神聖な発火」の存在への信念。 (訳注:これはある。脳内ホルモンで「発火」する)

神智学に見いだされるもう1つの重要な原則は、生まれ変わりである。 人間の魂は、宇宙の中のすべての他の事物のように、7つの発展段階を経ると信じられている。(訳注:この辺からキチガイじみてくる。 個人の人生中の「生まれ変わり」ならあると思うが)

「神智学的文書は、人間の文明が、宇宙のすべての他の部分のように、7つの段階を通って循環的に発展すると提案する。ブラヴァツキーは、全人類は、そして実際すべての生まれ変わっている人間のモナドは、一連の7つの「根源人種」を通して進化すると仮定した。かくして、最初の時代に、人間たちは純粋な精神であった;第2の時代に、彼らは今は失われたハイパーボリア大陸に住む性のない存在であった;第3の時代、その巨大なレムリアたちは、彼らに人間の意識と性的再生産を授けた精神的衝撃(刺激)によって満たされた。現代の人間たちは最終的に、アトランティス大陸で発展した。アトランティスはその循環のどん底だったので、現在の第5の時代は、人類の精神的才能を再覚醒させる時代である。ここでの精神的という用語は、進化のより初期には知られて来なかったような意識の浸透性の認識を実際に意味する。我々の種のより感受性の高い個体によって感知されるのではあるが。」


その究極の目標はもちろん、そこから我々が出現した神性の状態に帰還することである。 (わずかな変更を伴った)同じ教義が、薔薇十字団、フリーメイソン団、そして神秘を教える他の教団のような他の学派の中にも見いだし得る。 (訳注:で、神だから、60億人殺してもいいということになるわけですかな)

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ライマン・フランク・ボーム、著名な神智論者

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ウィザードのオズの魔法使いを書く以前(あるいは、子供向け物語の著者になることを熟考さえしながら)、ボームは多くの仕事を持っていた-そのうちの一つはAberdeen Saturday Pioneerの編集者であった。

1890年、ボームは彼の読者たちに、仏陀、モハメッド、孔子、そしてキリストについての彼の見解を含めた、神智学を紹介する一連の記事を書いた。その時、彼は神智学協会のメンバーではなかったが、彼はすでにその哲学の深い理解を示した。 (訳注:訳者は、ボーム自身はどちらと言われれば、宗教的争いをなくしていきたいと思っていた善人ではなかったかと思う)

彼の「編集者の黙想」からの抜粋を示すと:

「オカルト主義の中に彼らの基本的基盤を見いだす今日のアメリカで非常に多数ある様々な宗派の中で、神智論者は、知性と数の点両者において現時点で傑出したものである。 神智学は宗教ではない。 その信奉者たちは単に「真実の探求者」である。 神智学者たちは、実際に、世界に不満を抱いており、すべての教義に意義を唱える。彼らは、インドの賢者たちに起源を負っており、そして、有名な神秘的な東洋でだけではなく、イングランド、フランス、ドイツ、そしてロシアでも、多数である。彼らは必ずしも一つの個人的な神ではなく-一つの神の存在を認める。 彼らにとって、神は自然であり、そして自然が神である・・・しかしこれにも関わらず、我々の教育が我々に信じるように教えてきたようにもしキリスト教が真実なら、神智学においては、それに対して脅威はありえない。」- L・フランク・ボーム、Aberdeen Saturday Pioneer, January 25th 1890

もう一つ別の彼の「編集者の黙想」の中で、ボームは、彼が10年後、オズの魔法使いを持って何かを達成した、作り話の中での神秘的な象徴の使用について議論している:

「現代の小説家において、彼らの作品の中に何らかの神秘主義あるいはオカルト主義の地下水脈を導入することに向けてのある強い傾向がある。この性格の本は、ヨーロッパでもアメリカでも、人々によって熱心に買われ、読まれている。それは、神秘を解明する:いかに架空であっても、自然と我々の日常存在の中で事実上説明出来ないもののなんらかの説明を探るという、我々の性質における生来の熱望を示している。その理由は、我々が教育において進歩するにつれて、我々の知識に対する願望は増大しており、そして我々は、そこから崇高で雄大そして一体全体理解出来ないすべてを発する神秘的な水源について無知に留まることにより不満足なのである。」

この記事の末尾で、ボームは文学におけるさらなるオカルト主義に対して徹底的に弁護するに至っている:

「我々の時代のオカルト主義に対する欲求は、満足させられることを求め、そして、人々の平凡により、単なる興味本位に終わるだろう一方で、それは、多くにおいてより高度で、より崇高な、そしてより幅広い思考に導くだろうし、そしてこれらのより勇敢で能力のある識者たちが未来の時代に如何なる神秘を解き明かすかもしれないことを誰が分かるだろうか?」- L・フランク・ボーム、Aberdeen Saturday Pioneer, February 22nd 1890


これらの記事を書いた2年後、ライマン・フランク・ボームと彼の妻モード・ゲージはシカゴで神智学協会に参加した。

カリフォルニア州パサデナの神智学協会の公文書は、彼らのメンバーシップの開始を、1892年9月4日と記録していた。

1890年に、オズの魔法使いが出版された。

ボームがどのようにその物語のための彼の霊感を得たのかについて質問されたとき、彼はこう答えた:

「それは純粋な霊感でした・・・それはまさに思いがけなく私の心に浮かんだ。私は考える。時として偉大な著者は伝えるべきあるメッセージをもっていて、そして彼はその楽器をすぐに使わなければならないと。私はたまたまその媒体でした。そして、私は、同感と理解、喜び、平和、そして幸福へのドアを開ける魔法の鍵が私に与えられたと信じています。」- L・フランク・ボーム、cited by Hearn 73

オズの魔法使いは、神智学協会内で大いに評価されている。

1986年、アメリカ神智論者誌は、ボームを完全にその組織の哲学を代表している「注目に値する神智論者」として認めた。

「読者たちは、彼のおとぎ話を、その神智学的内容について見てきていないけれども、ボームが、神智学に接触するようになった後に、子供の本の有名な作家になったことは意義深い。神智学的アイデアは彼の作品に浸透し、それに霊感を提供した。実際、オズの魔法使いは、最初から最後まで神智学的アイデアで漲った神智学的寓話とみなすことができる。 その物語は、一つの霊感としてボームに思い浮かび、そして彼はある種の畏敬の念を持って、外部からのあるいはおそらく彼自身の奥深くからの一つの贈り物として、 それを受け入れた。」-American Theosophist no 74, 1986

それでは、「神聖な霊感」としてボームに訪れたこの子供向け物語の秘教的な意味は何であろうか?


続く


元記事は

The Occult Roots of The Wizard of Oz By Vigilant October 8th, 2009
http://vigilantcitizen.com/?p=2282



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by oninomae | 2010-10-02 00:36 | 魔術=詐欺とイルミナティ  

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