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ザ・エスタブリッシュメント by ゲイリー・アレン 4 "光の子" + モレク

●世界独裁政権をめざす"光の子"らの合言葉

今日、ロックフェラー一族の会杜はアメリカの全産業で支配的地位を占め、ロックフェラー一族のCFRはアメリカの連邦政府を事実上支配するまでの巨大な勢力になった。しかしロックフェラー一族の経済活動はアメリカ一国にとどまらず、世界的広がりをもつようになっている。ロックフェラー・グループの多国籍企萎を代表するエクソンとチェース・マンハッタン銀行はそれぞれ一〇〇ヵ国以上の国々で活動しており、世界一五〇ヵ国の中で彼らの支店をもたない国を挙げる方が困難なくらい巨大な広がりを見せている。

それらの国々の大部分はかつてヨーロッパの植民地であった「第三世界」に属し、戦後の独立から「人民共和国」への転換に際しては、ロックフェラー一族とCFRのメンバーに言葉では言い表せない恩恵を蒙っている。ところがそれらの国は今、ほとんど経済の本質を理解していない指導者に治められており、新しい「人民共和国」のどれかが、いつ何時、その国の真の支配者は誰かを忘れてしまわないとも限らない。

しかもCFRの国際主義者たちにとってさらに気がかりなのは、アメリカの民衆がいつまでもCFRの陰謀に気がつかないはずはなく、もしも選挙民たちが怒り出して自分たちを追い出しにかかってきたらどうしようかということである。もしもどこかの国が"ビッグ・ブラザー"の言うことを聞かなくなったり、第三世界の指導者が一族の権益を無視したらどうすべきか、さらにはアメリカの国民がCFRの支配を認めなくなったらどうしようか

これらの問題に対するロックフェラー一族の答えは、六〇年以上前からはっきりしている。つまり、世界政府をつくり、諸国民をすべて彼らの支配下に収めて、逆らう者を容赦なく取り締まることだ。

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この計画は、ジョン・D一世が国際連盟の本部をジュネーブに設けるために資金を提供した時からすでに始まっていた。しかしその当時、アメリカには彼の買収に応じない上院議員やその傘下に組み入れられていない新聞杜がたくさんあり、彼の計画を前進させることは容易ではなかった。彼の同郷人は共産主義世界政府の創立メンバーに加わることを拒否し、彼とその仲間たちが仕掛けた罠から逃げてしまった。

このため稀代の陰謀家たちは同じあやまちを二度と繰り返さないよう慎重に策をめぐらし、CFRという秘密組織をつくって徐々にアメリカを蝕んでいくことにした 彼らの最終目的である共産主義世界政府を樹立する前にアメリカを乗っ取り、事実上のアメリカ革命を達成することが重要であると考えるようになった(訳註:この計画の詳細を知りたい方は前記の『インサイダー』太陽出版刊を読まれるとよい)。

世界の政治権力を一手に収めようと企てているインサイダーたちは、勿論そのことを気づかれないようにするため、観念的な決まり文句で人々を煙に巻き、仲間うちでしか意味がわからない言葉を使って真の目的を覆い隠しているそのような言葉のなかで最もよく使われているのが「世界新秩序」という言葉である。

この言葉は、一八世紀ドイツの"イリュミネ"と呼ばれる秘密結杜の歴史とともに古い由来をもつ言葉で、イリュミネのメンバーが企てていた悪魔的な計画の最終目標を示している。彼らはその目的をラテン語で「ノブス・オルド・セクロルム」と表現したが、それを現代的な用語に置き換えたのが「世界新秩序」である。

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ロックフェラー一族は一九四五年までに「世界新秩序」をつくりあげる準備を整えてきた。ジョン・D一世の孫にあたるネルソン・ロックフェラーは、この年サンフランシスコで開かれた国際連合の設立総会に七四人のCFRメンバーの一人として加わり、国際連合の本部をニューヨークのイースト・リバー沿いにあるロックフェラー一族の土地に建てることを提案した

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これは、一族が自分たちの世界政府の新しい本部をポカンティコの屋敷から車で乗りつけられるところに置いておきたかったからであろう。(引用注:もちろんアメリカ人を「納得」させるため、「本部」をスイスからアメリカに移した)

「世界新秩序」は、ロックフェラー一族とCFRのメンバーにとって無駄な議論をするところではない。それは世界のあらゆる軍隊と武器を支配し、あらゆる地域の税務署と学校を動かし、各国の政府と裁判所をふくむあらゆる機関を下部組織として再編成した新しい世界秩序を意味している。我々はロックフェラー一族がいかに国際連盟を生み出ししてこれを今日の国際連合にまで育て上げ、さらに強力な世界政府を樹立するために準備を進めているかをあとで詳細に検討してみよう。

さしあたり我々が肝に銘じておかなければならないのは、この「世界新秩序」というものが、あらゆる市民の権利を専制主義の独裁者から守り、我々のすべてにより大きな自由を保証してくれる理想的な共和国ではないということである。

ロックフェラー一族がめざしている「世界新秩序」とは世界独裁政権を意味している保守主義者はこれを杜会主義または共産主義世界政府と呼び、自由主義者はこれを全体主義ファッショ政権と呼ぶであろう。しかしその呼ぴ名はどちらであっても大差ない。むしろ重要なことは、世界の億万長者と共産主義者がめざす地球規模の世界政府は、確実に我々を"収容所群島"の強制労働に駆り立てるであろうということだ

世界政府の提案者たちは勿論こんなことをはっきり言いはしない。むしろ言葉巧みに二重の意味を潜ませて世界政府の必要性を訴え、彼らの狙いを曖昧な言葉で誤魔化そうとしている。たとえばカリフォルニア州選出のアラン・クランストン上院議員(ロックフェラー財団の資金提供で成り立っているユナイテッド・ワールド・フェデラリストの会長を永年務めてきた人物)は、次のような迷文句を吐いて世界超国家の必要性を弁護している。

  世界政府綱領第六四条は、各国が一片の統治権をも放棄すべきことを提案しているのではない。それは、戦争を阻止する必要性が緊急に認められる地域で、我々が現在行使できないでいる統治権を得るためにはどうしたらいいかをはっきりと提案したものだ。我々はひとまず限定的な世界政府をつくり、そこに各国の統治権を預けるようにしてみてはどうだろうか・・・。

もう一度繰り返してみよう。クランストン上院議員は、「限定的な世界政府をつくり、そこに統治権を預けることにしたとしても、統治権を放棄したことにはならない」と言っているのだ。まるで彼は、我々の生命や財産の安全に関わる統治権を銀行預金と同じように考え、いつでも引き出せるのだから預けてみてはどうかと提案しているのである。もし我々の生命を預けてしまって、その間に返してくれなかったらどうしてくれるというのだろうか。ルイス・キャロルでさえも、こんなに危険なことを彼以上に魅力的に表現することはできなかったに違いない。ジョージ・オーウェルも『一九八四年』の主人公である"ビッグ・ブラザー"にこのような不可解な「新語」を語らせはしなかった。

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●ロックフェラー地球帝国の完成に向かって

クランストン上院議員と彼の多くの仲間たちは今、世界政府の必要性を高らかに奏でるオーケストラの中で聴く者をうっとりさせる弦楽器を巧みに演奏し、他のCFRメンバーは何度もリハーサルを繰り返してお手のものになった交響曲の一楽節をそれぞれの得意な楽器で演奏している。この交響曲の中で「愛他精神に満ちた億万長者」のネルソン・ロックフェラーはひときわ美しいメロディーを奏で、これまでに何度も、各国の不公平な所得を改めるためには世界政府による課税と再分配とが必要であることを繰り返してきた。 『連邦主義の将来』と題するネルソンの本は一九六二年に初版が出版され、彼が副大統領になった一九七四年に再版された本であるが、この中で彼はこう述べている-「世界の貧しい人々を助けるためには、諸国民に税金を課す力をもった自由世界の超国家的な政治組織が必要である」。

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はたして我らの"ロッキー"は何を言いたかったのだろうか。ネルソン・ロックフェラーは、世界の貧しい人々を救うために彼の財産にもっと課税してもらいたいと思ったのだろうか。もしそうなら、なぜ彼はわざわざ世界政府などをつくって役人に余計な金を払い、税金集めのために余計な手間をかけることを提案したのだろうか。そんな手間とお金をかけるくらいなら、彼自身が自分の財産をさっさと貧しい人にあげてしまえば済むことではないか。それとも彼は、世界政府の役人に我々の金を巻きあげさせ、それを自分のふところにしまい込んでますます大金持ちになろうとしているのだろうか。

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ネルソン・ロックフェラーが選挙によらないで副大統領に指名された時、議会の資格審査聴聞会ではジョン・アシュブルック下院議員やジェシー・ヘルムズ上院議員のような勇気ある議員の何人かが、「ネルソンは合衆国憲法を廃して世界政府を樹立すべきだと考えている人物であることが調査記録でも明らかである。そのような人物が我が国の憲法を順守する保証はあるのか」と問いただした。しかしながら、このように重大な疑問が一部の議員から提出されたことは、アメリカのマスメディアで全く報道されなかった。

そのかわりにマスメディアは、"ロッキー"が政敵を中傷する本に資金を出そうとしているのは大まちがいだと騒ぎ立て、国民の関心をネルソン自作の茶番劇にひきずり込むことに成功した。これはロックフェラーお抱えのマスメディアがいつもよくやる手口で、大きな悪事から大衆の目をそらすために小さな悪事をことさらセンセーショナルに取り上げる歪曲法の一例にすぎない。おかげでネルソンは副大統領としての資格を国民から疑われることなく、資金の提供を潔く中止してホワイトハウス入りを果たすことができた。

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ロックフェラー帝国の皇帝ネル(訳註:ローマ帝国の皇帝ネロの子孫ともいうべきネルソン)は、『連邦主義の将来』の中でこう述べている。

  今日、地球上の諸国はどの国を取り上げてみても、一国だけでその自由を守ることはできず、国民の必要と願望とを満たすに足る資源をすべて国内で確保することはできなくなっている。・・・従って現在単独で存在している民族国家は多くの点で古代ギリシャの都市国家に似ており、もはや時代遅れの産物とみられても致し方ない。

周知のとおり、古代ギリシャの都市国家は市民の自由を守ろうとする人たちが消え去ったあと、ローマ帝国の支配下に入ったそして今、再びネルソンはアメリカや日本といった国家は昔のギリシャの都市国家と同じであり、ロックフェラー帝国の支配下に入るべきであると主張しているのである

世界政府を実現するために奔走している人々はいつも黒を白と言いふくめる言葉のトリックにたけている。ネルソン・ロックフェラーもその例外ではなく、同じ著書の中で次のようにみごとなすり替えをしている。

  私が提唱している世界連邦の建設は、アメリカ合衆国の創設者たちが一八世紀にこの国を建国した時の精神を受け継ぐものであり、その後さらに広がった自由世界の諸国家を合衆国の各州に相当するものとみなして、現代の世紀にこの建国精神を生かそうとしたものである。この理想を実現することは並大抵のことではないが、もし我々にかつての建国者たちの勇気と不屈の闘志があるなら、それは不可能なことではない。

ここでネルソンはアメリカの独立戦争がまさしく彼の主張している中央集権的なものに対する抵抗から始まったことを故意に歪め、連邦制度が当初からの目的であったかのように語っている。 しかし我々の祖先は各州の相互依存を望んでいたのではなく、大英帝国の強大な圧制から独立することを求め、お互いに手を結び合ったのである。彼らは今、ソ連や中国の収容所にいる人々が求めているのと全く同じ自由を勝ちとるために、自らの生命と財産をかえりみず戦ったのだ

ネルソン・ロックフェラーは一九五〇年代の初めから自分の写真を大勢の人に配るように奨励していた。その写真は、ネルソン自身が両手で地球儀を抱きかかえ、哀愁を漂わせたまなざしで未来をみつめている姿を大写しにしたものだった。この写真を見たことがある人は、その写真によって象徴されるものがロックフェラー地球帝国の完成であり、ネルソンが常に求めてやまない世界の新秩序であることを知っても驚かないであろう。

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ゲイリー・アレン ロックフェラー帝国の陰謀(原著:1976) 第5章(原著でも第5章) ザ・エスタブリッシュメント p104-112より

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マネー:第十二番目の究極の宗教[Money - The 12th and Final Religion]」解説と批評。 太田龍 更新 平成21年03月20日00時19分  平成二十一年(二〇〇九年)三月十九日(水) (第二千七百三十回)

〇著者R・D・ウィリング[Richard Duane Willing]によれば、この本を出版しようとした彼の友人は、 何者かによって暗殺された。

〇ウィリング自身も命を狙われていると言う。


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〇およそ現在、全世界で毎年何百万冊の本が、出版されているのか正確には私は知らない。

〇しかしこんな運命を持って登場した著作、それはこの本以外存在するだろうか。

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〇著者R・D・ウィリングによれば、この本を生み出す二つの動機と二つの状況が存在した。

〇その一つは、あの悪名高きニクソンのウォーターゲート事件である。しかし、ウィリングによれば、ウォーターゲート事件の真相は、いわゆるウォーターゲート事件の嘘八百のデマゴギーとは、まるで別のところにある、と言う。

〇もう一つ、それは、ウォルマート問題である。

〇しかしこれはこの二つの問題についての説明は省略する。

〇ウィリング著作を要約すれば、

〇エルサレム第二神殿の時代に創設された貨幣取扱専門カルト(カルト273)が、現在の国際金融銀行寡頭権力体制まで、まっすぐに、日々一貫して存在する。と言うことになるだろう。

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〇しかしそうは言ってもこの本は、簡単に要約出来るようなものではない。

〇以下、なんとか継続してこの本についての紹介と論評を行う。

(了)

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〇日本義塾 五月月公開講義予定

  ◆日 時  平成二十一年五月二十七日(水曜日)
        午後六時半~九時(開場、午後六時)

  ◆会 場  文京シビックセンター四階シルバーホール
       (四階B会議室のトナリの部屋)

  ◆講 師  太田 龍

  ◆演 題  R・D・ウィリング著「マネー:第十二番目の究極の宗教」
        太田龍解説、平成二十一年五月上旬、徳間書店刊行予定。
        についての解説と批評。

  ◆資料代  千円
  
  ◎お申し込みは、日本義塾出版部へ。
   電話、はがき、メールで。

   責任者:太田龍
   所在地:〒112-0001 東京都文京區白山5-35-12
   電 話 :03-3813-7825


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by oninomae | 2009-03-19 22:56 | イルミナティ  

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