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ザ・エスタブリッシュメント by ゲイリー・アレン 1 CFR入門編

ザ・エスタブリッシュメント

ロックフェラー一族はアメリカの永遠に変わらざるエシュタブリッシュメントそのものである。たとえ政治体制が変わり、経済制度が変化し、外国との同盟関係が改められることはあっても、ロックフェラー体制が変わることはない。 (ウォルター・クロンカイト)

●巨大なタコの頭脳=外交間題評議会

これまでの各章で、我々はロックフェラー一族がいかにアメリカの産業、金融、経済生活の全般にわたって巨大な影響力を行使してきたかを見た。そして前章では、一族が己れの立場を強化するためにどのように慈善事業を利用してきたか、またその支配下にある財団を使っていかに教育、宗教界の工作を進め、どれだけ測り知れない世論に対する影響力をもつに至ったかを見た。彼らのやり方は我々に多大の不利益をもたらすものであったが、実に巧妙をきわめていた。

過去一世紀余りの間、ロックフェラー一族は彼らの目的を達成するために限りない悪事を働いてきたが、彼らは一方の手でもう一方の汚れた手を洗い流せるよう、常に彼らの経済力を政治力と結びつけて万全のものに仕上げようと努力してきた。そして彼らは政治的な力を得るために自分たちの経済力を効果的に利用する驚くべき才能を身につけており、そこで得られた政治力はまたさらに大きな経済力を生み出すという過程を繰り返して、世界の富と権力とを完全に自己のものとするまで彼らの陰謀はやまないように思われる

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すでに我々が見てきたとおり、ロックフェラー一族は何世代にもわたって地球上で最も口先がうまく、最も人当たりがよく、しかも強力この上ない多国籍企業グループを発展させてきた。ロックフェラー一族が支配している途方もない実力をもった超国家的複合体は、その経済活動を未開地の無邪気で単純なよろず屋の行為と何ら変わりないように見せかけているが、実際にそれを構成する個々の組織は完全にロックフェラー一族が派遣した人物によって運営され、ロックフェラー一族の金融機関によってがっちりひとつにまとめあげられている。同じ頭脳に支配されている無数のタコの足-という表現はまことに陳腐なたとえで申し訳ないが、それがロックフェラー帝国を構成する組織の実態なのである。

これらの組織の幾つかは政府部内で非常に大きな発言力をもっている。しかし一般市民はそのことを知らされていない。その他の組織の名はたまにマスコミで内外の事件が報道される際に重要な情報源として紹介されることはあるが、"関係筋の話"として名前が伏せられることが多い我々は多くの異なった外観をもつロックフェラー一族の忠実な腹話術師たちの声を耳にすることはあっても、本当に知りたいことは教えてもらえない仕組みになっている。

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ロックフェラー帝国を構成する個人ならびに組織は"東部エスタブリッシュメント"と総称され、その中の重要人物はしばしば"インサイダー"と呼ばれる。全エスタブリッシュメントの中枢に位置する機関が外交問題評議会(Council on Foreign Relations)である外交問題評議会(CFR)はロックフェラー帝国という巨大なタコの頭脳に相当し、デイヴィド・ロックフェラー自身が会長を務めている(引用注:1970-1985、前にも記したが、その後、ピーターー・ピーターソン->カーラ・ヒルズ&ロバート・ルービンとと引き継がれている)。

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この評議会が今日の世界とアメリカで果たしている役割はあまりにも重要であり、その活動はあらゆる分野に及んでいる。我々は外交問題評議会の実態を知らずにアメリカの政治・経済・外交・軍事・教育・宗教その他を語ることはできず、特にロックフェラー帝国の複雑怪奇な権力構造を明らかにしようとすればなおさらのことである。そこで本章ではこの評議会の目的、メンバーなどについて少しばかり詳しく述べてみたい。


●CFRの存在は故意に隠されてきた

ニューヨーク市内に本部がある外交問題評議会は、国際金融、商業、学問、政治、財団活動、マスメディアの各分野でアメリカを代表するエスタブリッシュメントのインサイダーたち、およそ一六〇〇人のエリートで構成されている。そのメンバーの多くは比較的よく知られた人物であるが、なかには同じように重要人物でありながら一般に広く知られていない人たちも含まれている。例えばハロルド・ジェニーという会員の名前を知らない方もおられるかも知れないが、彼が国際電信電話会杜ITTの会長であると聞けば、それだけでまちがいなく大物であることがおわかりいただけるだろう(訳註:その後ITTの会長はC・ガーヴィンに交替)。

このようにCFRの会員はいずれも世界的名士である。ところが奇妙なことに、CFRの存在を知っている人は一〇〇〇人に一人いるかいないかという状態である。この組織の目的が何であるかを知っている人はさらに少ない。

マスメディアの大立物たちはCFRが設立された時から半世紀の間、ほとんど誰もCFRという組織があることをロにすることはなかった。しかしNBCやCBSなどの放送会杜、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポスト、ロサンジェルス・タイムズ、ナイト新聞グループ等の新聞杜、タイムやライフ、フォーチュン、ビジネス・ウィーク、USニューズ&ワールド・リポート誌などの出版杜をふくむ多くのマスコミ関連会社のトップはCFRのメンバーである。彼らがこの組織の存在を知らなかったと言い訳することはできない。つまりCFRの存在が世間一般に知られていないのは決して偶然ではなく、むしろ故意にその存在が隠されてきたからだといえる。

CFRは今世紀初頭にパリで結成されて以来およそ半世紀の間、H・G・ウェルズの小説に登場する"透明人間"のように活動してきた。一九六二年にダン・スムート[Dan Smoot]が『見えざる政府[The invisible government]』という画期的な研究書を出してCFRの存在を初めて明らかにした時、インサイダーたちは総力をあげてこの書物の浸透を食い止め、闇に葬り去ることに成功した

それから一〇年後の一九七二年、ロックフェラー一族とCFRの陰謀に関する二冊の本が相次いで出版された。そのひとつは筆者の『インサイダー』(邦訳あり)で、もうひとつは以前エドガー・フーバーFBI長官のもとで働いていたW・クレオン・スカウセン教授が著わした『裸の資本家』である。この二冊の本はエスタブリッシュメント専属の新聞や雑誌から完全に無視され、一行の書評も広告すらも載せてもらえなかったが、アメリカでは七〇〇万部を超えるベストセラーになった。これらはその当時、アメリカの民衆がどれだけこの問題に大きな関心を抱いていたかを物語っている。

CFRの謎に包まれた性格と秘密の目的を明らかにする上で、ジョージ・ウォーレス[George Corley Wallace Jr, 1919-98]が果たした役割もまた大きかった。彼は大統領候補としての指名を争った選挙でCFRの秘密主義を糾弾し、インサイダーたちの目的が何であるかをはっきりさせるべきだと主張した。(引用注:引用者はウォーレスたちの白人優先人種差別主義に同調する者ではありません。しかし、9.11を引き起こしたのはCFR側だと思っています)ウォーレスの演説が無視できない反響を惹き起こしたため、世論の追及をおそれたインサイダーたちはCFRに関する逆宣伝を始めた。

この時期にニュヨーク・タイムズとニューヨーク・マガジンは二つの非常に似通った記事を掲載して、わざとCFRに人々の注目を集めさせた。その狙いは、CFRが選挙で選ばれた政府とは別に長い間アメリカの選挙によらない政府で活躍してきたことを認めた上で、そのメンバーたちはいつも愛他精神と理想主義に駆られて公共の福祉を実現するために献身的な努力をしてきたことを印象づけようとしたものであた。そして外交問題評議会のメンバーはいつも政府で脇役を演じ控え目に行動してきたため、その存在が一般に知られなかったのだと主張している。しかしながら、ジョン・フランクリン・キャンベル[John Franklin Campbell](CFR)が次のように言明するとおり、彼らの活動が控え目であったとはとても信じられない。

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  実のところ、フランクリン・ルーズベルトが大統領になった時から、アメリカの外交政策に影響を及ぼしてきた法律家や銀行家、教授、将軍、ジャーナリスト、官僚たちは皆、ハロルド・プラットの屋敷でひとときを過ごした経験がある。この屋敷はパーク・アベニューと六八番街の角にある四階建ての大邸宅で、元はスタンダード石油の持ち物であったがその後プラット氏の所有物となり、二六年ほど前にプラット氏の未亡人から外交問題評議会に寄贈されたものだ・・・。
  あなたがもしもプラット屋敷の会合に出席したり招待される身分であれば、あなたはロックフェラー投資銀行のパートナーかロックフェラー法律事務所の仲間ということになり、政府が抱えている"やっかいな問題"を解決するために尽力を求められるだろう。そしてあたたは外国の援助をアテにできるし、北大西洋条約加盟諸国の軍隊を動かすこともできるし、共産圏諸国との外交もうまくやっていけるはずだ。実際にあなた方は過去二五年間この国でかなりうまくやってきたし、自分でもその通りだと思っているであろう(訳註:傍点は引用者アレンが追加)。

ニューヨーク・タイムズにエスタブリッシュメントを擁護する記事を書いたアンソニー・ルーカス[J. Anthony Lucas](CFR)もまた、キャンベルと同様、第二次大戦後のアメリカの外交政策を推進してきたのはCFRのインサイダーたちであったことを認め、以下のように注目すべき発言をしている。

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  一九四五年から確かに六〇年代まで、評議会のメンバーはアメリカの世界政策を積極的に推進する最前線に立っていた。サンフランシスコで開かれた国際連合設立総会に参加したジョン・マックロイやハミルトン・フィッシュ・アームストロング、ジョセフ・ジョンソン、トマス・フィンレター、およびその他大勢の人間、世界組織のアメリカ大使になったエドワード・ステッティニアス、ヘンリー・カボット・ロッジ、ジェームズ・ワズワース、ドイツの戦後処理を任されたルシアス・クレイやジェームズ・コナント、NATOのアメリカ代表になったハーラン・クリーブランドやチャールズ・スポッフォードなどはいずれも評議会のメンバーであった。つまりアメリカの外交政策はほとんどすべてがCFRのメンバーによって推進されたのである。彼らはすでに第二次大戦中に戦後の経済計画と安全保障計画とを決定していた。その後の活動は彼らが手に入れた権力を維持し拡大するためにたされているといってもよい。

*国際連合の設立に加わった「その他大勢」のCFRメンバーの中には、ルーズベルト大統領の腹心の部下でサンフランシスコ会議の事務局長を務めたインサイダーの大物アルジャー・ヒスがいる。彼はのちにFBIの調査でソ連のスパイであったことが判明し、アメリカに対する反逆者、偽証者としてあまりにも有名になった。ヒスの名前を出すことによってCFRのメンバー全員に疑いがもたれることを恐れたためかどうか、ルーカス氏はこの重要人物の名前を忘れてしまったようだ。


ゲイリー・アレン ロックフェラー帝国の陰謀(原著:1976) 第5章(原著でも第5章) ザ・エスタブリッシュメント p85-94より

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by oninomae | 2009-03-16 20:23 | イルミナティ  

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