人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手

「かんぽの宿」は「赤字=不良債権」だった、という竹中平蔵等の政治的情報工作の裏を暴き出せ。 山崎行太郎 2009-02-17
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20090217


オリックス不動産への「かんぽの宿」入札譲渡にまつわる騒動の大きな根拠になっているのは、竹中平蔵等が強調する「かんぽの宿」は「赤字=不良債権」だったという認識だろうが、はたして本当に、「かんぽの宿」は赤字であり不良債権だったのだろうか、ということになると、「赤字=不良債権」ではなかったのではないかという疑いが消えないわけだが、というのも、「赤字=不良債権」というマスコミを総動員しての国民向けの情報宣伝工作こそ、実は竹中平蔵等「小泉構造改革」一派が乱用した常套手法の一つだったからだ。

「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_3413596.jpg


たとえば「小泉・竹中構造改革」の名の下に、日本の銀行を次々と倒産・合併に追い込むという銀行再編の時も会計基準の見直しや自己資本比率の変更などによって銀行の財務内容の危機を作為的に演出し、同時に貸しはがしと不良債権の拡大を加速させることによって、銀行の「倒産・合併やむなし」という世論をもりあげる情報工作があったのだが、
「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_502097.jpg

元郵政官僚で、日本郵政公社常務理事だった稲村公望氏によると、「かんぽの宿」の「赤字=不良債権」説の背景にも、同じような工作が行われたらしく、つまり、「公社時代、会計基準の見直しで減価償却期間を60年から25年に短縮したため、帳簿上、年度ごとの赤字額が増大…」(「サンデー毎日」)したというものらしい。


「かんぽの宿」の場合は、「赤字だ、赤字だ…」と騒がれたが、実際は、施設の人気は上々で、お客はいっぱいだった。では、未だに、何故、「かんぽの宿」の「赤字=不良債権」説が根強いのか。稲村公望氏によると、その政治的からくりとは、「『赤字だ』と世論をあおって減損会計を導入し、資産価値を低く見積もって一括譲渡するような手口…」が、つまり「かんぽの宿」を作為的に不良債権化することによって、売却価格を低く抑えるという政治的動機が背景にあったからだ、と言う。

「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_4225021.jpg


まったく稲村公望氏の言うとおりだろう。さらに付け加えるならば、採算の合わない、つまり不良債権だった「かんぽの宿」の多くは、すでに売却ずみのはずで、今回、オリツクス不動産に一括譲渡されるはずの「かんぽの宿」関連施設は、実は、都心に近い「ラフレさいたま」や「郵政社宅」等がそうであるように、多くは不良債権どころか、「宝の山」であったらしい

では、竹中平蔵氏らは、何故、「かんぽの宿」は「赤字=不良債権」だ、だから一刻も早く処分しなければならないという論理を、馬鹿の一つ覚えのように繰り返し、そして強調するのか。むろん、今更、分析するまでもなく、その隠された政治的意図は分かる人には分かるだろう。

「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_321291.jpg

「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_3181715.jpg

「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_3491698.jpg

「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_4263960.jpg

「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_4232659.jpg


「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_5171981.jpg


ところで、竹中平蔵大臣の元秘書官で、今は竹中平蔵氏らの口利きで「慶大教授」に天下っているらしい岸博幸氏が、ネットを中心に燃え広がりつつある「かんぽの宿」スキャンダルの発覚後になって、経産省官僚として「郵政民営化」や「かんぽの宿」疑惑に加担したという経歴と立場から逃げるに逃げられず、形勢不利と見たか、泣き言を言うかのように、「ネットはゴミの山だ…」「日本には民主主義もまだ定着していない」と幼稚園児並みの弱音を吐いて、必死で日本国民の民度の低さを嘆いて見せているが、ならば、日本国民たる岸博幸氏がネットに書き散らしているネット言説も、「ゴミの山」の巨大ゴミということになるわけだが、いずれにしろ、「負け犬の遠吠え」というか「引かれ者の小唄」というか、笑止である。まともな学者としての反論があれば、泣き言など言う暇があったら、論理的に、そして学問的に、堂々と反論し、「郵政民営化」「かんぽの宿譲渡」擁護の論陣を張って見せろよ、と忠告しておこう

「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_321676.jpg


■岸博幸氏の「ネットはゴミの山」というネット発言

http://diamond.jp/series/kishi/10027/

「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_3202857.jpg


■竹中平蔵氏の鳩山邦夫批判の動画。

http://diamond.jp/feature/takenaka_sp02/

http://policywatch.jp/tag/郵政民営化/

「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_3172987.jpg

             「新たな世界の秩序」だそうです。

「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_341583.jpg


「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_3301647.jpg


参考

2009年1月20日(火)「ラフレさいたま」視察  亀井亜紀子
http://akiko-kamei.home-p.info/?p=405


「赤字だから売却する。」という理由は4分社化という不自然な民営化の仕組みそのものに起因する問題であり、従業員の雇用を守る条件でオリックスに譲渡するという理由も、「ラフレさいたま」の正規職員数がたった5人(ほとんど業務委託した会社の従業員です)であることからも説得力を欠きます。

++
「赤字」だと騒ぎ立てる手口については、小野寺光一氏が道路公団問題のころからさんざん指摘してきたことですが。

たとえば

猪瀬改革の虚偽について1:国際評論家小野寺光一の「政治経済の真実」メールマガジン
http://www.asyura2.com/0510/senkyo15/msg/103.html


「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_529588.jpg


1小泉構造改革の本質とは何か

2小泉構造改革は猪瀬直樹の「日本国の研究」というねつ造された論文にもとづいてやっているので必ず失敗する。

3猪瀬直樹著「日本国の研究」のウソの証明

4日本道路公団が赤字だというのは嘘であり、猪瀬直樹のねつ造であることの証明
「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_515658.jpg

5猪瀬直樹が特殊法人の財務諸表を読み違えたことが、この混乱の元であることの証明

6特殊法人の仕組みとは何か?日本道路公団の場合

7民間企業と特殊法人の違いとは何か?

8日本道路公団が赤字だと「ありもしない危機」を最初に唱えた猪瀬直樹は具体的にはどこをを読み間違えたのか? 

9国民への人気とりのために、首相、行革大臣、国土交通大臣がそろってうそをついているという異常事態


「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_511236.jpg


郵政4分社は当面維持、自民PT 首相の見直し意向反映せず
http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009021701000774.html


 郵政事業を検証する自民党のプロジェクトチーム(PT、中谷元座長)は17日、党本部で会合を開き、4分社体制を当面維持することを柱とする報告書案をまとめた。
「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_67593.jpg

党総務部会などとの19日の合同会議で了承されれば、保利耕輔政調会長から政府の郵政民営化委員会に提出する。

 麻生太郎首相は国会答弁で4分社化された経営形態の見直しの必要性に言及しているが、首相の意向には沿わなかった格好だ。民営化見直し発言をめぐり小泉純一郎元首相が首相を厳しく批判したこともあり、4分社体制維持を打ち出さなければ党内の亀裂を深めるとの懸念が背景にある。

 報告書案は、民営化の見直し課題として(1)運用で対応する問題(2)民営化された各社が対応する問題(3)政府が対応を検討すべき問題(4)法改正の検討が必要な問題-の4つの論点に分類。郵便事業会社と郵便局会社の連携や、ゆうちょ銀行の預入限度額撤廃などを盛り込んだ。

 出席者のうち、郵政民営化の大幅見直しを求める議員連盟「郵政研究会」にも所属する一部議員は、郵便事業会社と郵便局会社を統合する3分社化と、金融2社の株式の持ち株会社による一定保有を柱とする独自の見直し案を提案した。しかしPTでは意見として聞き置くにとどめ、将来的な課題として取り扱うこととした。

2009/02/17 22:14 【共同通信】

「赤字=不良債権」:いつもの汚れた手_c0139575_52029.jpg

by oninomae | 2009-02-18 03:06 | 政治詐欺・政治紛争  

<< 日本人がだまされやすくなったパ... 暗殺者研修 by Svali >>