陰謀の現在(1985) by L・エブラハム + その後のCFR等少々
陰謀の現在(1985)
(前略)
啓明杜(バヴァリア・イルミナティ)、正義の人間同盟(ブント;Der Bund der Gerechten)、王立研究所、円卓集団、ピルグリム協会、外交問題評議会(CFR)、ビルダーベルガー、日米欧三極委員会(TC)、同盟(The Order of S&B)。
すべてこれらの集団は「新しい世界の秩序」建設に向けて精力的な役割を果たしたか、あるいは果たしつつある。 そしてその現実性を理由に、反陰謀論者によく好まれるゲームの一つは、「真の陰謀」を試みたり、指摘することである。
個人的には私は、前述の全集団メンバーの内部のどこかに陰謀の「内輪」(an incider-circle)の核があるはずだという結果に達している。私はまた同様に、CFRとかTCといった現在の全集団のメンバーの内部には、尊敬すべき意図をもち、自分の名前と影響力を貸している機関の究極的目標ではほとんど真向から対立している人びとがいるということをも確信している。
私がこう信じるのは、私がCFRの多くの会員と個人的にも知り合いになり、彼らとの長い会話を経て、彼らが彼らのまわりで生じつつあることに何の考えも持っていないという結論に達したからである。換言すれば、きわめて少数の支配的な集団が全メンバーを方向づけているということである。 善良な人びとを「真に客観的なもの」の被いとして使うという戦術は、まず啓明社のアダム.ヴァイスハウプトによって用いられ、それ以来、すべての陰謀集団の必須の部門となっている。
たとえば、CFRの場合をみてみよう。その永久会員の名簿には約二千三百名の男女の名が載っているが、「本当の運動家と(カクテル)シェーカー」は一握りしかいない。
CFRの六十年以上の歴史を通じて、たった三人の議長しかいなかった。すなわち、R・C・レフィングウェル[Russell C. Leffingwell, 1878 - 1960]、ジョン・ジェイ・マックロイ、
そしてデヴィッド・ロックフェラー
がその三名である。(引用注:その後、1985-2007;ピーター・G・ピーターソン[Peter George Peterson]、
Ted Turner, Council Chairman Pete Peterson, Warren Buffett, and Sam Nunn at the Council's screening of HBO’s Last Best Chance
U.S. President George W. Bush (C) and former Secretary of State Henry Kissinger (R) smile as Senior Chairman of the Blackstone Group Peter Peterson looks on at the Economic Club of New York March 14, 2008. (Xinhua/Reuters Photo)
2007から、カーラ・A・ヒルズ[Carla Anderson Hills]
&ロバート・E・ルービン[Robert Edward Rubin]
と続いている)
副議長は、グレイソン・力ーク[Grayson Louis Kirk, 1903-1997]、キィ(サイラス?)・ヴァンス[Cyrus Roberts Vance]、ダグラス・ダイロン(ディロン)[Clarence Douglas Dillon, 1909-2003]、
キャロル・ウィルンン[Carroll L Wilson]の四名である。
会長の数は、J・W・デイヴィス[John William Davis](一九二四年の民主党大統領候補)、ジョージ・ウィルカーシャム[George W. Wickersham]、ノーマン・H・デイヴィス[Norman Davis]、R・C・レフィングウェル、アレン・ダレス[Allen Welsh Dulles, 1893-1969]、
ヘンリー・リストン[Henry Merritt Wriston]、グレインン・カーク[Grayson Louis Kirk]、ベイレス・マニング[Bayless Manning]、そしてウィンストン・ロード[Winston Lord]の九名である。(引用注:その後85-6の短期間ジョン・T・スイング[John Temple Swing]のあと、1986-93はピーター・ターノフ[Peter Tarnoff]、アルトン・ファイル[Alton Frye]の短期中継ぎの後、1993-2003はレスリー・ゲルプ[Leslie Gelb]。
現在はリチャード・N・ハース[Richard Nathan Haass])
Alexander Rahr, Sergey Glaziev, Karl Rove, Richard Haass, Kostyantyn Gryshchenko, Bob Shrum. © 2008 Yalta European Strategy (YES)
CFRの季刊誌『フォーリン・アフェアズ[Foreign Affairs]』の編集者は、この数十年を通して、たったの四名しかいなかった。アーチバルド・C・コリッジ(クーリッジ)[Archibald Cary Coolidge, 1866-1928]、ハミルトン・フィッシュ・アームストロング[Hamilton Fish Armstrong, 1893-1973]、ウィリアム・P・バンディ[William Putnam "Bill" Bundy, 1917-2000]、
ウィリアム・ハイランド[William George Hyland]
が、その四名である。(引用注:2000年よりギデオン・ローズ[Gideon Rose])
(ハーヴァード大学の有名なロシア研究センターがアーチバルド・キャリー・コリッジ・ホールの中にあるということは、おもしろく、無視できないことである)。
過去も現在も、理事会による密室の試験というものは、少数のプレイヤー対全メンバーという席取りゲームであるということだ。だが、疑いもなく、この人間関係の緊密な集団は、記録された人類史を通してあった同様に少人数の集団のどれよりも、圧倒的な効果を発揮する強い権力を多くの人びとの上に行使してきた。
ところが、CFRの少数のメンバーが彼らの行動で「新しい世界の秩序」の計画に傷をつけたということも指摘されなければならない。その代表的な人物は、故海軍大将チェスター・ワード[Admiral Chester Ward]だったし、もっと最近の例では、アーノルド・ド・ボーチグレイヴ、ミッジ・ディクター、ノーマン・ポドホレッツ、J・ピーター・グレイス、そして元国連大使ジェーン・力ークパトリックである。
私はまた、陰謀の歴史、新兵募集、内部の内部、そして最も大切なことと思われることだが、疑うことのない「新加入者」の操作方法について考案するとき、「内輪」の名前、あるいはそのメンバーをおそらく決して決めることはないだろうと確信するに至った。
もっと大切なことは必要でない。本当に緊急なことは、そのゲーム計画を知り、その動きと遂行手段に対抗することである。
CFRやTCや前述の他の集団をきびしく取り調べるべきではないと言っているのではない。実際、組織の真の本性と目標をあばくため十分な圧力がかけられれば、善良な人びとは脱退し、組織の信用や金や防護物は取り払われるであろう。
もし、このようなことが起きれば、本当のインサイダーは彼らを見ている全世界の前に孤立するであろう。また、彼らは以前のと同様に無害な、あるいは高尚にひびくいくつかの名前をもつ他のいくつかの集団づくりに着手し、もう一度新兵募集を開始するであろうことは確かである。
平和のための戦いと、インサイダー内に潜む共産主義者による猛攻撃を撃退することは、「紳士録」から名前を消すことや、汚い仕事では遂行されないであろう。むしろそれは、過去六十数年の超党派の反逆政治を修正することによって戦い取られるのである。
もし、われわれが合州国政府の政策をその内政・外交の両面で変えるなら、このゲームは終わり、 「神のようであろうとする」者たちは、最も暗い片すみにズルズルと滑り落ちて、近い将来、人びとから無視されるよう祈るであろう。
L・エブラハム インサイダー 2 第五章 陰謀の現在 p145-148より
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パパ・ブッシュ、ディック・チェイニー、ズビグニュー・ブレンジンスキー、ポール・ボルカー、マデレーン・オルブライト、コリン・パウエル等はもちろんメンバーです。
by oninomae | 2008-12-10 21:33 | イルミナティ