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誰が世界制覇を企てているのか by W・クレオン・スクーセン

誰が世界制覇を企てているのか

「私が思うに、共産主義者の陰謀などというものは、もっと大がかりな謀略の枝葉にすぎない」--

数年前(引用注:1960年代)、私にこう語ったのは、アメリカ共産党[Communist Party of the United States of America]全国委員会の元メンバーであるベラ・ドッド博士[Bella V. Dodd, 1904–1969]である。

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この言葉こそ、キャロル・キグリー博士の著作『悲劇と希望(Tragedy and Hope)』の内容を適切に言い当てている。

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ドッド博士がべールに包まれた"超指導力"にはじめて気づいたのは、第二次世界大戦直後にアメリカ共産党が緊急課題への指示をモスクワから、なかなか得られないときのことだった。米国の共産党指導部は、緊急事態が発生するとニューヨークのウォルドルフ・タワーにいる三人のうちの誰かの指令を受けるようにと決められていた。ドッド博士によると、党がこの三人から受けた指令は必ずモスクワから事後承認された。

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ドッド博士にとって不可解だったのは、この三人ともがロシア人ではないという事実だった。三人は共産主義者でもなかった。実は三人とも、超富豪の米国人資本主義者だったのだ!

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ドッド博士は、「舵取りをしている張本人が誰なのか知りたくてたまらない」と語った。

私にしても、モスクワや北京をはるかに凌ぐ、強力な陰謀支配センターの存在を示す奇妙な出来事を数多く目にしてきた。たとえば、ハリー・デクスター・ホワイト[Harry Dexter White, 1892-1948](第二次大戦中の米国財務副長官)がソビエトのエージェントであるとしてFBIに摘発されたとき、ホワイトハウスはすぐさま報告を受けた。
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しかし、ホワイトは罷免も逮捕もされず、国際通貨基金(IMF)の米国代表部の上級理事に就任した。
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おまけにかなりの昇給までしたのである。J・エドガー・フーバーFBI長官は驚愕した。ハーバート・ブラウネル・ジュニア[1904-1996]司法長官[1953-1957]は、
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任命時にホワイトがすでにソビエトスパイであると認識していたと公式に認めた(キグリー『悲劇と希望」九九一ぺージ)。

世界的な金融問題を担う人々がハリー・デクスター・ホワイトのようにあきらかなソビエトエージェントを世界銀行の上級ポストに就任させたがるのはなぜか?しかも、慣例に名を借りて、米国大統領がそれを承認するのはなぜか?議会関係者も諜報関係者もいっせいに一体どういうことなのか?」と首をかしげたはずだ(引用注:当時は)。

連邦準備銀行の前総裁が中国経済支援を唱えだしたのはこの直後だった。米国国務省が六億の中国人同胞が中国の共産主義指導者に支配されるのを見てみぬ振りをした、あるいは、進んで手助けしたという事実が議会聴聞会で宣誓供述されて米国民が衝撃を受けるに及んで、彼の談話はなおさらショッキングだったといえる。

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にもかかわらず、この米国人資本主義者--そして連邦準備銀行前総裁--は、私も出席した大きな会議で、米国の対中国貿易の即時拡大を主張した。彼はこう言った。「私たちは貿易相手国とは交戦しない」

私はこう思った。「ほう、第二次大戦直前まで石油や鉄を売っていながら、日本と戦うはめになったのに」。この著名な国際銀行家がそんな初歩的な教訓をあっさり忘れているはずなどありえない。

数年後、中南米を訪問した際に、私は、米国の有名銀行数行が多数のラテンアメリカ諸国の政治経済を牛耳っていることに気づいた。しかし、米国銀行が支援しているこうした政権の大半が、社会主義を推進し、米国企業を含む私有企業の没収を図る独裁者政権そのものであるという事実にとまどいを覚えた。銀行が支援する政権があきらかな親共産主義政権のことも多かった。

パラグアイ訪問時に、数年来の知人である米国有力銀行のパラグアイ支店長に独裁政権を支援する理由を尋ねた。「……安定だね」と彼は答えた。「こうした発展途上国には安定が必要だからね」。けれども私は、この国の独裁者が自由企業体制下で富を生み出す企業を抹殺して、何もかも政府所有もしくは厳格な社会主義体制に組み込もうと虎視眈々と狙っていることに気づいた。

米国人所有の銀行が、あちらこちらの社会主義政権に資金援助しているのはなぜか?

私にはラテンアメリカ政界の内幕に詳しい友人が数多くいるが、彼らは、中南米の左傾化路線を支援しているのが米国の銀行であるという確証を握っていた。まったく「理解に苦しむ」(「」は引用者)ことだ。

ワシントンにおける政治もまた理解に苦しむものだった。高級官僚の地位を「民主的行動のためのアメリカ人(ADA)」と呼ばれる民主社会主義者組織の中核メンバーや、排他的な「外交問題評議会(CFR)」のメンバーがほぼ独占しているのはなぜか?
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大統領はルーズベルト、トルーマン、アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソンと替わっても、官僚には変化がない。顔ぶれは入れ替わっても、この二つの組織の成員であることが政府上級職の前提条件なのだ。

さらにいまいましいのは、こうした絶大な権力をもつ人々が政治的失態を演じて国民の怒りを買うと、そっと職を辞することが許されているばかりか、きわめて実入りのよい次の職場が用意されており、たいていが非課税財団に天下るルートができあがっていることだ。
 これでは「国民のための政府」どころか、「特定の人々による政府」としか言いようがない

私はベンジャミン・ディズレーリの言葉を思い出した。「世界は、舞台裏を知らない人々には想像もつかない別人によって支配されている」

私は、「世界中の出来事を意のままに操っている少数だが強力な支配者グループが舞台裏にいる」と指摘する英国情報部の報告書は傾聴に値すると思いはじめた。報告書を読むと内通者の存在が窺われる。そのためグループの人物特定がなされていない。支配中枢は「パワーX」と述べられているにすぎない。

犯罪的陰謀を調査する専門家の話では、こうした陰謀の秘密は厳重な警戒をかいくぐって漏れることがよくある。内部から不満分子や裏切り者が現われ、それぞれ検証可能な事実を携えて当局に駆け込んでくるからだ。政治的陰謀もまた大衆に知れ渡ることがある。内部の当事者が秘密をばらしたがるからだ。私は、現代の政治権力構造の内部にいる人物が口を割るのを三〇年間待っていた。そしてついに、その機会が訪れた


W・クレオン・スクーセン[Willard Cleon Skousen, 1913-2006] 世界の歴史をカネで動かす男たち(原著:The Naked Capitalist, 1970, 訳書:2005.8) p020-024 より

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参考

Communism & NWO: Wall Street's Utopian Hoax by Henry Makow
http://www.savethemales.ca/160303.html


以下に訳しました。

共産主義とNWO :ウォール・ストリートのユートピア詐欺 By Henry Makow Ph.D.
http://satehate.exblog.jp/10630063/


++

キャロル・キグリー 悲劇と希望(Tragedy and Hope) 1966年(訳書ナシ!この分野の日本の「専門家」がいかに情けない状態かよくわかる)

これをもとにした本が以下

W・クレオン・スクーセン 本書 The Naked Capitalists 1970年(訳書:2005.8)

G・アレン&L・エブラハム インサイダー1(None dare call it Conspiracy) 1971年(1985増補改訂版訳書:1986.10)

というわけで、今でもこれらの訳本は重要です。後者は古本でしか手に入らないでしょうが、前者は現役。「悲劇と希望」の大略を俯瞰するにはとてもよい本だと思います。それにしても、この本の訳がやっと2005年とはね?


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by oninomae | 2008-12-06 05:46 | イルミナティ  

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